来年の目標を何にしようかな、と考えています。新しい一年を思うと、365日もあるのですから、何でもできそうな気がしてきます。時間はたっぷりあるように思えて、あれもこれも挑戦したくなります。しかし、その一方で、毎年同じようなことを考えては、気がつけば一年が終わっている気もします。そこで今回は、大ざっぱな目標ではなく、もっと具体的で現実的な目標を立ててみようと思いつきました。


まず、一年を数字で考えてみることにしました。365日を7で割ると、52あまり2です。つまり、一年は52週間しかありません。そう考えた瞬間、少し驚きました。思っていたよりも短いのです。さらに、年末年始やお盆など、あまり練習ができない期間を差し引くと、実質的にしっかり使えるのは50週間ほどでしょう。一年という時間が、急にとても限られたものに感じられてきました。


では、一週間でできることはどれくらいでしょうか。一週間に一つのことに集中するとしたら、一年でできるのは50個だけ、という計算になります。そう考えると、時間の使い方がとても重要だということが分かります。


そこで、ピアノの練習を例にして考えてみました。例えば、毎週ブルグミュラー《25の練習曲》を1曲ずつさらい、その後にツェルニー30番を1曲ずつ練習するとします。ブルグミュラーが25週間、ツェルニー30番が30週間で、合計55週間かかる計算になります。つまり、一年では終わりません。この事実に気づいたとき、正直かなりショックを受けました。今まで何となく「一年あればできるだろう」と思っていたことが、実はそう簡単ではなかったのです。


この計算を通して、年間の練習スケジュールを立てることの大切さを強く実感しました。もし中級や上級レベルの曲に取り組むのであれば、一曲に何週間かけるのか、どこまで仕上げるのかを、あらかじめ考えておく必要があります。「どれくらいかかるか」を成り行きに任せるのではなく、「何週間かける予定にするか」を自分で決めることが大切なのだと思いました。


振り返ってみると、今までの私はかなり気ままにピアノを弾いてきました。弾きたい曲をその日の気分で選び、やる気が出ない日は何となく音を出すだけ。練習しているはずなのに、はっきりとした達成感がなく、次第にやる気も薄れてしまっていました。その原因は、きっと目標や計画が曖昧だったからなのでしょう。


だからこそ、来年はきちんと計画を立ててピアノに向き合いたいと思います。一週間、一か月、一年という区切りを意識しながら、少しずつでも確実に前に進みたいです。完璧な計画でなくても構いませんが、自分がどこを目指しているのかが分かるだけで、練習の質は大きく変わるはずです。限られた50週間をどう使うかを考えることが、来年の大きなテーマになりそうです。