「慢心」という名の「魔物」に心を奪われてしまっている人が多く居る…という現実だ。
以前、私は凄く腕の良い看護師さんに出会った事があり、大変お世話になった。
その人はどんなに自分が腕が良い…と言われても、どんなに世間的に認められても、いつも自分を振り返り反省し、毎日自分を戒め、そして改めていた…。
いつも時計を気にしながら仕事をし、後輩に対しても決して偉そうな態度は見せず、優しく教えている。
そして、決して欲に溺れる事が無く、今目の前にある与えられた仕事に真摯に向き合い、目の前の患者さんを大切にし、仕事をコツコツとこなしてした。
きっとあんなに仕事が出来たらもっと良い条件の場所から誘いがあったと思うけど、そんな事はお構いなし…。
自分の決めた道をしっかりと見据え、甘い話しや浮ついた話しには一切目もくれず、ただひたすら信じた道を突き進んでいる…、そんな人だった。
その姿勢には本当に頭の下がる想いで、私もいつもあんな風にありたい…と、今でも思っている。
人は一度でも「慢心」という「魔物」に心に住み着かれたら、追い出す事はなかなか出来ない。
人間の生きている世の中は、「欲」の塊でもあるから…。
よく大好きなお婆ちゃんが言ってたっけ。
「人間、欲を出せばキリが無い。生きて行く為に必要な物さえあれば、後は健康と大切な人達が居て笑って暮らせればそれが一番だ…。」って。
だから、私も高齢で、しかも弱い身体で息子を産んで母乳100%で育てた後に、「もう1人女の子が欲しいかな~」と言った時に、お婆ちゃんからこう言われた。
「そんなに欲をかくと、ロクな事が無いぞ。せっかく可愛い息子を授かったのだから、精一杯大切にそだてろ…」と。
本当にその通りだった。
あの時の私は、目の前の大切な息子の事も満足に育てられない程身体もボロボロで、仕事も家事も忙しかったのに、「慢心」の「魔物」に心を支配されそうになっていたのだ。
でも、大好きなお婆ちゃんにやっぱり助けられた。
今では息子1人育てるのもやっとの身体になっている。
それでも、もう中学生になった息子はグングン元気に育ち、今は逆に助けられる事の方が多いかも…。
あの時、「慢心」という「魔物」に取り憑かれなくて本当に良かった。
これからもずっと、謙虚な気持ちを持ち続けて生きて行きます…と、お婆ちゃんに誓った夜でした。