2011 復活祭休暇その7 | イタリア専門の旅行会社発、世界遺産に触れる海外旅行

イタリア専門の旅行会社発、世界遺産に触れる海外旅行

イタリアの世界遺産、人、文化、自然に触れるあなたならではの海外旅行をお手伝いする南イタリア、プーリア州の旅行会社です。観光ガイド他、ツアーや旅行プランのコーディネート、宿泊や送迎手配等してます。ブログで世界遺産のアルベロベッロやマテーラ情報等を綴ってます。

Ciao dalla Puglia!

再び22日のツアーの続きです。
最後の訪問地、私が最も興味を持っていたその地区とはブルックリンのウィリアムズバーグ(Williamsburg)。
ハレディー(Haredi:ユダヤ教正統派教徒)のかたが多く居住する地区です。

NYはユダヤ系のかたが多いことは事前知識としてありましたし、町なかでもキッパを付けた男性をたくさん見かけました。
ドラマや映画の中でもよく見かけますよね。
$プーリア便り~番外編
(5番街にて。手前の父子が頭に付けている小さな帽子のようなものがキッパ。)

でもハレディーの人々の概観は私にとって今までの人生で初めて見るものえっ
とは言いつつ、私にとっては驚きであっても彼らにとってはこれが普通(いや、むしろ私達の方が変わっていると思われているのかも)なのであまりカメラを向けることは憚られ、写真は少しだけ・・・。

$プーリア便り~番外編
ご覧のとおり、老若男女問わず肌全体を覆うような地味な黒い着衣、
男性は髪を揉み上げ部分のみ長く伸ばして縦巻き+黒い帽子、
女性は夫以外に髪を見せてはいけないので外出時はカツラやターバンのような布で髪を覆う・・・等々。

概観だけではありません。
労働しない(援助してくれる団体があるのだとか。でも当然のことながら貧しいので町は古く汚く、さびれた感じです。)、
彼ら独自の言語を用いている(ガイドさんによれば響きがかなりドイツ語に近いとのこと)、
文明機器と距離を置く(なので家庭内にTVも無し)・・・等々、驚きの生活ぶりえっ

$プーリア便り~番外編
そして避妊・中絶が認められていないのでとにかく子沢山女の子男の子
上の写真は(少なくとも)5人兄弟だし、下の写真は(少なくとも)6人兄弟・・・町中に子供がウヨウヨいるんです目
女性は子供関連の用事以外は外出を禁じられ(妊娠中も外出禁止)、子供を生むことと育児が務めであり、子供を生めない体の女性は離縁されるのだとか・・・えっ
逆に男性は聖書の勉強が言うならば仕事であり、その影響で早いうちから眼が悪くなるそうで、成人男性は眼鏡をかけている人がほとんどでしたメガネ

なんか・・・“色々な世界があるなあ”と思いました。
宗教の話というのはとても難しいし、こういうところで書いていいものかどうか分かりませんが・・・
この地区でハレディーの両親の元から生まれた子供は生まれた時から洗脳状態で他の生き方を考えられない、つまり選択肢がない人生ってどんな人生なんだろうと、少なくとも私にはそう思えました。
穏やかな人達のようだったし、子供達がキャーキャー言いながら走り回ったり遊んだりしている様子は、概観さえ除けば日本やイタリアで見かける子供達と何ら変わりはないように見えましたが。
広い世界には色々な人がいて、それぞれ信じるものがあって当然だし、信じるものがあるのは良いことだと思うのですが・・・一言で言えば“私はここで生を受けなくて良かったな”と言うのが正直な気持ちです。

この日は金曜だったのですが、金曜日の日没から土曜日の日没まで料理も禁止だそう。
なのでテイクアウトの食べ物を準備して家へ帰る人の姿が多く見られました。
それとハレディーに限りませんが“ユダヤ教では安息日(土曜)に労働したり、機械類に触ることは禁止”。
なので「NYの病院ではこの日は複数あるエレベーターの内、1つはボタンを押さなくても各階に自動停止するように設定されるんですよ」とガイドさんがおっしゃっていましたビックリマーク
そういえば、エンパイア・ステート・ビルディングの音声ガイドでも
“毎週土曜の朝はユダヤ人の隣人からラジオのボタンを押して、と頼まれた”というエピソードがありましたっけ。

NYのように世界に名だたる大都会でもそういう地区や風習が厳格に残っているということに、へぇ~ボタン押し捲り(←古いあせる)の私でした。
午後の様子はまた次回お便りしますねパー

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