ブランク40で

ブランク40で

感覚を頼りに40年のブランクは埋めれるだろうか。
ロートルなのに。

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妻が私の後ろのPCで、確定申告の色々をしている。
背中合わせなので、私が何をしているかは分からんだろう。

去年は通院したり、手術をしたり、入院したりして、がん保険の給付金もありで大変そう。
結局は、支払った額より入院給付金の方が多いので、医療費控除はゼロになるみたいだ。

私は自宅で仕事をしていて、忙しいと部屋に籠もってPCの作業をするだけ。
訳あって人間嫌いになり、引籠もりぎみなところがある私にとっては天職とも言える仕事だ。

今はこんな仕事をしているが、子供の頃から夢見ていた仕事はあった。
仕事と言うより、それに関連して、したかった事があったのでなのだが。
それでその仕事に挫折して今の仕事をしていると言う訳ではない。

けっこう堅実な計画を立て、高校からその職業に就ける進学をしようと願書を取り寄せ親の元へ。
案内を見るなり猛反対で願書を破り捨てた。
そして一言「お前が持ってくる所は何処でも駄目だ」。

訳が分からん。

私が親で、自分の子がここへ進学すると言ったなら、ここなら無難で堅実であろうと今でも思う所だ。

私の親は、実母と実母の若い再婚相手の義父で、私が小4の頃に母親が再婚。
この男も色々と私を酷い目に合わせてくれたが、ここではこう言った環境だと言う事だけにしておこう。

この二人は酒好きで、仕事から帰って来るなりまず飲みだす。
酒を飲めん奴は馬鹿と言いながら豪快に飲み、素面でいる時がないのだ。
私が願書を持って行った時もこの状態の時。

数日間の交渉でも折れる事無く、意味のない別進路を選択させられた。

数年後、これも酒の席でだが、あの時になぜ頑なに反対したかの理由を聞いた。
自分が知らなかったからだそうだ。

恐らく、自分が知らない事を私が知っていたので許せんかったのだろう。
知っている事の方が少ないだろうに。

私が今の仕事に至った最初の分岐点がこれ。

今の私は好きな引籠もり状態で仕事をしていて、収入も20代半ばのサラリーマンの倍以上はあるだろう。
仮にその学校へ行き、高校生の頃に憧れた会社に入社して、子供の頃から思っていた事をしていただろうか。

今は収入に余裕があり、時間にも余裕があり、家も土地もある。
余裕があるからそう思うだけで、実際にそっちに行っていたら違っていたかもしれない。

こっちに進んで来て入社した所で、私が手がけて実用新案を申請された物がある。
あっちに行っていれば、これは出てこなかった物なのかもしれない。

だが数年前位から、私がずっと空想していた物とズバリに近い状態のものが発表されてきていた。

これを見た私は、私の親は20年進歩を遅らせたと勝手に思っている。
そう、思っているだけ。

当時は先が分からんので、かなり落ち込んでいた事を憶えている。

ただ当時から分かっていた事が一つある。

いつかこの人達は、飲み過ぎで身体を壊して食事制限をしないといけない事になることを。

予想通りだった。