レトロショップ成穂堂ケンの苦悩と爆笑の日々 -308ページ目

決意

一年の計は元旦にありと言う。

兎も角、元旦というのは、気持ちを一新するのにはよいきっかけだ。

一瞬、そんな殊勝な事が頭を過ったが、

毎年抱負を語り、一夜明ければそんな事はどこ吹く風の成穂堂。

どこぞの学者が元旦に立てた目標は

どれくらいの確率で実現するのかという論文を発表したらしい。

実現の確率はかなり低いという事だ。

勢いで無謀な目標をぶちあげてしまうのだろうな、きっと。

分からなくもない・・・


これまでの自分を振り返ってみるに、

お世辞にも誉められたものなど何もない。

何をやっても、中途半端に終わってしまう。

一つくらい石にかじりついてでも

成し遂げようとするものがなくちゃいけないだろうよ。

僕は古書店主というにはまだまだ、知識も技術もない。

ただ、書店業界に長くいるというだけの事だ。

紛いなりにも、

他人様からこのような店を作りたいという目標を持たれてこそ、

プロといえるのだろう。

プロと呼ばれるにはたゆまない努力と、

その苦しさを乗りこえるだけの精神力と体力が必要だ。

そうして鍛え上げられた人だけが持つ眼光は身震いする程鋭い。

だけどその奥には人への思いやりで満ち溢れている。

今年は意味もなく動き続ける独楽鼠で終わらず、

少しでもプロと呼ばれる人間に近づこう。


ところで、昨年から本を扱い続ける為に、リユース品の扱いを本格化した。

周りから見ると、どこかしら矛盾したような話だが、

それは僕なりにたどり着いた一つの結論である。


話は飛ぶ。


去年、書籍業界から去った知人二人から連絡を頂いた。

一人は書店に、もう一人は出版社にと書籍業界に舞い戻って来られた。

それだけ本の持つ魅力は大きなものなのだと思う。

人生、本に魅せられる。

いいじゃないか。



否応なく書籍業界を去った仲間たちへ。

僕はここにいる。本の大切さを伝え続ける為にも僕はここに根を張る。



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