ニフティニュースより![]()
出会えるから出会い系のはずが…。実際には「サクラ」としか交流できないニセ出会い系サイトを運営して利用料金をだまし取ったとして、警視庁は詐欺の疑いで、サイト運営会社の元会長、星憲之容疑者(33)=東京都港区=と元従業員の男女ら計11人を逮捕した。同社は“出会えない出会い系”サイトで、実に20億円も荒稼ぎしていたという。
警視庁によると、同社のサイトでは会員になりすました通称「サクラ」と呼ばれる従業員が利用者にメールを送信。同社が運営した複数のサイトには、のべ140万人が会員登録し、2005年7月以降、約20億円を売り上げていた。
サイトは無料をうたい文句にしていたが、実際はメール受信1回につき380円、送信は480円を課金するシステムで、利用者は出会いに期待してせっせと金を支払い続けていた。中には280万円も“マボロシ”に払い続けた男性も。
同社のサクラに対する管理は厳重で、「客とは絶対に会うな」「待ち合わせをしても『仕事が終わらない』と言って直前に断れ」といった徹底したマニュアルがあった。サクラは約100人いて、3交代で返信作業に当たっていたという。
これほど被害が拡大した背景には、本来はネット上で安心して交流できる「mixi」などのソーシャルネットワーキングサービス(SNS)の悪用がある。同社はIDやパスワードを巧妙に盗み出し、「mixi」などに不正アクセス。会員になりすまし、「もっと仲良くなりたい」などの甘いささやきで、ニセ出会い系サイトへと誘導していた。
こうしたサクラを利用した出会い系サイトが摘発されるのは全国初。警視庁の取り調べに星容疑者は「詐欺はしていない」と容疑を否認しているという。
