レトロショップ成穂堂ケンの苦悩と爆笑の日々 -820ページ目

有栖川有栖さんとリラ荘殺人事件

一度に何冊かの本を並行して読む癖がある。


気になったら、どうしてもあちこち手をだしてしまう。


一つのものを落ち着いて読もうと思った事もあったけど、どうしても出来ない。


その上、速読の対極にいる僕は、一冊読了するのにびっくりするくらい時間がかかる。


今、僕の机の上には30冊ほどの本が積み上げられている。


仕事用のパソコン横のラックにも20冊程度は本が積まれている。


気になると、買わずにおれない。


自分の店にあるものは、ちょっと拝借する場合もある。


ジャンルはばらばら。何の脈絡はない。


積み上げられている本は、全て読みさしである。


その中から、厳選なる抽選の結果、という感じでチョイスして数冊の本を並行して読む。


時々、僕に目配せをしてくる本にも


「おめでとう!あなたも補欠当選です!」とかいって読み始めてしまう。


どういう訳か、積み上げられている本の量はいつも一定量を保っている。


全く始末に終えない、なんて家内に言いながら、内心にんまりしている。


で、今読んでいる一冊に「リラ荘殺人事件 鮎川哲也著」がある。


以前にも書いたけど、知人に有栖川有栖という、


たいそう優美な名前のミステリー作家がいる。


その昔、ミステリーは読まないと言っていた僕に


アリスさんから一冊の作品をもらった。


それが「リラ荘殺人事件」


実は、読まずに数十年間、反故にしていた。


アリスさんと会う度に、その話題にならないように、


手を変え品を変え、今日までごまかしてきた。


本作品、初版が1960年らしい。


時代を感じさせる表現が、意外に心地よい。


東京郊外にある「リラ荘」で夏休みを楽しむはずの大学生7人が


連続殺人事件に巻き込まれていく。


毎回、違った殺害方法がとられるが、連続性を示すように


スペードのA、スペードの2という風にカードが置かれている。


ハデハデなトリックではなく緻密なロジックを楽しめそうだ。


アリスさん、次回はおおいに語ろうじゃないですか!


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