先日振り固めが終わってから、他の先生の振り固めを見学していました。
みんな一生懸命で…
ふと自分のことを思い出していました。
私がタップを始めたのはミュージカル好きの母に連れて行かれたことが最初。
たしか、11歳の時。
ミュージカルは物心つくかつかないかくらいのころから観ていて、知らないうちに私の中にあった世界。
もちろん観る世界で、自分でやるものだとは思ってもいませんでした。
でも、観るのは大好きでした。
人見知りで、人前に立つのが苦手で、お友達作るのも下手くそでした。
そんな私が
中学二年の時に、母と観に行ったストレートのお芝居で、坂東玉三郎さん演出の「なよたけ」という
竹取り物語を題材にした舞台を観たとき、
「この世界で生きてみたい。」
そう思ったのです。
綺麗なお衣装に、本物みたいな満月や竹林
この世界で生きれるなら、照明でも大道具でもなんでもよかった。
でも、どうしていいかわからず、まずはと役者の勉強をとミュージカルの専門学校へ。
まずは性格を改善しないと!と高校時代は、まず人前に立つこととコミュニケーションが苦手を改善すべく、いきなり学級委員になり3年勤めてみたり(笑)
自分の意思で始めたわけではなく辞めてしまったタップを再開し
専門に入ってからバレエやジャズ、モダン、声楽、演技を始めたので、ついてゆけなくて毎日必死だったなー。
硬い体を毎日必死で柔軟して
結局いろいろ経験して裏方にまわった私ですが、いろいろなミュージカルの振助スタッフとして関わらせてもらい、中学生だった頃の、この世界で生きてみたい。という夢は叶えられたし。
今は表現者として勉強をしながらもカワイイジュニアちゃんたちとタップをすることができて…
今はミュージカルの世界を目指すジュニアたちの夢を叶えるお手伝いが少しでもできたらなと思っています。

明日はジュニアちゃんたちのミュージカルの場当たり。
私は場当たりやゲネの雰囲気が昔から好き。
ピリピリとした空気ももちろんありますが、本番直前のドキドキワクワク感とスタッフの私たちにとって幕が開けば終わってしまう寂しさがあるからかなー

素敵な作品になりますように。