昨日聞いたとある舞台人の方のお話

まだ舞台人としてひよっこでなにもわからなかった時、
いつも怖い先輩がいて
ある時は首根っこ捕まれて稽古場の端で
めちゃくちゃ怒られたり
その後もよくよく怒られたけど
だんだん怖い!よりありがたいにかわり
感謝するようになったそう。
それは、自分がだんだん先輩の立場になってきて、
怒るにはパワーがいる。
嫌な思いを相手にさせてしまうかもしれない。
自分もしんどい。
でも、あえて相手にはっきり伝えるということは…相手をちゃんと見ていなければ、相手を思っていなければ言えないことだと気づいたから。
そんな方がいてくださることは幸せなこと。


上っ面なところでつきあってないからこその
関係、繋がり。
私にもポイントポイントでそんな愛情のある言葉を
かけてくださる方々が、友人がいてくださったから今があるんだとお話を聞いていて感じました。
時に叱ってくれて
時に間違いを指摘し正しい方向に導いてくれたり…
時に励まし
時に褒めてくれて

かけてくださった言葉の本当の意味を
すぐに理解できず、ありがたさに気づくのはずーと後のことが多いけど
愛情のある言葉はいつか相手の心に届くから。

私も教えたり、指導する立場になって
やっとわかってきた気がします。
母は礼儀や挨拶、言葉遣い、行儀には厳しかったし
初めてタップを習った吉田先生夫婦は、小学生であろうと幼稚園児であろうとご挨拶には厳しかったし
今まで習ってきたダンスの先生方も厳しくも愛のあるレッスンをしてくださった。

それが知らず知らずに
自分の中に浸透している。

正直、
今は敬語を使えない
挨拶ができない
時間を守れない
集中ができない
レッスン中にしてはならない振舞いが
わからない
そんなジュニアちゃんたちが多いのです。

でも、やはりご縁で先生と生徒として出会えたからには、私も自分がしてもらったように、愛情のある指導をしたい。
あの先生怖いな~うるさいな~と今は思われてもいつかあ~あそうだったのか
と気づいてくれるときがきたら嬉しいですね。
きちんと叱り
間違いを直し
正しいことを教えてあげないと
いつまでもそのことが間違っていることに気づけない。
それは、ある意味かわいそうなこと。

今だからよーくわかりますね
言われるうちが華

という意味が。
言われなくなったら
注意されなくなったら
できている
もちろんそういうこともありますが、
直しようがない
言ってもしょうがないからもう言わない
そういうこともあるのです。

私も聞く耳をきちんと持ち
感謝の気持ちを忘れずに進んでいなかくては…。

散りゆく桜を見ながら
思っていました。