毎日路面電車と地下鉄に乗ってフランス語学校に行ってるのね。
路面電車、時刻表はあるけどあまり意味がない。
雨で道が混んでくると、途中で電車が止まって
「ここで降りて最寄りの駅まで歩いてください。この電車はここで運転やめます」って。
路面電車が停滞したら途中で間引く。すげー原始的。

そんな町にジンバブエ人のブルースが遊びに来た。


チョコ屋さんのお姉さんの作業がちょーマイペース。
「まじ遅い…」とブルースいらいら。
そこに店のご主人がおりて来た。
お姉さんとおじさんのあいさつのキスと
ちょっとした世間話が終わるまで、ずっと待ちぼうけ。
「どんだけ時間かかってんだよ…」ブルースキレぎみ。
やっと自分たちのオーダーの番になると、今度はクレジットカードの機械が故障。
「まさに途上国」とブルース捨てゼリフ。
ブルースはオランダに住んで長いので、こういうスローなサービスは久し振りのようで。
「祖国を思い出す」とのことです。

私もこの国を途上国だと思って割り切ったので
以前より腹が立たなくなった。慣れるもんで。

思い起こせば、こういうグダグダな雰囲気は渡白してすぐ味わっていたな。
ここに引っ越してきた翌日の朝7時半。
住民登録をしに市役所に来た。
朝8時に開くんだけど、早いもの順なので門が開く前から50人ほどの人だかりができてる。

マイナス15度の中40分待ったあげく、
「昨夜市役所に泥棒が入ったので、今日は警察の捜査があります。みんな帰ってください」と。
さっきからずっと中にいたなら、1時間前にドアに貼り紙しといてくれればいいのに…

翌日、また40分ほど待って市役所が開いた。
そっから受付までは廊下が70mほどあり
ドアが開いた瞬間、みんな受付に向かってひた走る。
毎日こうなら整理券出す機械置けばいいのに。
開く前から大勢待ってて、開いたら一斉にダッシュ。まじ危険。
日本でいう、お正月の福男を決めるお祭りみたい。
私もダッシュしたけど、太った黒人のおばさんにエルボーをくらい
壁に激突して戦線離脱。新生活に暗雲を予感させる戦いだった。

そんな苦い思い出から2か月、未だ身分証はもらえない。
身分証を出すにふさわしいかどうか調査する、とのこと。
いったい何を調査するというのか。
世界第二位の経済大国日本から
わざわざここに不法滞在して働きたいなんて人はそういないと思う。

さて、こんな文明レベルの低い国になぜEUやNATOの本部があるのでしょう。
それはここが先進国だからじゃありません。(実際先進国じゃないし)
イギリス、フランス、ドイツなど、愛国心と主張の強い大国の間にあり
なおかつ国民性の薄い(移民の多い)国だから。
どっか大きい国に本部を置くと、他の大きい国が不公平だと文句を言うので
便宜上ここにあるだけのこと、だそうですよ。
なるほどね。納得。