いやー内容がテレビシリーズもすごいんですが映画となると倍以上のことが求められるので重量はあるだろうなと思いましたが
すごいですねカロリーおもすぎっ!
まあご存知な方も多いと思いますが通常キャラクターの着ているものに柄が入ってる場合はテクスチャーという漫画だとスクリーントーンという柄のシールみたいなものをぺたっと貼ってやるんですけどアニメも同じでそのテクスチャーを張込むのが支流なんですけどこちらは全て手描きだということだけで...やばい
止まっている止め絵だったらわかるんですが手描きってことはですよ、、、動きがあるカットなんてことは20〜30枚作画して
いかないといけないわけで、作画に何日かかるんだって感じですよね。
しかも柄だけじゃなく、髪の毛やら耳飾りやらが揺れるたびにそれをちみちみ描くわけですよね
私の仕事はキャラクターの色を考える仕事なんですがメイン的なキャラに関しては決めてしまうと、移動するたびに出る新しいキャラとかになるんですが場所によって背景の色になじませることも仕事です。
映画なんかになると場所移動が激しいので、森の中に入ったらそこの色、夕方になったらその色とやることが多いので一緒にやっていただける補佐として色指定さんにお願いして分担作業になります。
クレジットみたら5人くらいついてましたね....私は仕事柄色のことばかりに目がいってしまうので今回もついつい仕事目線で
みてしまってました。
着物のそれぞれの柄...いやーこんなに激しく動いたらペイントするのも...なんて思っちゃたりして。
カロリーが多いほど塗りミスも出ますし、 他の部署も細かい。
背景さんなどはよく外部から頼むことが多いのですが鬼滅に関しては自社で大きくしていったといったところでしょうか。
それだけで感心しちゃいます。
制作会社さんは昔からちょっと細かい変わった作品多かった印象がありました。でもそのぶんこだわりがある集団だったので
業界でも噂になっていたと思います。
私は自分の会社の作品はそれこそ2頭身とか可愛い作品なので全然違うタイプの作品ですがそういった作品でも映画やるといつものテレビシリーズとは違い映画は大げさかもしれませんが命かけるくらい大変なんですね。
どうしても作画の時間が最初はあっても後半の方が詰まってくるし最後のシーンは力入れるので内容も重い、1日それこそ計算していって最後の方は70カット以上ださないと終わらないなんてことになり朝まで徹夜ってことになるわけなんです。
でもここのところ働き方改革でアニメーション業界もうるさく言われ、残業時間オーバーで指摘されごまかしつつやるか、人数を増やすしかありません。
私は自分でこだわってシーン決めたいと思うのでちょっと苦手なんですけど年齢もあるので最近は後輩を育てつつお願いするところはお願いしようということにしてます。
好きなことが仕事だけど、体壊すこともあるし他にもやりたいことそれこそヨガやったりとか趣味やったりとかあるので若い時と考えが変わりましたね。
本来は来年の映画がそろそろというところなんですが事情があり今年はテレビレギュラーを担当しているので来年は後輩におまかせしていていつもよりはのんびりしてるかなあと思ってます。映画も観れましたしね。
鬼滅に関してはこれだけ世の中を動かしたヒットの法則的なことがふんだんにおりこまれてると思います。
昔からジャンプはそのヒットの法則が分かってらっしゃるという感じですよね。
キャラクターの色に関してもあれだけ重要なキャラクターの数がいるならごちゃごちゃしてしまうとわけがわからなくなってしまうところですがそれぞれのイメージカラーができていてまとまってる。
バランスいいですしね。ってプロのひとになにいってるんだって思いました失礼しました。
キャラクターの特徴もいいですし商売的にグッズになるべくいきてます!
このあともしばらくは続けて欲しいところなので第2期楽しみにしてますし映画もまだやるかなあと思ってます。
スタッフの皆さんに本当にお疲れ様でしたと思いました。
作品の内容ももちろんとても良かったです。最後の方、号泣みなさんしてました。私もなんですけどね。