入院14日目〜リハビリ病棟へ〜 | 大腿骨頸部骨折からの人工股関節置換術(前方)&橈骨頸部骨折したアラフィフの日常

大腿骨頸部骨折からの人工股関節置換術(前方)&橈骨頸部骨折したアラフィフの日常

大学生の娘と2人暮らしのアラフィフ。
同じような目にあった方の参考になればという想いを込めて、転倒→大腿骨頸部骨折→人工股関節置換術→退院→右橈骨頸部骨折発覚→右腕固定→リハビリ→復職の過程と日常を綴ります。

7/13(土)入院14日目(術後10日目)

絶叫で起きることにも慣れてきた同室10日目。
どうせ目覚めたからトイレに行くか、と術後は毎晩2回はトイレ行っている。
退院したら朝まで寝られるのかな?これ。
新・新人さんは痛くて眠れなかったらしく、より強い痛み止めを要求。うんうん、わかるよ、その辛さ。しかも私はコロナ濃厚接触者で個室やったから1人で唸れたけどそれもできないし、夜中に何度も絶叫を聞かされるしとても眠れるわけ無いよね。可哀想に。

絶叫さん含め計画的膝手術のベテラン主治医は2日に一回以上は患者の顔を見て回っているが、若い主治医はしっかり働き方改革に乗っかっているのか、全然病棟に顔を出さない。
患者側に立つと少しでも顔を出してくれたら相談できるのにと思うけど、いずれ娘が通る道と思うと休ませてあげなあかんとも思うし、難しいところ。

娘といえば志望校合格以来、『浮かれる』『調子に乗る』を具現化したような人間になっているが、昨日彼氏と見に行った映画に感化されLINEがきた。
ディアファミリー見て号泣してきた。みんな見た方がいい。人工心臓と、心臓病のバルーンカテーテルの開発の話。観に行って、号泣して、絶対医者ならなあかん言うて、留年してる場合ちゃうから宿題しよ言うて解散した笑
彼氏と2人、ついに医学部生の自覚を取り戻した模様。ああ良かった。

爪が伸びてきたのか、昨日から歩くと右足の指が痛いので、娘に持ってきてもらっていたいつものスニーカーをはいてみることにした。
右足指も痛く無いし歩きやすい。ただ脱ぎ履きを心配して右足だけ紐をゆるゆるにしたけど、やっぱり左と同じ方が歩きやすい。朝の自主トレ途中、談話室に立ち寄って椅子に座り、右足だけ脱いで締め直し。
これで良し、と靴を地面に置いて気付いた。
履かれへん…
足先に手が届かないので靴ベラ必須。ペタ靴は踵を踏んでも歩けたけど、スニーカーはそれが出来ない。
悪戦苦闘したけどこりゃ無理だと諦め、右足つま先だけ靴に突っ込んだ状態で談話室前のナースステーションへ行き、助けを求めた。
ナースに靴を履かせてもらい、自主トレ再開。今日は階段登り降りもやってみた。歩くのとは違い、手摺なしではまだ無理。そして何回か往復していると筋肉の疲労が顕著に。完全に筋力が退化してるわ。
ベッドに戻り、朝食まで筋トレをしながら過ごす。

いつもの朝食を食べ、洗面、着替えを済ませてリハビリを待っていると、10時半になったらリハビリ病棟に引越すので片付けしてください、と突然のお知らせ。
なんとびっくり。そういえば今日で入院2週間だわ。
今朝救急車が来たから1番元気そうな私が玉突きで出されたのかな?
病室の仕様もメンバーもわからないので手放しでは喜べないけど、これで夜中の絶叫から免れると思うと素直に嬉しい。
お向かいさんに羨ましがられ、絶叫さんは寂しがってコーヒーを淹れてくれた。
コーヒーは苦手だけどありがたく頂戴し、娘が持ってきてくれたちょっとええチョコを配って3人で茶話会。
同じフロアなので今後も顔を合わすことはあるだろうしその気になれば行き来できるけど、絶叫さんは部屋まで送ってくれた。

新しい部屋は4人部屋で、元々6人部屋を改装せずに4人で使っていた急性期病棟より狭いが、個々のスペースは広い。
みんなきっちりカーテンを閉め切っていて交流は無く、窓際じゃなくなったので暗い。
ベッドは急性期病棟より狭く、立ち上がる補助となるグリップ付きの柵は要らなさそうですね、と外されて普通の柵に。
最初はベッドから降りることもできなかったのでグリップ付きの柵になった時は出世したもんだと思ったが、再びグリップ無しに出世する日がくるとは感慨深い。
部屋には自宅と同じくらいの小さなトイレと洗面がついていて、看護師の数は圧倒的に少なくてナースステーションも小さい。
ナースコールはあるが、認知症の患者の対応などもあるのですぐに駆けつけられないかもしれない、と断りがあった。

引越し前、看護師長代理が来てくれたので退院について相談した。
ここにいても1日一回しかリハビリが無いので、自宅に帰って近場を歩くとか用事をした方がリハビリが進みそうだと思っていること。
18日か22日で退院を考えているが、主治医が来ないので相談できていないこと。
早くに退院しても片道2時間の通勤ができる自信がないので、暫くは自宅療養の診断書が欲しいこと。
入院直後に職場に出す診断書を頼んでいたけどまだ貰っていないので、だったら予定ではなく退院日と自宅療養日を明記した診断書に変えて欲しいことなど。
茶話会をしながら、主治医が全然来てくれないという話をしているところに主治医登場。いつもと違って当たりが強い。絶対聞かれたな、これ。
少々ご機嫌斜めだったけど、諸々相談の上、16日抜糸後、傷口に問題がなければ18日退院、ダメなら22日退院とし、8/10まで自宅療養期間としてもらうことになった。
退院まであと5日!当初の予定より相当早まった。

引越し後すぐ、初めましてのPTさんがやってきた。
マッサージをしてもらって筋トレ、独歩、階段昇降の練習。
歩く姿勢も速度も良いし、これはもう帰りたいですね、とお墨付きをいただく。
16日抜糸後傷口に問題無ければ18日退院、傷口が心配な状態だったら22日退院、そして8/10までの自宅療養期間で日常生活を取り戻したいと考えていることを話したところ、今の状態ならそれがベストやと思います、僕でもそうします、とのこと。
よし。

午前中バタバタしているうちに昼食の時間に。本日も完食。



昼食後は部屋の洗面台を使わず、今までの洗面所まで行くと、自主トレ中の絶叫さんに遭遇。そして絶叫さんから聞きつけたお向かいさんもやってきたので、お向かいさんと2人で談話室へ。
相談員兼介護ヘルパーをしているというお向かいさんは高齢者の扱いに慣れていて、とても親切で優しい。でも実は絶叫さんには辟易していたらしく、最初の頃は録音していたと告白された。でも昼間は気の良い世話焼きお婆ちゃんなので、看護師さんにも言えずにきたと。
だよねー。わかるー。あれで昼間も意地悪やったら言いつけるけどねー。と2人で盛り上がった。
でもナースが絶叫に遭遇した翌朝、別のナースに退院を促されていたのでナース間で周知はされたんだと思う。

時間を持て余してる2人は途中、公衆電話をかけられないお婆さん、自販機で水が買えないお婆さんの世話をしながら小1時間お話をし、また談話室で喋ろうね、とお別れした。

新しい部屋は私以外3人ともお婆さんで、14-16時の面会時間は非常に賑わっている。これは土曜日だからなのか平日でも同じなのかわからないけど、まあまあしんどい。

しょうがないので部屋を出てフロアをぐるぐる回ったり階段を登り降りしたり自主トレをした。
もう検査も注射も点滴も無いので実に暇。かと言って寝てばっかりでは社会復帰出来ないのでパイプ椅子に座ってスマホを見たり、なるべくベッドから離れる時間を増やしている。


夕食。

キッシュもサラダもポトフ的な何かも私的にはどれもご飯のおかずにならないので、差し入れてもらったふりかけたちでしのぎ、本日も完食。


夕食後も部屋ではなく共通洗面台&トイレへ行き、以前の病棟で担当だったナースに移動のご挨拶をした。

そして談話室でお向かいさんと合流し、30分ほどお喋り。


新しい部屋で新メンバーで迎える初めての夜。

今まではベッドの配置の都合上左から降りていたが、右から降りると夜中にカーテンをシャーシャー言わさずそっと出られるので、トイレ用ペタ靴をベッドの右に、しっかり歩く用スニーカーを左に置いてみた。

さて、静かな夜は迎えられるでしょうか。

まもなく消灯。