2018年の三善大根は、選抜方法が適切でない部分もあり、
どうするか迷ったのですが、仕切り直して再出発することにしました。
こちらは茨城県取手市の、三善大根の佃農園の圃場です。 2020年12月14日(月)
無施肥の自然栽培圃場です。
この畑から2列、完全無選別で連続200本を抜きまして
※200本程度は抜かないと、その品種の個性もなかなか見えてこないので、
少なくとも100本は抜きたいところ。
で、選べれないものは捨てるともったいないので、切り干し大根などにするとよいか?
本日は、大根の育種のプロからZoomでアクセスしてもらい、一本一本みてもらいつつ
形質がいまいちなものや、劣勢が入ってるようなもの片っ端からはじいていきました。
まずは良い大根を50本強選抜して、その中から母本候補を15本さらに厳選!
良い大根を選抜したうえで、下1/3程度を斜めにカット
たまに、写真のようにスが入ってたり、黒斑病などの病気などが入ってるものがあるので、
こういった大根はしっかりはじいていきます。
中身の精査もパスした選べれし母本10本!
10本には選ばれなかったけど、そこそこ形質のよかった大根たちは授粉用の大根として、母本の周りに植えていきます。
下の写真が授粉用の大根たちです。
このまますぐに植え付けると、カットした口から病気が入ることもあるので、
ここから1週間ほど、カットした口を自然乾燥させます。
冬場なので、低温になりすぎないよう温度管理も注意が必要です。
1週間後に、無事に定植完了しております。
来年は、この母本たちから、各1本ごとの種を分けて採種し、さらに系統選抜を行い、精度を高めていきます。
グリーンフィールドプロジェクトでは、固定種の種とりを数年前から、
savetheseedプロジェクトという名の下で活動しておりますが、
最近は、技術の高い種屋さんから固定種採種の技術を伝授いただいております。
近年は自家採種を試みる有機農家もボチボチいらっしゃるようですので、
今後は、プロ育種家からご教示いただいている技術や情報を採種を試みる皆様にも開示していく機会を提供してまいります。
当ブログでは選抜すべきポイントの細かな部分は説明しておりませんが、今後はイベントなどを企画して、具体的な選抜のポイントなども開示していきたいと考えております。
ご関心ある方は、弊社のフェイスブック(以下)をフォローいただけますと、その折ご案内してまいります。
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