夢か幻か
本日夕方ごろ、ある1年生が突然に研究室にやってきました。
僕がゼミを担当しているこの女子生徒。
普段から大人しく、自己表現も最低限であるため
あまり会話をしたことがなかったのですが、
なんと突然…
『やりたいことが出来たから、大学辞めます』
のひとこと。
「はぁ??」Σ(゚д゚;)
一喝したい気持ちを抑えて、話を聞くと、
「大学はつまらない。夢を追いかけたい。」
とのこと。
聞こえは格好良いが、現状に不満を持った若者の
無い物ねだりであるという印象でした。
しかも、その夢とは『声優』さん。
選ばれし者でなければ就けない花形の職業を夢見て、
上京を試みるという彼女。
夢を追いかけることは素晴らしいことです。
しかし、特に芸に秀でたものがあるわけでもなく、
これまで、その夢のために何の努力もしていない。
さらに、目の前の大学卒業というチャレンジも投げ出してしまうような
そんな幼い彼女が、その道で何ができるというのでしょう?
奥さんの元同僚で、結婚式の司会もお願いした方が、
エヴァンゲリオンの人気キャラの声優を務める方なのですが、
その人のプロとしての仕事ぶりを垣間見たことがあるだけに、
口先だけで「頑張れ」とは言えない自分がいます。
彼女が抱くのは、夢か?それとも幻か?
上京し、挫折を味わうのも大きな人生経験でしょうが、
さして裕福でもない青森の家庭で、
入学金や授業料で彼女の未来に投資をしていた
ご両親の気持ちを思うと、何とも痛々しくも思えたのでした。