5月17日 日曜日 晴れ
早寝早起きしたので昼寝は不要ファッキュー。午前中の仕事をおえて、御帰宅。贔屓の喫茶店へ向かいながらバスの中でも読書。文法事項を確認して、収監の時間。
つまり「文法」理解には三種類ある。まず規範的で記述的な、スタティックな理解だ。次に、歴史的な動態から説明される理解。両者ともに、ネイティブが、その共同体の中で「文法」を問うものである。加えて最後に、非ネイティブへの解説のための理解があると思う。非ネイティブが非ネイティブに「文法」を解説する場合、当然、前二者の理解を併用することになる。
そして、この「文法」理解の見立ての中で、たとえば印欧語(屈折語系)では、法(mood)時制(tense)相(aspect)態(voice)という文法の階層構造が現れる。
受験をサボったので、このあたりの用語がそもそも解らなかった。しかし、金田一の指摘の上であらためて調べてみると、法:moodは、その文章の目的による種類分けに過ぎない。たとえば、直接法(事実を述べる)、接続法(勧告・命令・禁止・願望・後悔など、願いや考えを述べる)などがある。
時制︰tenseは、その文章が、現在/過去/未来のどこにあるかを示す。相︰aspectは、時制を前提した上で、その文章の内容が完了したか、未完了なのかに関わっている。態:voiceは、文中の行為者が、受け身か否か、または中態や再帰的なのかを表現している。
金田一の言説が、現在の言語学/国語学の水準から、どの程度まで批判的に克服されるべきか、それは不明ながら、この本は一つの見方を明確に与えてくれる名著だと思う。高校生には難しいが、文理問わず大学2年生以上は、必読だろう。精読して論旨を暗記しても良いくらいの内容だと思った。
15分だけ昼寝して、ふたたび仕事。夕食はキーマカレーを作成。うまいと思ったが、みじん切りに時間がかかるので、いまいちどうかと思った。無事に仕事を終えるも、なぜか寝つけずに、2時くらいまで目が覚めていた。