ツチノコ!?
この前の試験が終わった日の夜。
疲れきっていた私は夢の世界に居た。
しかし、夢の中でも寝ていた。
新聞配達の音が聞こえる頃、電話が鳴った。
「・・・・・はい」
電話には出たがまだまだ眠そうである。
そんなことは知る由もなく相手は唐突に言い放った。
「ツチノコ見つけた!!!!!!!!!」
プチッ。
HLDのボタンを押す私。
そしてまた夢の中で眠りに落ちていく。
夢の中で起きて新聞を取りにいくが、外は一面雪化粧。
秋なのに・・・・・というのは野暮である。
夢なんだから。
現実で目が覚める。
外はいつもと変わりの無い景色。
あぁ、変な夢だったな。
私は珈琲を飲みながら夢を振り返るが何かがおかしい。
ツチノコだけ凄くリアルなんだ。
私は携帯を見た。
[着信履歴]
【1】10/17 4:12
友人X
ツチノコだ。
その日、友人に電話を掛ける私。
「今朝の電話なんだったの?」
「いや~。履歴には残ってるんやけど覚えてない」
「は?ツチノコ発見したって言ってたけど?」
「はぁ?そんなん言ってへんし」
言った言ってないのループに入る。
そして近況報告をして電話を切る。
私はツチノコの夢をよく見る。
友人Xは朝までアルコール天国。
謎は深まるばかりだ。