小学1年生のとき、
祖父が倒れ、私たち家族は
祖父母と同居することになり
私は田舎の学校へ転校した。
高校は、地元の公立高校ではなく
ミッション系の都会の
私立の女子校だったから、
私は地元意識がとても薄い。
先日、転校してから
小中と同じ学校だった
幼馴染がウチに遊びにきていた。
いつもは、あんまり昔の話はしない
のだけれど、なんとなく
田舎にいたときの話になり
あることに気がついた。
小中の頃の話は、
懐かしいというより
私にとっては、
すごく嫌な気持ちになる。
別にいぢめられてたわけでなく、
どちらかというと勉強も
できたほうだし、小学生高学年の
頃は、先生に贔屓されていると
他の父兄に言われるほうだったけど。
とにかく、苦しかった。
学校にいても、家にいても、
すごくすごく苦しくて辛かった。
転校するまでの、
1学年10クラスある
学校、厳しかったけど個性を
重んじてくれていた先生、
色んな家庭環境の友達、
新築の家が大好きだった。
田舎の学校は、2組しかない
少人数で、クラスメートどころか、
他の学年の子たちまで
お互いに、お互いの
家の親や、祖父母のことを
よく知っている環境が、
嫌で嫌で仕方なかった。
学校には吹奏楽部もなく、
演劇部もなく、女性の
先生は、しょっちゅう産休になる
ような、面白味のない人が
多かったし、
自転車で行ける映画館も、
大きな本屋さんもなく、
文化的な匂いのない田舎。
いつも、父親は、単身赴任で
いつも不在だった。
田舎の祖母は、
母を毎日いぢめていたし、
小姑も、いつもうちの家族に
干渉してきて、母をいぢめたり
私をなじったりしていた。
転校したばかりの頃は、
いつか、あの大好きなウチに
大好きな学校に戻れると
なぜか信じていた。
それが唯一の救いだった。
でも、その思いは、
二度と叶うことは
なかった。
小学2年生になるころには、
人生には、自分が想像しないような
ヒドイ出来事が
待ち受けているものなんだ、
と幼心に悟っていた。
大学で神奈川県に上京して
個性的で心優しい友達たちができて、
仕事を始めて、結婚して
占い師になって、また音楽活動を
再開して、新たにまた個性的な面白い
人たちに出会って、
人生は、日々、
刺激的になって、
たくさんのことを教えられて
どんどん楽しくなっていく。
幽霊とか生霊ではない、
目に見えない
世界を知らなかった
あの田舎にいた頃、
過ちを犯したり、
死んでしまったり、
しなくて本当に良かった。
ほんのちょっとの違い、
そういうことって。
大切に毎日を生きないと
って思う。




