そばではセリカが面白くもなさそうに横になっていた。一週間前から同棲している彼女
は、時々大きくあくびをしてはゴロリと体の向きを変えていた。智鳥が酒を勧めても、ま
るで酒になど興味はないといった様子で返事もしない。
全く、拾ってきてやった恩も忘れてこのデカい態度は何であろうか。
セリカというネーミングセンスは、実は智鳥のものではない。彼の友人の『壮絶!事故
ってセリカ廃車記念』に、その友人から愛車の名前を命名されたのだ。
智鳥にとってはありがたすぎて涙すら出てこない名前である。
それよりもこの黒猫『セリカ』からしてみれば、ほとほと迷惑な名前なのは明白である
が。
五分の一ほどボトルを空けた時、セリカが死んだ魚のような目をこちらに向けているの
に気づいた。さっさと電気を消して寝ようぜ、と言いたいらしいのが智鳥にはわかった。
そして智鳥はボトルとグラスをそのままに、就寝したのである。
ここまでは記憶があった・・・・・が。
は、時々大きくあくびをしてはゴロリと体の向きを変えていた。智鳥が酒を勧めても、ま
るで酒になど興味はないといった様子で返事もしない。
全く、拾ってきてやった恩も忘れてこのデカい態度は何であろうか。
セリカというネーミングセンスは、実は智鳥のものではない。彼の友人の『壮絶!事故
ってセリカ廃車記念』に、その友人から愛車の名前を命名されたのだ。
智鳥にとってはありがたすぎて涙すら出てこない名前である。
それよりもこの黒猫『セリカ』からしてみれば、ほとほと迷惑な名前なのは明白である
が。
五分の一ほどボトルを空けた時、セリカが死んだ魚のような目をこちらに向けているの
に気づいた。さっさと電気を消して寝ようぜ、と言いたいらしいのが智鳥にはわかった。
そして智鳥はボトルとグラスをそのままに、就寝したのである。
ここまでは記憶があった・・・・・が。