モウリーニョの憂鬱
バルサ 0-2 エルクレス
サンティアゴ・ベルナベウのビジョンに映し出されたのは
カンプノウでのバルサ敗戦の報せでした。
今シーズン、セグンダから昇格。
「まさかの」と言ったら失礼ですが、
八百長疑惑もかけられているエルクレスがバルサを、
しかもカンプノウで完封とは、
ベルナベウの観客達もさぞ盛り上がったはず。
・・・がしかし、バルサとは対照的にホームで勝ち星を挙げた
R・マドリーのモウリーニョ監督は、少々後味の悪い
ホームデビュー戦だった様子ですよ。
予告通り、病み上がりのC・ロナウドをスタメン起用したモウリーニョ。
だがしかし、前半からチーム戦術は機能せず。
無論、この事態にベンチへはスタンドから指笛の嵐が注ぎ込まれる。
『人々が指笛を吹きたければ吹けば良い。
自分にとってはおよそ納得できる内容だったとしても
人々の意思を尊重するよ。私は黙るのみ。
自分は彼らサポーターを満足させられるように仕事をするし、
我々のサポーターを批判するものではない。
自分自身、マドリディスタ達に反抗して何かを言うつもりはないよ。』
と試合後に語ったモウリーニョは、想像し難かったはずの
マドリディスタからの”洗礼”をそんな言葉で濁したのでした。
『今日の試合は簡単なものだった。
我々は問題らしい問題を抱えなかったし、
カシージャスが困難な状況に置かれる場面など
見ることはなかった。
後半戦でプレーの質の向上が見られたものの、
恐らくは賞賛すべき試合でも、誇らしいプレーを披露した
試合ではなかっただろう。
しかし、相手を無得点に抑え、
さらにカシージャスの仕事がゼロであったことが重要なんだ。
我々は試合を容易にコントロールした。
唯一欠けたものは冷静さとプレーの明快さだ。
試合は、もしも2-0となっていたらさらに冷静さを獲得できたことだろう。
私自身は勝ち点3にも試合をコントロールしたことにも
満足感を抱いている。人々がより多くを求めることには理解できるし、
私自身ももっと多くを求めている。
しかし、チームを構築する者として、チームの発する良い信号を
見つけることが重要であると考えている。』
果たしてこれら試合に関する所感が、
モウリーニョ新監督の説明責任を満たしていたかどうかは
疑問であります。
新戦力エジルの効果的なゲームメイクは高評価ながら、
そのモウリーニョが勝負をかけたのは、
ロナウドの先発起用だけにあらず。
ベンゼマを右サイドに起用したことは、
試合展開によっては「攻撃の交替選手を失う」危険な起用であったことは
言うまでもないでしょう。
モウリーニョは、彼のプレー内容に満足であったようですが、
多くのマドリディスタは、鳴り物入りで入団した彼への
深い落胆を隠せずにいるようです。
現地スペインのマスコミによる連日の『モウリーニョ完全監視体制』に
影響され、気が付けば自分も、彼の一挙一動に対して
一言居士になっている・・・
例年、新加入の選手を中心に、そのパフォーマンスへ
厳しい視線が注がれるベルナベウなのですが、
最も大きな投資対象となった監督の登場した今シーズンは、
マドリディスタのの罵声の行き先も、進路変更しているように思われます。
一方、オサスナは昨日の記事 にしたリカルドが孤軍奮闘。
度々訪れた決定機を見事にセービングし、
能力の高さだけでなく、この試合に懸ける意気込みを見せたのでした。
特に、イグアインを完封した仕事はお見事。
モウリーニョを憂鬱にし、この試合を最後まで
興味あるものにしたのは紛れもなくリカルドであったはずです。
肩を落とすなリカルド!!
バルサが昇格組に対しホーム敗戦。
勝っても非難されるマドリー新監督。
これらが今シーズンのリーガに対し多くが望んでいる、
いわゆる”混戦模様”の予兆であることを期待してしまうのです。
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