この3連休。

どこへ行くわけでも、なにをやったわけでもないが、

ただ、冷蔵庫にゴボウとレンコンが余っていたってだけで

秋田名物「きりたんぽ鍋」を作った。

そう、きりたんぽ鍋にレンコンは入らないだろうけど。

作った。



それ以外の材料を求めてスーパーに行くと

いつも売ってる真空パックのきりたんぽが売っていなかった。

探しても探しても見つからないので店員さんに聞いてみようかな。と思ったけれど

「きりたんぽ」って、

「ルッコラありますか?」とかと違って、なんか聞きづらい。

「きりたんぽ」って発音を間違えると「きりたんぽン」に聞こえそうだし。←?


数秒悩み、「きりたんぽ」と「ありますか?」のつながりがスムーズでなければならないことに気づく。間をあけてはならない。



よし、聞いてみよう。




「きりたんぽぁ~りますか?」


Good!!

したらば店員のおばちゃんに
「野菜売場で聞いてみて! まだ早いから売ってないかもね~」

と言われ
野菜売場でおじさんの店員に聞く


「きりたんぱーりますか?」



もう、てきとう。


そんなアタシがキモイのか

「ありません、まだ早いから」と、おっちゃん即答。

栗をくれ。って言ってるわけじゃないんだから

ファッションみたいに食も先取りしてくれよ。



しぶしぶ、きりたんぽ以外の材料を購入し、スーパーを出る。



家に到着して・・・



まず、米を炊く。(作る気)

炊き上がったゴハンをボウルにあけて冷まし、すりこぎがないからシャモジでペタペタついてみる。いい感じで米・半殺し。(きりたんぽ作る気)

割り箸に、それを筒状にくっつけて。

グリルに入れて点火。


まつこと4~5分。

なかなか焦げ目がつかない。

表面にサラダ油を塗ってみる。

おーキツネ色に。そして割り箸はこげ茶色に。

それを表裏と側面焼いているうちに、割り箸がお先に全焼。

でも、ごはんの部分はいい感じ。(1時間ずっとグリルの前で焼き目を見ていたから。ヒマ人だから。)

炭となってホロホロと崩れる割り箸を、抜き・・・自己流きりたんぽ完成。(やりゃ~できたよ)




野菜を切る工程へ。

白菜(1/4カット)を取り出し、使いたい分だけ切ろうとする。

まな板を使わずに左手で白菜を持ち、居合い斬りの要領で刀(包丁)をスパッといれる。



テイヤッ!!!



・・・。




シンクに紅い血が流れ落ちる。



人生で一番深く指を切った。いや、斬った。

台所の血の量が、魚をさばいた後のような量。

軽く貧血(男か!)。指を高くあげて、横になる。



人間の子ども同様に育てた愛犬(7歳)♀が

血の臭いをかぎつけ、その指にとまろうとする。


「お肉? ねぇ、指にお肉ついてない?」と言っている。ようで悲しい。おまえはまるで犬じゃないか。



そんなこんなで

ようやく出来上がったきりたんぽ鍋は



非常に美味だった。





血のにじむ努力で、市販に勝った。


ばんざい。