その歓喜が怒りを煽る
国際テロ組織アル・カイダの最高幹部
オサマ・ビンラディン氏が殺害されたことが
オバマ大統領の声明により明らかとなりました。
『今世紀最大のお尋ね者』が身を隠していたのはパキスタン。
情報漏えいを危惧し、パキスタン政府の協力を求めることなく、
少数精鋭のヘリ攻撃を行なったアメリカ軍は、
この作戦において、ビンラディン氏を含む5名を殺害したことを
発表しています。
その中には、ビンラディン氏の息子および女性1名を
含んでいたのだとか。
捕獲作戦の最中、最後の抵抗を試みたビンラディン。
頭に受けた銃弾が致命傷となったようです。
ホワイトハウスから発せられた情報によると、
ミッション達成に要した時間は『40分』。
9・11以降のテロ戦争に要した時間を思うと、
なんと短い特別ミッションでしょう。
スペインのメディアは、その後、
日本のメディアを含む多くのメディアが情報発信している
殺害後のビン・ラディンの画像は、合成写真であることが
判明していると報道しています。
なんともお見事な合成画像でございました。
現時点で、ビンラディン死去の明確な証拠を
目の当たりにしたわけではありませんが、
米国市民が歓喜に沸くのも無理はないですね。
しかし我々は、彼がこの世の中を
「国家×テロ」の悪環境へと導いた張本人であり、
現在も西洋社会を恐怖に陥れようと試みるイスラム原理主義の
揺るぎない象徴的存在であったことを侮ってはいけません。
彼こそ、巨大な富とそのカリスマ性で
アフガニスタンに侵攻したソビエト連邦軍との交戦以来、
30年以上もでムジャヒディン達を率いてきたビンラディン。
『親分がやられたのなら、自分達が敵討ちを』
世界中に散らばる”彼ら”がそんな怨念を
抱いていると判断するのが常識的といえるはず。
まさに今、念願叶った米国人たちが星条旗を掲げる姿は、
「火に油を注ぐ」が如く
怒り沸き立つ彼らの戦意に不要なモティベーションを
与えることになるでしょう。
緊張が走るのは、イスラム原理主義の活動が活発な
欧米、アフリカ諸国。
そして、新たな報復が巻き込むのは罪のない人々・・・
米国がビンラディンに突きつけた『正義』とやらが、
真の国際平和を遠ざけるような事態となれば、
あまりに皮肉な結果と言わざるを得ません。



