前日の雨も上がり、真夏の太陽もまたその輝度を取り戻していた。
昨日連続真夏日が途切れたとはいえ、今日もまたその日差しは強く、お昼を迎える前には真夏日を記録していた。
僕はひとり丘の頂上へと繋がる坂道を歩いていた。
もう何度目だろう、この坂をひとりで登るのは。
7年前、僕がまだ学生だった頃、同じワンダーフォーゲル部の先輩が、山で命を落とした。
先輩は山登りの初心者だった僕に一から山登りを教えてくれた人。
僕にとって先輩は先輩と言うだけではなく、師匠とも呼べる存在、憧れの存在だった。
お墓にお花を供え、手を合わせる。
今日は先輩に報告があったのだ。
「先輩、あの時言ってくれましたよね。一緒にエベレストを征服しようって
僕、とうとうエベレスト登頂に成功しました。
約束が果たせたかどうかわからないけど、先輩に貰ったお守り、先輩だと思って一緒に登りました。」
そう言うと僕は首から提げていたペンダントを先輩のお墓にかけた。
「先輩がいてくれたから、登り切れたんだ・・・」
僕は天を仰ぎ見る。
晴れ渡った空、どこまでも続く青色。この空はエベレストにも先輩の元へも続いている。
今まで緩やかに吹いていた風が一瞬強く吹いた。
木々が揺れ、ざわめく音が聞こえる。
風が止む頃、僕の右頬のあたりに一滴の水滴が落ちた。
「あ・・・先輩」
それはあの憧れの先輩が僕のために流してくれたうれし涙のようだった。
僕はそう、信じている・・・
昨日連続真夏日が途切れたとはいえ、今日もまたその日差しは強く、お昼を迎える前には真夏日を記録していた。
僕はひとり丘の頂上へと繋がる坂道を歩いていた。
もう何度目だろう、この坂をひとりで登るのは。
7年前、僕がまだ学生だった頃、同じワンダーフォーゲル部の先輩が、山で命を落とした。
先輩は山登りの初心者だった僕に一から山登りを教えてくれた人。
僕にとって先輩は先輩と言うだけではなく、師匠とも呼べる存在、憧れの存在だった。
お墓にお花を供え、手を合わせる。
今日は先輩に報告があったのだ。
「先輩、あの時言ってくれましたよね。一緒にエベレストを征服しようって
僕、とうとうエベレスト登頂に成功しました。
約束が果たせたかどうかわからないけど、先輩に貰ったお守り、先輩だと思って一緒に登りました。」
そう言うと僕は首から提げていたペンダントを先輩のお墓にかけた。
「先輩がいてくれたから、登り切れたんだ・・・」
僕は天を仰ぎ見る。
晴れ渡った空、どこまでも続く青色。この空はエベレストにも先輩の元へも続いている。
今まで緩やかに吹いていた風が一瞬強く吹いた。
木々が揺れ、ざわめく音が聞こえる。
風が止む頃、僕の右頬のあたりに一滴の水滴が落ちた。
「あ・・・先輩」
それはあの憧れの先輩が僕のために流してくれたうれし涙のようだった。
僕はそう、信じている・・・