人間について(1)母が骨髄異形成症候群と診断されたとき、父は言った。 「母さん、死んじゃうかもしれないけれど、仕方ないよな」 その半年後、今度は、父が「肺癌ステージ4」「1年半の命」と診断され、他人事ではなくなってしまった。 不貞腐れ、嘆き倒し、ひとに当たり散らす毎日が続いた。