錬金術
「錬金術」なんて、なんだか怪しげって思われる方もいるのでは?
Jung, C. G.が錬金術の何に興味を持ったのか?
初期の錬金術師たちは「金を作ることだけでなく、あるがままに持っている性質を
完全なものにしようとした」のです。
さらに、彼らは物質における変化を人間における変化に結び付けました。
物質の性質の感性を目的とする錬金術師の「作業」は同時に人間の完成を目指す
心理的過程でもあった。
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Jungは初期の錬金術師たちの著作のそういった部分に注目していた。
錬金術師たちが記述した、「一連の変化」と患者の内界に生じている「個性化の過程」に並行するものを見いだした。
内なる声の力を意識に受け入れられる人のみが人格を統合する
内界からの声に注意を払うことによって、穏やかな受容ととらわれない心、
さらには人生の意味の認識、意識と無意識の新たな綜合を達成することが可能になる。
「もし意識が意識と相互決定的な要因として認識され、
意識と無意識の要求をできる限り考慮しうるような生き方ができるなら、
人格の綜体はその重心の位置を変えるだろう。
もはや人格の重心は、単に意識の中心にある自我ではなくなり、
意識と無意識を含めた仮説上の点になる。
この新たな中心を自己と呼ぶことにする。」
