つづきです。
 
個人的な一棟目から法人化するのメリットとデメリット+改善策をし2つずつ紹介します。
今回はデメリットとその改善策です。
 

 

  法人化デメリット①税理士が必要 → 自分で会計・申告

私は税理士に頼まず全て自分で申告しております。

 

freeeの会計ソフトと税務申告のソフトがあるのでそれを使ってます。年間5万円です。

 

安い分手間はかかりますが、税理士に頼むと安くても年間30万くらいはかかるので、自分で行っております。

 

不動産管理会社の会計はすごく簡単なので、月に1時間程度だけ入力作業してます。

例えば、交通費精算、ローンの返済、賃料の入金、その他経費(除草剤かな?)。

 

ローンと賃料は一年に一回でも良いような気がしますが、交通費は忘れそうなのですぐに入力してます。

慣れると1分くらいで入力できます(下に入力画面登場します)。

 

年度末の税務申告は最初は時間がかかるかもしれませんが、2回目くらいからは1時間あれば終わります。

 

私は簿記と会計の知識があるので、スムーズにできました。知識が無い人は簿記3級の本でも読みましょう。(すごく簡単です。商業高校の一年生がとるやつらしいです。)

 

合格まで50時間と言われてますが、目的は内容を知るだけなので、会計の全体像の章を10時間くらい通読したら終わります。

実際の細かいところは、実務で出てきたら読めば言いと思います。

 

ちなみに、簿記を知らなくてもfreeeのソフトは使えます。むしろ、知らない人向けに設計されてます。

 

 

スマホアプリの入力画面はこんな感じです。
勘定科目だけ分かれば入力できます。
勘定科目は簿記の用語ですが、交通費とか借入金とかの名称です。

 

 

日々の入力は家計簿アプリレベルなので簡単です。年度末の税務申告もfreeeがサポートしてくれます。

 

ちなみに、給料を支払おうとすると作業が増えます。年金事務所への申請やら社会保険料の支払いなど。

私は給料を受け取ってないので、そのあたりの作業は無いです。

 

法人から給料を払う=法人の経費計上、個人の年収が増える

 

個人の収入を減らすために法人化したので、給料を貰ったら意味がないので、給料を受け取ってません。

法人から給料を受け取ると本業の会社に確実にバレます(本業の会社に内緒でやっている方は、この辺りをよく調べてくださいね)。

 

 

  法人化デメリット②赤字でも税金が発生する → 法人税が安いので赤字の税金を上回りそう

 

一番手間の少ない合同会社ですが、赤字でも税金が7万円発生します。

均等割りと言って、利益に関わらず7万円取られます。

 

7万円をどのように考えるかですが、

法人と個人で税金が10%変わるとすると、7万円は70万円利益を出したら取られる金額です。

 

法人化しない=個人所得税、住民税を払う

法人化する=法人税等を支払う

 

【税率10%差の税金計算】

・利益70万円

・個人税率40% → 税金28万円

・法人税率30% → 税金21万円

 

差額が7万円になります。

 

利益70万円は、一棟の不動産を買うと簡単に出てしまいます。

 

5000万円の家賃収入300万円の物件を考えてみましょう。

借入は8割の4000万円とします。

 

【不動産の収益例(簡易計算)】

a.家賃収入:300万円

b.経費+空室を3割とします:90万円

 

c.返済前収入=a. - b. = 210万円

 

4000万円の金利を2%とします。

d.初年度金利≒80万円 (実際は80万円よりも若干少なくなります)

 

不動産利益=c. - d. = 130万円

 

5000万円利回り6%の物件を購入すると100万円くらいは利益が出ます。

 

そうすると最初から、法人化してもメリットが出そうです。

実際は、初年度は融資手数料や不動産取得税が初年度に100万円以上計上されると思うので赤字になります(基本的に赤字は翌年に繰り越し)。

 

二年目からは利益が出てしまうので法人化のメリットを享受できそうです。

 

 

 

以上の、デメリット+改善と前の記事のメリットを勘案して法人化に至りました。