大切な感覚
『己の欲せざるところは、人に施す事なかれと』
自分がされたくないことは人にしてはいけない
これは、孔子の論語の抜粋ですが、
今日はそんなことを体験を以って味わった意味ある一日でした。
本日は大学の始業ガイダンス。
学務担当の私は、
四つに振り分けられた1年生から4年生までの
ガイダンスの説明員としてフル動員されたのでした。
自分の担当の部分以外は、
学生と同じくじっと座って他の教職員の聞く私。
教員が同僚を批判するのは決して良いことではありませんが、
待っている間に聞かされる他の教員の余談を耳にしていたら、
遠い昔、小学校の朝礼で聞かされた校長先生の長話を
思い出した次第です。
権力のある人間ほど、起承転結など皆無、
内容から得るもの、目的地などもない話を
延々とするのはなぜでしょうか。
場面を弁えず、知識をひけらかすのは罪。
大勢を目の前に下手な話を披露し、
聴衆の時間を奪うことは、大罪です。
かつては聴衆だった人も、
立場を得て『語る側の人間』となり、聴くことを忘れれば、
いつしか目の前の聴衆の気持ちを察することさえできなくなる。
悲しい現実を垣間見た気がします。
『己の欲せざるところは、人に施す事なかれと』
たまに学生の目線で過ごした数時間が
思い出させてくれた大切な感覚でございました。

