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今回のタイトルは、「ツェルニー50番の50番の練習記☆一番盛り上がるところはどこ?」です。
この練習曲の表題は「Bravura in Touch and Tempo」です。
「Bravura」はイタリア語で「華麗さ」や「見事な演奏技巧」を表します。つまり、この表題は演奏の華麗さや技巧を、特にタッチ(弾き方)とテンポ(速さやリズム)に焦点を当てて表現することを示唆しています。
正確に弾くことはもちろんですが、華麗に弾くには盛り上がるところを把握しておくことが大切です。
一番盛り上がるところはどこなのでしょう?
音程の高いところ
音の高いところが一番盛り上がるところかもしれません。
21、22、23小節の出てくる「ソ」の音が最高音です。右端から4つ目の白鍵です。
この曲のキーはGmです。21小節目からCm→G→Gmとコードが進行しつつ、右手アルペジオの最高音は全て「ソ」です。
直前に同じようなフレーズがありますが、そちらは1拍目にfz(フォルツァンド)がついています。それに対して、こちらは何の記号もありません。
盛り上がるというより、滑らかにきれいに弾くと良さそうです。
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一方、一番低い音は56小節目の「ド」の音です。左端から3つ目の白鍵です。
サブドミナントのCmの「ド」なので、特に大事な音ではなさそうです。その後のドミナント「レ」の方が大事そうです。
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盛り上がるところではなさそうですが、高い音のところは右手が主役、低い音のところは左手が主役だと考えて弾こうと思います。
音量強のところ
音量の大きいところが一番盛り上がるところかもしれません。
この曲で使われている記号で最も音量の大きいのは、fff(フォルティッシッシモ)です。
75小節目にfffがあります。ここはユニゾンなので、下の項で説明します。
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ffは1、41、51、67小節目にあります。
この曲はpやmfがないので、ずっとffという状態に陥りそうです。それでは只のうるさい曲だし、手の持久力が保ちません。何も記号の無いところで音量を抑えようと思います。
(fp記号はあります)
ユニゾンのところ
ユニゾンは複数の楽器や声部が同じ音を演奏することを指します。そのため、曲の最重要箇所に使われる手法です。
75小節目からユニゾンです。ここには、fffも付いています。そして、この曲のキーであるGmのアルペジオです。明らかに一番重要かつ盛り上がるところです。
ところが、思うように音量が出ません。
対策として、直前の左手の休符で静寂を感じさせてからユニゾンを鳴らすと際立ちそうです。
それから、音が高いところから低いところに流れるので、体重移動の練習が必要かもしれません。
まとめ
長くなってしまいました。読んでくださりありがとうございます。今回は一番盛り上がるところについて考えました。大好きな曲なので、別の機会に別の視点で考えたいと思います。
この記事が少しでもお役に立てば嬉しいです。
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