辞める時期が決定し、彼の家に住む準備。
ちょうど2日連続休みを平日にもらっていた為、家具選びに費やした。


彼の家は一軒家だしファミリー向けな感じではあるが、驚くほど家具がない。テレビはあるけどBlu-rayレコーダーはないし、ベッドもないし、私の服を入れるようなタンスもない。洗濯は実家のご両親と弟さんのとまとめて洗ってもらっているようで、洗濯機もないし、冷蔵庫はあるにはあるが、一人暮らし用の小さいものだけだ。(彼は普段ソファーベッドで寝ており、私が泊まる時は背もたれを倒して2人で寝ている)


食器類も全くなく、あるとしたら前に2人でカレーを作った時に買ったカレー皿とスプーン、色違いのマグカップくらいだ。ちなみにお米も前回はお店で使っている炊いたご飯を頂いたため、炊飯器もない。


とにかくないないづくしなので、まずは電化製品を見ることに。


2人で見て回っていると、店員さんがここぞとばかりにセールストーク。私は一人暮らしの経験がないので、こういったものの選び方がさっぱりなのだが、彼は
「めろんが気に入ったものがいいよ。好きなものを選んだ方が愛着が湧くでしょ?」
とニコニコしながら見ているだけ。私は家具にこだわりは特にないし、一人暮らし経験もある上に一度は結婚した身なんだから是非彼に選んでもらいたいのだが、彼はどうしても私に選んでほしいらしい。


私にとって居心地の良い家であってほしいと思っているんだろうなぁ…。
彼、バツ2になるのをかなり恐れているみたいだから…。


お言葉に甘えて、彼にも聞きながら冷蔵庫、炊飯器、洗濯機を購入。私が来るまでには確実に家に届くようなので、まずは一安心だ。


そのあとは洋服ダンス選び。
クローゼットは備え付けのものがあるので問題ないのだが、彼の服もタンスには入れていないようで、脱衣所の棚にごちゃっと置いてある状態な為、2人の服が入るものを選んだ。


朝から会って、色々見たのでまずはこんなもんかとお昼ご飯を外で済ませ、彼の家へ。


この日は泊まる予定だったので、お泊まりセットを持ってきていた。
シャンプーやコンディショナーも彼のものを今まで使わせてもらっていたのだが、お互いの親に挨拶もして婚約状態なので、自分のものを置いても問題ないだろう。来る途中で買ったシャンプーやコンディショナー、ムダ毛用カミソリなどをお風呂に設置した。


そして2人でほっと一息かと思いきや、ご両親からヘルプ要請が。お店が忙しいようで、少し手伝って欲しいとのこと。
「ごめん、ちょっと行ってくるね」と申し訳なさそうな彼を笑顔で見送る。


「好きにくつろいでて。ここはもう、俺とめろんの2人の家なんだから照れ


そう言われてハッと気づく。そうか、ここはもう2人の家なんだ…。
まだ揃っていないものもあるが、私も今後使うものが増えている。彼の家が、少しずつ2人の家に変わっていっているんだ。
それがなんだか嬉しくて、彼の婚約者なんだって改めて感じた。