MY LIFEの船長さんしながら、人と人、いろんな趣味やテイストもつないじゃう。旅やヨガや美容の島にときどき停泊。
『人の気持ちを感じとってあげることの出来る人をスピリチュアルと言うの』以前、アーユルヴェーダのカウンセリングを師匠にしてもらった時のこと。『スピリチュアルな人だね』と言われ、ピンと来なかったので、『”スピリチュアル”って、どういう意味?』と聞いたらそんな超簡単な答えが返ってきた。へぇ!だけど、普通にググると、『霊魂や神などの超自然的存在との見えないつながりを信じる、または感じることに基づく、思想や実践の総称』なんていうのが出てきたりして~こりゃぁ普通の人は引くわな(^^ゞと”納得”の解説…wでもヴィッパーサナ行ってみて、気付いたのは、周りのインド人参加者たちはみな、スピリチュアリティについて、ふつ~に誰もが持っていて、より高めたいと思っている資質として、とらえていること。今回の参加者のうち、ビジネスマンの過半以上は役職者と思われ、経営者、人事部長、採用担当も結構いた。インド国内は、ボリウッド俳優から国会議員、財閥の富豪からアンタッチャブルまで、実に幅広い層が参加しているのだそう。で、ふと思った。そっか、人の前に立ち、上に立ち、背中を見せ、導く立場にある人たちの資質としてのスピリチュアリティが、ここにはあるんだな~と。これらの人たちは、家庭人・個人としても人の前に立つし、親として、人生の先輩として、背中も見せる。日本だと、広義に言う”公人”は、経営者であれ、パパラッチに追われるような立場の人たちであれ、方位やら字画やら、自分の『外』に答えを求める、敢えて誤解を恐れず言うとすれば、”占い”的なものに傾倒してしまっていることが少なくない感じがする。スピリチュアリティ = 人が持ち、磨いていく資質のひとつそんな見方は今まで私はしたことがなかったな~。なんか新鮮。スピリチュアリティって、一部の人が持っている”特殊な能力”とか怪しいものじゃなかったんだ~wって、今回の旅で本当に体感!したのでした。☆ヴィッパーサナ瞑想体験記☆第一話 ヴィッパーサナ瞑想10日間から下界復帰♬第二話 おならとげっぷと集中力第三話 寝ても覚めても息を観る第四話 息して、息して、観えるもの第五話 連続TVドラマ『ブッダ』に萌える第六話 魔法の紙きれで毎日がクリスマス第七話 純粋な男子、現実的な女子第八話 舐めんじゃねぇ、ヴィッパーサナだぞw第九話 舐めんじゃねぇよ、つづき ~vippasana 体験記~第十話 こっちの水は甘いよぉ~第十一話 入ったひとだけ、守ってあげるっ☆ふろくムンバイ帰りに麻薬探知犬
くんくん、くんくんくん⁉︎ヴィッパーサナ何日目だったか、早朝から夜まで続く瞑想三昧の合間にあるほんの10分程度の休憩で自分の部屋に戻った時のこと。部屋にただようほの甘い香り…。ん?呼吸にひたすら集中してるから、嗅覚が鋭くなったのかしらんらん?どこから匂ってくるんだろう??今まで嗅いだことがない香り。翌日、その香りが雑巾から漂ってきてることに気づく。ますます??掃除する度に、雑巾を濡らすから、香りがただよう。がぜん毎朝の部屋の掃除にリキが入る。くんくん、くんくんくん♡ヴィッパーサナの教えはどこへやら、掃除と香りに執着するわたしwそして、9日目!!その雑巾をもともと何に使っていたかを思い出した時、香りの主がわかった。香りの主はわたしだったwお部屋のお掃除に、きっと雑巾が要るに違いないと思ったわたしは、使い古した、洗面所にいつも吊るしてたタオルを持参したのだった。洗濯を繰り返しても、そのタオルに染み込んでいたわたしの香水が、第二の就職先である雑巾になっても、香っていたのだったw自分の匂いって、こんなものだったのかぁ~と雑巾に教えてもらった、無類の香水好きのわたしが無臭で過ごした10日間でした~♪
今回のムンバイ行きは、超ウルトラ緊縮予算で臨んだ。バンコク6時間接続でムンバイ到着は夜中(日本時間朝4時)。その日のうちにヴィッパーサナセンターにチェックインしなければならない。数時間しか寝ないのにホテルを取るか迷った末、取らずに羽田を発つ。そして、いざムンバイに夜中過ぎに降り立った。この時のためにとっておいた世界中の飛行場のラウンジかタダで使えるプライオリティパス (´◡`๑) /ムンバイにはシャワーつきのラウンジかあることも調べて(帰りに、実はシャワーはないことがわかるw)そこで一夜を明かそうと思ってたら、ムンバイから発つお客さんしかラウンジ利用が出来ないことが、あちこち聞きまくって判明~。・゚(´□`)゚・。仕方ないので税関通過。ラウンジのベンチは、席と席の境目に肘掛けがあって寝そべれない…。周り現地のは男性ばかり。あれ~、夜中着で飛行場で時間潰そうってお客さん、他にいないの~?あちこち見たが、"ビバーク"できる場所は見当たらず(*´・_・`)リュックをしょってあっちへトコトコ。こっちへトコトコ。うぉおおおおおお~っ!!!ついに見つけたぞ!!トイレ!!大きいな、このトイレ!いくつかあった同じようなトイレのうちココを選んでみた♪いろいろ旅行はしてきて旅慣れてはいるが、トイレには泊まったことはないわたし。一瞬ひるんだけど、えいや~っと入って内側からロック。お布団の代わりに持ってきた(&帰りは捨てて帰る予定の)温泉で売ってるような薄いタオルを3枚、床に敷く。顔を洗って、ナイトクリーム塗って、よし!準備完了(。◕‿-)シャバーサナ(ヨガの時のおやすみポーズ。大の字で仰向けに寝る感じ)になった。と、そこへ、ドアの向こうで複数の声。でも、ヒンズー語(たぶん)だからわからない。夜中過ぎなんで、そういや、トイレに警備員が巡回してたな~。(このトイレ、ずっと使用中じゃない?中で誰か倒れてるのかしら?開けてみる?)とか言ってるのかな~。ど~しよ~。ど~しよ~(´・Д・)」そのうち、今度は、背中と腰と腕が冷たくなって来た。だって、床は大理石みたいなツルツルした石だもんね、無理もない…。床との接地面積を最小限にすべく横向きに寝てみたが…"マット"は温泉タオルだから肩が痛いwそしてまたドアの向こうに声。時計を見るともう2時半(日本時間朝6時)。(わたしはココで寝る!)(わたしはココで寝る!)(わたしはココで寝る!)根性で目をつぶったo(`ω´ )oまどろみから、いつの間にかわたしは眠りに落ちていた。そして、明けたムンバイの朝。iPhoneは5時を指していた。3時間は寝れたんだな♪すっげぇ~~っ!!自分に褒めほめ♡顔を洗って化粧をぽんぽん♪♪♪みなさん、ムンバイ行くなら一泊はトイレ泊だよっ٩(⑅´◡` )۶٩( ´◡`⑅)۶ᵋᵎᵌ⁎४*✧人生、体験に勝る学びなし( ´ ▽ ` )ノ
まだつづく、ヴィッパーサナ体験記w 今回は、宗教とヴィッパーサナに関する私見としての一考察。宗教は、自分のところの宗教に入信した者が救われるというニュアンスがかなり強い。たまたま行きがけ、羽田で買った『学校では教えてくれない宗教の授業』にもそう書いてあって、納得♪例えば、ユダヤ、キリスト、イスラム教などは、(まぁ宗教全般的に言えるが~)信者が守るべき戒律がある。それを守ることによって、その神に守ってもらえる。信者は、たくさんいる神の中で、その神だけを信じるという選択をしたのだから、守ってもらえる。ってことで、いわば、契約一神教みたいなもの。保険に例えるとわかりやすい。ウチの保険に入ってくれたらいざという時、入院、治療費など○円もらえるよ=ウチの保険に入ってくれたら守ってあげる!戦後の企業文化に於いては、ウチの会社に入って忠誠を誓い、一生懸命働いてくれたら~=終身雇用するし、企業年金あるよ!で、話を戻すと~ってことは…"聖なる"宗教にもれっきとしたギブ・アンド・テイクが存在するってことになる。ってことは、当然信ずる者側に、『期待する』という思い&行為が生ずる。『御布施をはずんだから、(おれの半分しか御布施しなかった人の倍)ご加護もたくさんあるだろう』『あ~、ごめんなさい、”悪い”ことしちゃったからちょっと御賽銭多めに/御供え物豪華に、しておこう』(って免罪符じゃないんだからw)その思惑が、人を『○○さえしておけば大丈夫』と、一種、盲目&頼り症にさせてしまう。ロザリオ、パワーストーン、などなど、人をそうさせてしまいがちな(必ずそうさせるとは限らないが)ものもこの世の中には、たくさん氾濫している。そうすると、人は、その宗教がもともと説いていた、人がいかに生きていくかの『道』について自ら探求・体得する行為から徐々に離れていってしまう。教会やモスクに、どれだけ熱心に通おうが、聖書、聖典を、そらんじて言えるまでに”勉強”してようが、”真理の体得”には、至らない。今回、自分自身への旅を、ヴィッパーサナ瞑想で体験した10日間は、生きていくのに、(特に土壇場で!!!)拠りどころに出来るのは、何か宗教、宗教まがい、人、はたまた自分がロールモデルとする人の生き方などなどでは一切なく、自分自身の体験以外ないことを、ひしひしと感じさせてくれた。その体感がね~、たった呼吸の観察で行えるっちゅ~のがね~、これが、シンプルですごい。☆ヴィッパーサナ瞑想体験記☆第一話 ヴィッパーサナ瞑想10日間から下界復帰♬第二話 おならとげっぷと集中力第三話 寝ても覚めても息を観る第四話 息して、息して、観えるもの第五話 連続TVドラマ『ブッダ』に萌える第六話 魔法の紙きれで毎日がクリスマス第七話 純粋な男子、現実的な女子第八話 舐めんじゃねぇ、ヴィッパーサナだぞw第九話 舐めんじゃねぇよ、つづき ~vippasana 体験記~第十話 こっちの水は甘いよぉ~ふろくムンバイ帰りに麻薬探知犬
私がヴィッパーサナ行ったとか言うと、俗世復活とか言いながら、修行いってんじゃん!と思われがちだが、そこからして、ちゃうちゃうのだ!!なにせセンターのご飯は、ダバインディア(東京八重洲にあるインド料理屋さん)に匹敵する美味しさ♡(これは、チェックイン直後に頂いたランチ。これより後のご飯は、iPhone預けちゃったから写真なし)ロティ(全粒粉とお水で作った薄焼きパン)もほうれん草が練りこんだのが出る日もあるし~、カレーは毎食2~3種類、ご飯もプレーンなバスマティライスの時もあれば炊き込みご飯の時もある。ヨーグルトはお手製。10日目とかは"お祝い"でデザートも♡朝食は豪華パパイヤがたんと出るし~♬そうそう、チャイはお砂糖入り、なしの二種類。ホットミルクもお砂糖なし、入りがあり、他に常時、(消化促進によい)生姜を煮込んだお湯、ジンジャー•ウォーターもある。お部屋も、スペインやイタリアの一泊5000~6000円級の設備と快適さ。(洗ったソックスも写ってるw)もち参加者みんな個室が与えられる。全部屋、エアコンつき。そう洗濯干す紐なんてたくさん、かかってて持っていく必要なし。そもそも、毎日、洗濯サービスがあって、アイロンつきで、1つ20ルピー(37円)だから、楽チン!!トイレも水洗。日本の我が家の数倍は水圧あって、200%合格!トイレットペーパーも流せる!!網戸も日本のより、目が細かくて、蚊は入って来れない。(トイレのブラインドタイプガラス窓から侵入したとみられる蚊に3晩、刺されたが、手作りのティートリー水で痒み撃退。瞑想の妨げになるほどではなかった)瞑想ホールも個室同様、天井の扇風機とエアコン完備。瞑想中も快適!極楽!セル(cell)と呼ばれる、立って半畳、寝て一畳ばりの瞑想専用個室も各自に充てがわれ、各々に、冷風ダクトが配管されてて、風量を調整できる。ビジネスマンも主婦もみんな、家族、或いは社会的立場の一切の義務から解放される10日間。ご飯を作らなくてもよい。買い物にも行かないで済む。(魔法の紙切れで毎日がクリスマス)洗濯もしてもらえる。宿泊費、食費全てタダ。(任意の寄付により成り立っている)etc., etc.だから、実質、• 喋れない• ほぼ座りっぱなしで足が少々痛い/痺れる以外は、何不自由ない。ただひとつ、瞑想だけに専念できる極上空間。10年前に京都のセンターで体験した友達がこの話をしたら驚いていた。うふふ、まさに体験に勝るものなし!先入観を吹っ飛ばせ~♪
さてさて、ヴィッパーサナとの出逢いはいきなり、『おまえさん、ヴィッパーサナを舐めとるね!冒涜じゃ!』だった。ゴエンカおじさん(ヴィッパーサナを現代の世に伝えた人)は一瞬たじろいだ。講師は言った。『ヴィッパーサナはね、人が生きる中で味わう喜びや苦難をどの様に乗りこなして行くかの、"生きるアート"なんだよ。人が持つあらゆる苦しみから解き放つ、古来から伝わる智慧なのだ。ブッダが見出して以来、2500年間、ここビルマで大切に保持し、信条、階級などに関係なく、分け隔てなく、人々とこうして分かち合ってるものだ。この叡智を、たかが頭痛を治したい一心で欲しいとは、お主、ヴィッパーサナを少々軽んじておろう~頭痛治療であれば、医者に行けばよい。こちらに来る必要はない』ゴエンカおじさん、マジで頭痛がその時の一番の悩みだったから、二の句が継げない。『世界中の名医という名医にかかり、未だ治らないのです。私の頭痛は…。』たじろぐゴエンカおじさんをしばしの間、見守ってから、師は優しさのこもった声で言った。『サトウキビを知っているかな?』『はい』『サトウキビはなんの原料かな?』『砂糖です』『いかにも。では、サトウキビか糖蜜が採れることをご存知かな?』『はい。ま、副産物として、ですが』『いかにも。人は砂糖をつくるのに、サトウキビの恵みをいただいている。が、同時に副産物として糖蜜も頂いている。糖蜜が欲しくて人はサトウキビを採るのではない』『仰せの通りです』『人があらゆる苦しみから出でるための、生きる叡智を体感する中で、その副産物として、お主の頭痛も癒えるであろう』『……‼︎』『では、心して、10日間、ヴィッパーサナに集中すると約束してくれるかな?』『もちろんです(≧∀≦*)ノ』この10日間が、その後、世界中がヴィッパーサナに触れるきっかけを創る。(そしてゴエンカおじさんの特殊な頭痛も癒えてしまう。)実はこのブッダが見出したというヴィッパーサナという瞑想の手法は、ブッダ存命中、現在のインドで普及し、その普遍性と実践的な智慧に感嘆したとある王が国外へ人を派遣したりして広めたが、時とともに廃れ、聖人、教祖が溢れるインドでは、より"安易な"戒律でも苦しみから解き放たれるという教えへ、人々が惹かれていった。そして、実に2500年もの時が流れる。この2500年もの間、『あるがままを観る』をバーリ語で意味する『ヴィッパーサナ』瞑想の手法を、その戒律(殺生せず、盗みご法度、ノーセックス、嘘を付かない、お酒、タバコなどの嗜好品を摂らない)をきちんと守り、継承してきたのは、前述の、その昔、インドのとある王がヴィッパーサナを広めようと遣いを派遣した先のひとつ、ビルマだった。いみじくもそのビルマでたまたまヴィッパーサナを学んだインド人のゴエンカさんが、2500年経って、再びインドへその教えを伝えることになる。59年を経た今、その手法を体験できるセンターは世界中に154。そこへ、ふと"魔が差して"インドはムンバイまでヴィッパーサナを体験しに行った日本人、ここにあり。やっていたのは、生きていれば誰もがしている呼吸、それも"自分の"呼吸の観察。いま、シャバに戻って、あちこちから降ってくるハプニングとそれに煽られ、生ずる感情もろもろを受け止める際、ふと思う。なるほど、自分の人生を乗りこなす術は、"生きるアート"なんだなと。乞食から王様まで使えるここまで普遍性の高い心の羅針盤は、持っていて、決して損にはならない。☆ヴィッパーサナ瞑想体験記☆第一話 ヴィッパーサナ瞑想10日間から下界復帰♬第二話 おならとげっぷと集中力第三話 寝ても覚めても息を観る第四話 息して、息して、観えるもの第五話 連続TVドラマ『ブッダ』に萌える第六話 魔法の紙きれで毎日がクリスマス第七話 純粋な男子、現実的な女子第八話 舐めんじゃねぇ、ヴィッパーサナだぞw第九話 舐めんじゃねぇよ、つづき ~vippasana 体験記~第十話 こっちの水は甘いよぉ~第十一話 入ったひとだけ、守ってあげるっ☆第十二話 スピリチュアリティについて、本気出して考えてみたwふろくムンバイ帰りに麻薬探知犬
ヴィッパーサナ瞑想に行くと、毎晩、ビデオで講話を観る。(インドで参加したから、英語とヒンズー語で上映してた)その中で、この瞑想の手法を現代に伝える人、ゴエンカおじさんが(昨年9月に逝去。亨年89歳。)自身のヴィッパーサナ瞑想との出会いに触れるくだりがある。彼はインド人だが、ビルマで親族と共に、ゴエンカ一族と言われるほどの富を成していた地元ヒンズー教徒コミュニティでリーダー的存在の名士の家の出だった。若き日よりその才能を開花させ、(学生時代から、ビルマ国内で一番の成績を修め表彰されている)本人曰くお金の亡者と化し、日々邁進していた。そこへ突如彼を襲ったのが、特殊な片頭痛。その強烈な痛みと闘いながら、重責の任務をこなす日々。名医と呼ばれる医者に診てもらっても、せいぜい心因性の片頭痛と言われるだけで、抜本的治療法には出会えず、ついにはモルヒネで痛みを抑える手段へ。2週間に一度は、激痛のあまり、モルヒネを打つ。その繰り返し。医者は言った。『打つのはいいけど、そのうち、モルヒネ中毒になるよ。おまえさん、モルヒネ漬けになりたいのかい?』お金はあった。だから、スイスに治療のために逗留したり、ドイツ、イギリス、アメリカ、日本へも行った。しかし、治らない。思いつく、あらゆる手段を講じ、ビルマへ帰ってきた彼に、親友が言った。『全部試して治らなかったんだったらさ、一度ヴィッパーサナってのを試したらどう?』それを聞いた彼は、ヴィッパーサナのことを調べる。ちょいと宗教臭く見えるが、改宗させられないって言うし、ま、大丈夫か、と納得して、ある日、10日間コースの扉を叩く。1955年のことだった。“入所”に際し、そのコースの講師からインタビューがあった。『おまえさんは、なんで、このヴィッパーサナを体験しようと思ってここへ来たんだい?』『実は、私、片頭痛が、ものすごくて、なんとかそれを治せないかと、参りました。』それを聞いた講師は、『ざけんじゃないよ、おまえさん、それはヴィッパーサナを舐めてるね…。冒涜だよ。』続きはまたね!☆ヴィッパーサナ瞑想体験記☆第一話 ヴィッパーサナ瞑想10日間から下界復帰♬第二話 おならとげっぷと集中力第三話 寝ても覚めても息を観る第四話 息して、息して、観えるもの第五話 連続TVドラマ『ブッダ』に萌える第六話 魔法の紙きれで毎日がクリスマス第七話 純粋な男子、現実的な女子ふろくムンバイ帰りに麻薬探知犬
ヴィッパーサナ瞑想で沈黙を貫いている間、唯一、言葉を発することが出来るのは、瞑想の方法についての質問を、所定の時間にする時のみ。先生は台座+座布団の上に座っていて、我々は、その手前まで、ささっとにじり寄り、先生のより数倍小さい座布団にお尻を乗せ、見上げるようにして、言葉を発する。私も一度確認で質問したことがあるが、用が済んだらとっととその場を離れたので、他の人がどんな質問をしているなんて想像すらしていなかった。ところが、第一話 ヴィッパーサナ瞑想10日間から下界復帰♬と第五話 連続TVドラマ『ブッダ』に萌える にも登場している、ボリウッド女優ばりのかわい子ちゃんが曰く、『え~~!!あれの面白いところは、先生と質問者のやり取りよぉ~。私なんて、耳ダンボにして聞いちゃうの!!』『女性の質問はねぇ、面白くないのよ、どれも同じなの。瞑想法の質問という名前の下に、家族の話ばっか。子供がどうとかなんですけどぉ~、とか、姑がこうなんですけどぉ~、旦那がこうなんですけどぉ~…って、面白くないのよ!』『その点男子のは、面白いの!!』確かに、女子の面倒をみて下さる女性の先生は、ほぼ口パクに近い無声映画くらいの囁きでお話されるので、こちらも、なるべくそれに近い形で応答し、結果、よほど近くにいないと聞きとれないのだが、男子の面倒をみている男性の先生は、『おまえ、もっと小声で話せよ!』くらいの声で話す。おまけにそれを聞いた男子も同様に答えるから、それなりの距離内にいれば、聞きとれちゃう。ただしヒンズー語がわかれば、の話wそこまで話すと、突然彼女は、うだつの上がらない、ぬ~ぼ~とした男の子に豹変して、『あのぅ~、先生…ぼく…別れた彼女のことが忘れられなくって(涙…)瞑想してても浮かんできちゃうんですけど…感覚を追え、と言われても、あの(多分セックス)感覚とか蘇ってきちゃって(^^ゞ』それを聞いた男子先生、『あ、そうなの。うん、わかった。ま、とにかく、集中して。(片方の手の指を、もう片方の腕の上から手先まで、軽くひらひら叩きながら)感覚ね、感覚。これを感じて。わかった?』『…あ、はい…。』次の男子。『あの~、先生。瞑想の始まりと終わりに、大先生の旋律をつけた詩がホールに流れるじゃないですかぁ。あのメロディーが頭から離れないんですよね。食事中も、頭の中を流れてるんです。どうしたらよいんでしょう?』先生『ん~、そうだね。過去の反芻やっちゃってるねぇ。今の感覚だから。今ね!とにかく集中して。(片方の手の指を、もう片方の腕の上から手先まで、軽くひらひら叩きながら)感覚ね、感覚。これを感じて。わかった?』『はい、やってみます。』~~~翌日、同じ男子~~~先生『どうだね?集中できるようになってきた?』男子『はい、先生!旋律は頭から消えました!!』先生『良かったじゃないか!すばらしい。』男子『でもまだ、今度は詩が、頭の中をぐるぐる回ってます!!』先生『そ、そっか~。よぉ~し、がんばれ!とにかく集中して。(片方の手の指を、もう片方の腕の上から手先まで、軽くひらひら叩きながら)感覚ね、感覚。これを感じて。わかった?』男子『はいっ!先生っ!!(^^)/』やっぱり、男子は、素直であり、純粋な生き物なんだね。。。女子は金星から、男子は火星の出身でたまたま地球に一緒に今住んでるのよね、きっと。☆ヴィッパーサナ瞑想体験記☆第一話 ヴィッパーサナ瞑想10日間から下界復帰♬第二話 おならとげっぷと集中力第三話 寝ても覚めても息を観る第四話 息して、息して、観えるもの第五話 連続TVドラマ『ブッダ』に萌える第六話 魔法の紙きれで毎日がクリスマスふろくムンバイ帰りに麻薬探知犬
ヴィッパーサナ2日目、無言のまま、私は新しいことにチャレンジしてみた。それは、この紙切れにお願いを書くこと。瞑想ホールで瞑想する際は、女子はショールを肩にかけるって、世話役ボランティアさんのトップの方がおっしゃっていたので、紙切れには、『ショールトイレットペーパー』と書いてみた。ヴィッパーサナのプログラム中は、先生に瞑想のやり方に関する質問を指定の時間にする以外は口をきいてはならない。身振り手振りもご法度。視線を合わすのもノンノン。だから、何か足りないものがあった場合、(Want 欲しい、じゃなくて、Need 必要なもの)この紙切れに書いて、ミニ投票BOXみたいなのに入れる。さて、わたしのお願いごとは、いつ聞き届けられるかな~って思ってたら、速攻、瞑想のセッションの合間に、お部屋に届けられてた!翌日はちょうど歯磨き粉が切れたんで、『歯磨き粉』と書いたら、またまた速攻、歯磨き粉が届けられる。全部タダ。ただお願いしたいことを書くだけ。モノじゃなくて、故障とか、施設関係でなにか改善を求める場合は、『クレームノート』ってのがあって、そこに書く。例えば、冷房の効きが悪い、故障した。トイレの水が流れにくい。シャワー下の排水が悪い。…などなど。そうすると、我々が瞑想している間にエンジニアが来て、ほほいのほいっ!!と直しておいてくれる。この徹底ぶりに感服した。んも~、な~んもしなくて良い!な~んも心配せずとも良い!万事OKにしてくれる!そんな体制が完備している。願えば叶うから、まるで、毎日がクリスマスwん?ってことは、ヴィッパーサナ合宿は毎日がクリスマスww☆ヴィッパーサナ瞑想体験記☆第一話 ヴィッパーサナ瞑想10日間から下界復帰♬第二話 おならとげっぷと集中力第三話 寝ても覚めても息を観る第四話 息して、息して、観えるもの第五話 連続TVドラマ『ブッダ』に萌えるふろくムンバイ帰りに麻薬探知犬
ヴィッパーサナ瞑想10日間では、9日目昼頃に沈黙の誓いが解かれる。"下界"へ戻る"準備"も兼ねて…。さて、その晩のこと。翌日、まだ最終日、フルに瞑想三昧がありながら、インド人の女子たちと外の扇風機下で夜、涼んでいた。女子が6人も集まれば、恋バナだろうな!どんな話が出てくるのかな!と楽しみに静かに待っていると…ボリウッド女優ばりのかわい子美人さんが、開口一番放った言葉は…『ねぇ!ねぇ!テレビで連続ドラマ『ブッダ』やってるの知ってる?明日の11時からなのよ~。観たいわ~。』(マジか~?喋れるようになって、話したかったのは、テレビの連続ドラマ?!それも『ブッダ』って!!!)『もぅそろそろ悟りを開く頃なのよ♬』(ブッダの人生的には確かにクライマックス…だよね)『アングリーマーラも出て来たし、(話が長くなるので説明割愛w)水の中での修行も終わったし、二人の聖者にも会ったし、もうそろそろ悟りの場面が来る頃かな~なんて<(*゚▽゚)ツ』それを聞いていた、他の女子達は一斉に、『マジぃ~?(*´艸`*)観たい!観たい!何チャン?』『えぇぇ~っ、そんなにやってたのになんで気づかなかったのかしら~?』『きゃ~っ!!わたしも観たい!!プネでもやってるかなぁ?』(な、なんだ?この反応は?うら若き女子が揃ってブッダのドラマに萌えるって…。それも、9日間沈黙した後に、一番に話したいトピか?これが??)TVドラマ『ブッダ』の次のトピは、『マーハーバーラタの戦場は本当に実在するか』だった。これまた説明しだしたらキリないのだが、『マーハーバーラタ』とは、ヒンズーに於けるザッツ経典のひとつ、『バガバットギータ』の背景にある物語で、その戦の意義自体がヒンズーの道徳観、また生きていく上での倫理観の根底を成しており、史実とも言われているが、現実には、国民全員がその戦場が実在するとは完全には信じていないらしいっていうのが話の脈絡で明らかになった。ちょうど、シューリマンがトロイを発掘し、古代ギリシャ神話に登場する街トロイヤは実在したと証明する前、みたいな時期なのかもしれないwそれにしても、沈黙明けに、ブッダとマーハーバーラタねぇ。日本で言えば、そうだな。沈黙明けにTVドラマ『天照大御神』と卑弥呼は実在したかについて熱く語り合う、ってのが一番近いところかwやっぱ秋刀魚は目黒!いや、ヴィッパーサナはインドだな♬☆ヴィッパーサナ瞑想体験記☆ヴィッパーサナ瞑想10日間から下界復帰♬おならとげっぷと集中力寝ても覚めても息を観る息して、息して、観えるものふろくムンバイ帰りに麻薬探知犬
前回からの呼吸のお話の続き~♪呼吸・観察、呼吸・観察、呼吸・観察…を、朝4時半から夜9時までやっているとこんなことが起きていく。体のどこかしらに、出てくるかゆさ、しびれ、ちょっとした痛みや表現しにくい感覚などなどが傍観者に徹し、観察することで、消えていき、再び そこここに生まれては、消えていくのをリアルに捉えることができる。肝心なのは、その感覚に捉われないこと。なぜなら、感覚が生まれると…(例えばそれが匂いだとして)→お!なにか匂いがある!(認識)→なんの匂いだろう?あ!おならだ! or 彼女の香水の匂いだ!(識別)→いやだな! or うほ!いい匂いだ!(判断)結果、あ~嫌だ!嫌だ!! or もっと嗅ぎたい!もっと!!と、判断の結果が増幅。これが、カエルの歌のように、自分の中でエコーを繰り返すことで様々な嫌悪や執着、中毒へと繋がり、その積み重ねにより悩み、トラウマや、思考のクセが形成され、しいては生きる姿勢へと波及していく。この、最初はたったひとつの匂いという種別の感覚に過ぎなかったものが、個々の生き方を変えるまでに変容してしまうということを呼吸・観察を繰り返すことで、自分が自分で理解する。教材は、与えられたものでもなく、自分の呼吸。観察者は自分。その結果、得た理解も100%自分製。その理解にたどり着くまでに人間が持つ時間の尺度で10日間のうちに着く人もいれば、3ヶ月後、1年後に真にその瞬間が訪れる人もいるだろう。でも着く。どんなにネットで情報を集めまくっても、暗記能力が長けていても、念仏を唱えても、お守りを握りしめても、パワースポットに行きまくっても、自らの行動の背景にある思考が変わらなければ、所詮なにも変わらない。"反応"せず、"傍観"することをリアルに体験し、"出所"後、日々直面する現実の中で、100回に1度でもそれを実践していくうちに、思考、行動が、なんて言うか細胞レベルで変わり、やがてそれは自分の中に染み渡っていく。だから、自分の体験を通じて得たものだけを信じればよい。それが自分にとって真理であり、それ以外は、自分の尊敬する師匠が言ってようがフォロワーが多い著名人が言ってることだろうが、誰もが読む古典に書かれてようが、いかなることも信じることはない。そのためには、自分で体験せよ。手法は授けるが、やるのは汝じゃ!な!る!ほ!ど!!へぇ!へぇ!へぇ!!呼吸を観る者が、真理の扉を開く。ひたすら呼吸を観た10日間は、それに徹底的に徹することができる環境がすべて整えられた驚異的な空間だった。わたし的には、自分の実体験でそう感じなかったら信じなくていいよ。全然構わないよ~ってのが、いろんな宗教や多くの教えにある押しつけがなく、気に入った~~♪(注)微細な行為である、普通呼吸の観察は意外に難しい。それをやりやすくするために、意識エリアを、3日間かけて鼻→鼻の下に限定していった後、体全体に広げていくがま、その話はここでは割愛した。☆ヴィッパーサナ瞑想体験記☆ヴィッパーサナ瞑想10日間から下界復帰♬おならとげっぷと集中力寝ても覚めても息を観る
今日は呼吸のお話。とにかく、10日間、何をしていたかと言えば、呼吸。ひたすら呼吸。呼吸は、吸うと吐くの繰り返し。寝てようが起きてようが、ひとたびこの世に生を受ければ、おぎゃあの瞬間から、最期の息をふ~っと引き取るまで、繰り返されている。呼吸はまた、意識して(例えば緊張を解きほぐそうと深呼吸をしたり)行うことも出来れば、寝ている時のように、無意識でも行われている。それに比べ、例えば、手足などは、上げる!下げる!を意識して行うが、無意識で、上げる!下げる!は行わない。また意識・無意識が逆になるが、内臓は、頑張ってもっと働け!と意識して働かすことはできなく、無意識レベルで動いている。さて、その呼吸だが、10日間、普通にやる。ただそれだけ。意識して音を出すとか、長さがどうとかとか、一切なし。まんま、でよい!そして、自分が普通に行っている呼吸をひたすら観察する。呼吸・観察、呼吸・観察、呼吸・観察呼吸・観察、呼吸・観察、呼吸・観察呼吸・観察、呼吸・観察、呼吸・観察…を、朝4時半から夜9時までwそんなに続けているとどうなるか…。長くなるから、続きは次のブログへ♪☆ヴィッパーサナ瞑想体験記☆ヴィッパーサナ瞑想10日間から下界復帰♬おならとげっぷと集中力ふろくムンバイ帰りに麻薬探知犬
それは午後のまどろみが、ランチの満腹感と共に訪れる時…。ヴィッパーサナ瞑想10日間合宿初日。そうでなくても集中するのが難しい時に、どこからともなく、湧き出でる音。げ~っ、(ふっ)げ~っ、(ふっ)…し~んげっ、げっ、、げ~っ、(ふっ)げっ、げっ、、げ~っ、(ふっ)ん?これ、げっぷじゃん??"神聖なる"瞑想中にげっぷかよ。(あとでインド人友達に聞いたら、インドでも一応げっぷを公衆の面前でするのは、上品ではないらしいが)げっぷの主(パターンが二つあったから主はきっとふたり)は、そんな私の、空中に浮遊する思念を、拾うでもなく、げっぷは続く。げ~っ、(ふっ)げっ、げっ、、げ~っ、(ふっ)しかし、集中とはマジックである。最初のうちは、自分がげっぷした時にこみ上げてくる、あの南国で飛行機のタラップを降りると同時にカラダ全体で受け止める"熱気"とにおいが交差したものを想像し、『うぇっ…』と感じたが、そのうち、『随分とリズム感があるのぅ…』『ここまで一寸の狂いもなく一定のリズムでげっぷを繰り出すとは芸術の域だね』と、感服するに至り…更にしばらく経つと、その場が奏でる、静寂という旋律の中にあたかもげっぷが溶け込んでいく。だが、人生、何事も長くは続かない。一難、いや一試練去ってまた一試練。我々の集中力を試す試練はまだ続く。それは、隣人のおなら。『隣人を愛せよ』だったか、どこかの宗教は言ったが、隣人のおならも適用範囲なのか。おならとなれば、聴覚のみならず、臭覚の面でも俗人、わたしは試練を味わう…。この10日間合宿は、五感どころか一感すら制御できぬわたしに、二感も制御せよと言うのか…。しかし、嘆くことなかれ。万物はすべて移ろいゆくもの。いかなるげっぷも、永遠には続かず、どんなに長くてもご飯の消化が終われば止む。いかなるおならも、永遠に続かず、どんなに長くても、体内のガスが全て放出されれは止む。万物はすへて移ろいゆくもの。これ、自然の摂理なり。☆ヴィッパーサナ瞑想体験記☆ヴィッパーサナ瞑想10日間から下界復帰♬寝ても覚めても息を観る
今日羽田でのこと。どちらかと言えば、旅慣れてるわたしは、さっさと飛行機を降り、パスポートコントロールで、お帰りなさいのスタンプをもらい、ベルトコンベアを通り過ぎ、トコトコ足早に歩いていた。着陸便が他にないのか税関のカウンターはガラすき状態。そこへ、視界の右端に見慣れぬ動くものがこちらへ向かってくるのが見えた…。おじさん&ワンちゃんがこちらへ突進してくるではないか。あっという間に私の足にまとわりつき、クンクン、クンクン、クンクン、クンクン…やがてワンちゃんは私を素通りしてベルトコンベアへ。おおお~、これが麻薬探知犬!!!さては、バンコクからのフライトだし、身軽だし、ちょいシンプル過ぎる服装だったから疑われたか~wと、今度は、ワンちゃんとの遭遇を眺めていた税関のおじさんから質問が。『えっと、ここに(パスポートにあるインドのビザを指差し)行ったんですか?』『そうです。』『何しにですか?観光ですか?』『え~と、瞑想のプラグラムで施設に10日間篭ってました…。って怪しいですね!!笑』『(背中に背負ってるリュックと、出国&帰国のスタンプを見て)荷物はこれだけ?』『はい!いつも身軽に旅してるんです。』『中見せてもらっていいですか?』『もちろんです!はい、どうぞ!』『(覗き込み)少ないですね』『行き先が南アジアだと、洋服は帰りに殆ど寄付で置いてきてしまうので』『なるほど!』『ほんと、こうして見ると私は怪しげですねww』『あ、いえいえ、もう大丈夫ですよ!ご協力ありがとうございます。どうぞ!』こうして、晴れて、空港を後にした私は、我が家へと向かった。そのたった24時間前、私の目の前にあったのは、ムンバイの夕暮れだった。☆ヴィッパーサナ瞑想体験記☆第一話 ヴィッパーサナ瞑想10日間から下界復帰♬第二話 おならとげっぷと集中力第三話 寝ても覚めても息を観る第四話 息して、息して、観えるもの第五話 連続TVドラマ『ブッダ』に萌える第六話 魔法の紙きれで毎日がクリスマス
かの、ヴィッパーサナ瞑想10日間のプログラム瞑想を終え、下界に復帰なう@ムンバイ♬これはハンパない…。イメージ的に例えて言うなら、アシスタント講師陣は手塚治虫、稲盛和夫、宮本武蔵、ヤンキーズ•マー君。ゲスト講師に仏陀。ケーススタディは、トヨタ、ライブドア、ヴァチカン市国と諸宗教、家庭と道徳と企業倫理、そして…生き方、自然の摂理。実践するのは呼吸と瞑想のみ。これらを通して得た各々の実体験•内観が日々積み上がって行き、講話がそれらを紐解いていく。実にシンプル。ネットを含むすべての"下界"とのコンタクトを断ち、他参加者とのコミュニケーションは身ぶり手振り、アイコンタクトを含めすべて禁じられる。朝4時起床、4時半から夜9時まで(消灯9時半)。食事の時間以外すべてが瞑想という、一見、一瞬も二瞬も怯んでしまう内容w瞑想と聞けば、日本人はとかくスピ系&宗教&"怪しい"というラベルを貼りがちだが、開けてビックリ。ここまで広範囲な受講者を捉えるプログラムは世界でも珍しいのではないだろうか。瞑想転じて熟睡過ぎて自分のオナラでも起きないおばあちゃんから、ボリウッド女優かと見まがう生化学専攻&今は家業を営み日本にも工場を持つという女性、地元で産婦人科クリニックを営む女医さん、別れた元カノが忘れられないと嘆くごく普通のお兄ちゃん、瞑想明けから携帯のイヤホンしっぱなしで商談三昧のおっちゃんまで、いやもう、生息地域、生業、階級までホント色々。今回は総勢100名。男女ほぼ同数。ヒンズー教徒が大半を占めるこの国で、旦那様や姑•姑どのからも『ぜひ行ってこい!』という優しい後押しと留守中のサポートを得て参加してた女性がここまで多くいたのにもまたまたびっくり。これまでの受講者が、自身の人生へ与えた価値を還元したいと、集まった喜捨から成り立つ、世界中154箇所に点在するヴィッパーサナセンターの中で、今回ご縁があったのはインドはムンバイの外れに、世界最大級のパゴダを仰ぎ建つ、ダーマ•パッタナセンターだった。拠り所とするのは、師でもなく、偉人が説く信条でもなく、はたまた流行りでもない。持ち帰るのは、誰もが唯一信じられる自らの体験。ぜんぶ揃えてあるから、カラダ一つ、持って来て、(参加無料。これまでの参加者からの寄付で宿泊•食事すべてが賄われている)一度ガチでやってみ~!っていうプログラム。その生体験を紡いだ10日間。プログラム初日(16日)夜が明ける前にここムンバイに降り立ち、最終日明けて今日"出所"して、そのまんま、もう今、ムンバイ空港ラウンジとゆ~w日本人参加者はもちわたしだけ。そもそも乗り継ぎのバンコク⇔ムンバイ間も日本人はわたしだけwもう天然記念物になれるかも♬氣が向いたら、またおいおい続きのブログでも触れて行くかな。空港ラウンジで白ワインを舌の上で転がしながら、書いた下界復帰後初ブログ、でした!☆ヴィッパーサナ瞑想体験記☆第一話 ヴィッパーサナ瞑想10日間から下界復帰♬第二話 おならとげっぷと集中力第三話 寝ても覚めても息を観る第四話 息して、息して、観えるもの第五話 連続TVドラマ『ブッダ』に萌える第六話 魔法の紙きれで毎日がクリスマス第七話 純粋な男子、現実的な女子第八話 舐めんじゃねぇ、ヴィッパーサナだぞw第九話 舐めんじゃねぇよ、つづき ~vippasana 体験記~第十話 こっちの水は甘いよぉ~第十一話 入ったひとだけ、守ってあげるっ☆第十二話 スピリチュアリティについて本気出して考えてみたwふろくムンバイ帰りに麻薬探知犬