熱狂のマドリードダービーの匂い
いよいよ今週はマドリードダービー。
リーガでも屈指の組み合わせとなる今節。
ワールドクラスの選手達が生み出す熱狂に包まれるであろう
この試合ではあるが、何か欠けているとすれば、
それはラウル・ゴンサレス・ブランコの存在だ。
これまで16年間、計27試合のダービーの歴史に
その名を刻んできた彼の名前はない。
何しろラウルがこのダービーに刻んだものは偉大であった。
彼のマドリードダービー11ゴールを上回るのは、
13ゴールのディステファノのみ。
こうした彼の活躍により、
彼が出場したダービーにおけるマドリーの戦績は
17勝8分2敗という輝かしい結果が残っている。
思えばラウルのベルナベウデビュー戦もマドリードダービー。
この試合、アトレティのGKモリーナを嘲笑うかのようなゴールを決め、
後に多くの名場面を演じることになるホームスタジアムにて
鮮烈なデビューを見せたのであった。
思えば、ラウルはアトレティのカンテラ出身。
マドリー×アトレティの試合は、彼にとってダービー以上の
存在であったに違いない。
奇しくも、あのゴールから昨日でちょうど丸16年。
スペインを離れたラウルは、
昨日窮地に立たされたシャルケにて2得点を挙げて見せた。
若さと体力は失っても攻守にグランドを駆け回る。
彼が『16年前のダービー』から失うことなく維持している
ゴールへの執念は、衰えることを知らない不朽の魂である。
日曜日。
ダービーを戦うマドリーの選手達に
彼の魂を受け継ぐ戦いを期待したい。





