レトロショップ成穂堂ケンの苦悩と爆笑の日々 -184ページ目

成穂堂、はめられる!

怒涛のような2月が終わった。

以前、書いたかも知れないが去年の11月に軽トラ三車分の本を買い取った。

それからひたすら整理しては売ってを繰り返し、2月末で9割9分捌き終わった。

その間、古道具は放ったらかしになっていた訳で、

今月からこの4ヶ月間で溜まった品を片付けていかないといけない。

しかし、少し休まないとしんどい。



話は変わるが、僕はよくお腹を壊す。

不思議なほど壊す。

かつて何度かお医者に診て貰ったが、結局、神経的なものだという事だった。

一月末、何故かお腹のシクシクが数日続き、薬なと貰おうと、お医者に行った。

T先生は「kenさん、この際しっかり調べますか」と。

「そうすか?その方がいいすか?」と、返答をする前に

看護士さんが「kenさん、こっちに来て」と。

で、あれよあれよと思う間に採血を行い、便検査を行う事に。

後日、検査結果を聞きに行くと、特に異常はなしという事だった。

「じゃ、これで」と言うと

「まあまあ、kenさん、まず心配はないですが、ついでじゃないですか。大腸内視鏡検査をしときませんか」と。

「やですよ。痛そうじゃないですか」と言うと

「痛くはないです。年齢的な事を考えると、よい機会だと思いますわ」と、T先生が真顔で言う。

「なんだかねえ〜」と、僕。

「私の知人に腕利きがいますねん。関西でもピカ一ですわ。それに医療設備がすんごい。太鼓判を押しますわ」

「やっぱり、やですよ」

「鎮静剤で寝てる間に終わってますわ。ほんと、あっという間。お安くするよう言いっときますわ」と、T先生。

「ようけ、イヤですわ。胡散臭いですやん」

などなど言いながらも、結局、先月初旬にNクリニックのN先生に検査をしてもらう事になった。

確かに検査そのものは、驚くほど楽だった。

なんせ、何やら点滴をされた瞬間に寝てるんだもの。

いい心地で目が覚めた時には、検査は終わっていた。

それから、ちょっとしたロビー風の部屋に案内された。

寝ている間にどこぞへ連れて来られたのではないかと、僕はまわりをキョロキョロ見渡した。

ソファーに座ると、直ぐに医療関係の制服ですといった姿の女性がやって来た。

で、「コーヒー、紅茶、ほうじ茶がありますが、何になさいます?」と。

ここはクリニックじゃないな。おいらは、まだ夢を見ているのか?と思ったが、どうもクリニック内の施設らしい。

「コーヒーをブラックでお願いします」

・・・しかしこれが今どきのクリニックか。いやいや、こんなクリニックも珍しいのでは?


ただ、前日の食事制限や当日検査前の洗浄剤(要は下剤だよな)の効果はもの凄いものだった。

「あやつ、はめたな」と、トイレに走りながら僕は呟いた。

検査後、N先生から「問題ないですね」と、言った説明と共に「この検査はですね、検査前の準備を乗り越えられるかどうかなんですよね」と。

「T先生、そんな事、一言も言ってくれなかったですよ。参りましたよ」と、僕。

「まっ、いいじゃないですか。これで安心もできますし。ついでに組織検査もしときますね」と、笑いながらN先生。

確かにそれもそうだ。もう終わった事だし。

 

それよりも、腹が減った・・・

 



それから、半月経った昨日。

家内がT先生のクリニックに勤める知人から、検査結果が来てる旨教えて貰った。

すっかり忘れていたが、放っておくときっと電話がある。それも伺うまで何度も。

と、言う事で用事ついでにクリニックに寄ってきた。

結果は何の問題もないという事だった。

組織検査結果は初めて聞くが、他の事は検査後にN先生から説明を受けた内容と同じだった。

当たり前か。

T先生は「まっ、なにわともあれ安心ですな」と、ニッと笑った。

「ねえ、先生。検査前のあの下剤の凄さ。知ってました?」

「あっ、説明し忘れてましたっけ?」と、T先生はほぼ確信犯的な笑いを浮かべた。

完璧にやられたな。僕の性格をよく見抜いている。

結局、僕のトイレ通いの原因は神経的な要素は少なく、腸の形状からくるものだろうという事が分かった。

対策としてこれというものはなく、水分をよく摂取する事くらいらしい。

要は便の通じを考えた食事をする事なんだと。

何だかんだと言っても、今回、検査をしてもらって良かった。

皆さま、大腸内視鏡検査をお勧めします。


因みに、T先生は不器用だけど、人のよさがにじみ出ている。


いつも慎重に言葉を選ばれる。


勤務医時代も腕の良いお医者だったとお聞きする。


僕はよいお医者と出会ったと思っている。