明日の成穂堂
やっと近所の田んぼにも水が入った。
今年は少し遅いよな。
6月に入り、町も人の声でざわつき始めている。
このまま日常の生活が戻ってくるとは思えないが、
それでもどうにかこうにかやって行かなくちゃいけない。
店の方はここ何ヶ月かかけ、模様替えを行い、随分雰囲気が変わった。
インスタでご覧になった方もいらっしゃるかも知れないが、何枚か店内の様子をアップしたい。
全て二男や知人と共に頑張って作った。お陰で大工仕事にだいぶ慣れた。
来店客が少なくなると、何処かしら焦りもあるが、
反面、普段出来なかった事をやろうという気にもなる。
archと名付けて立ち上げた企画部も、いきなり自粛を余儀なくされていた。
そんな中、archが受けた初仕事は、ギター教室と英会話教室運営のお手伝い。
動画や写真撮りなど顔を合わせないとどうにもならない事もあり、
作業は遅々として進まないが、その分じっくりと内容を練る事が出来る。
作業の殆どは、二男を含む大学生二人が行っている。
勿論、知人であるその手のプロにアドバイスを頂く事もある。
側から見ていて、彼らの知識と技術の吸収力、発想の豊かさ、活動力にはしばしば驚く。
依頼してくださった先生も、時間を惜しまず協力してくださっている。
流行りのものだか何だか知らないが、zoomというものが活躍しているようだ。
こうしながら、一つの思いがカタチになっていくのだなあと実感する。
ご近所さんからは、うちは店頭とネット販売の両方があるから、まだましだねと言われる。
販売だけを取り上げるとそうだろうが、この自粛期間に買取は目に見えて減少した。
長期的にみると、買取も戻りだすだろうけど、今その兆候はない。
買取がないという事は、いずれ売るものがなくなるという事だ。
もしこれが続くと、そんな悠長な事は言ってられなくなる。
否が応でもこれまでのやり方を見直さなくてはいけない。
それはうちだけではなく、社会全体がそういう問い掛けを受けているのかも知れない。
ところで、企画部archは、徐々に不思議な人々を巻き込みつつある。
必要に応じて、それに対応出来る人が集まる。
みな独立性を保ちながら、協力し合う。
特に珍しい事ではないだろうが、僕のような小売業の人間にとっては、かなり刺激的な発見である。
チーム成穂堂とでも呼ぶべきものが動き出している。
逆境の中にチャンスが生まれるとはよく言ったものだ。





