アイドルグループ「AKB48」の人気とともに高騰する関連品。インターネットの高額取引に目を付け、希少な非売品が詐欺の道具に使用されるケースが相次いでいる。警察当局ではネットパトロールで監視を強めているが、「高額でも欲しい」というファン心理につけ込む手口に、有効な手だてがないのが実情だ。


1枚4万5千円。ネットの大手オークションサイトで昨年12月、AKB48と握手ができるとして出品された「握手券」の落札額だ。5万円近い値段で取引された握手券は、CDを買えば特典としてついてくる無料の非売品だった。だが、CD1枚につき握手できるメンバーは1人だけ。フリージャーナリストのブレーメン大島氏は「複数枚手に入れたいファンは多い」と説明する。


今回悪用されたのは、メンバーと記念撮影ができるツーショット券で、握手券と同じように関連グッズの特典品。だが、購入すればもれなく手に入るわけではなく、「手に入る確率が低く、ファンにとってはのどから手が出るほどほしい券」(大島氏)という。


ファン心理を逆手にとった事件も目立つ。平成21年11月にも今回と同様、ネット掲示板で「握手券」の嘘の取引を持ちかけ現金をだまし取ったとして、当時19歳だった少年らが詐欺容疑で逮捕されている。


新潟青陵大学大学院(社会心理学)の碓井真史教授は「目の前に普段手に入らないレアな品が現れた時点で冷静さを失う」とファン心理を分析。その上でAKB48のマーケティング手法にも着目し、「多くのファンをひきつける上手な手法であると同時に、犯罪にも使われやすい」と訴える。ネット掲示板の運営会社は「ユーザーには不要な取引をしないように注意を促しているが、未然防止には限界がある」としている。


(MSN産経ニュースより)


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