たごさくさんにいただいたハードカバー版は、大切に保管しています
持ち運びの面を考えて、創元推理文庫の上下巻で拝読しました
前作の『双頭の悪魔』も、自給自足の閉ざされた芸術家村が舞台となり、雰囲気はバツグンに良かったのですが
今回は、胡散臭い新興宗教の施設
周辺の地域全体が、新興宗教に染まっているという感じでしょうか
カリスマ女性教祖なので、まさに
女王国の城&城下町ですね
やはりミステリに登場する新興宗教は面白いなと、改めて思います
〈人類協会〉施設で殺人事件に遭遇したことで、軟禁されてしまい
一筋縄ではいかない信者の幹部たちを相手に、英都大学推理小説研究会の5人は奮闘します
二日間は警察に通報せず、関係者だけで犯人を暴き出したい
『双頭の悪魔』と同じパターンです
江神さん、望月さん、織田さん、アリスさん、マリアさん
それぞれの個性や持ち味を活かしつつ、チームで事件に挑むのが良いなと思います
同地域で起きた過去の未解決事件を追う元刑事、椿さんや博多弁のUFO研究家、荒木さんもええ味を出されていて好きです
ガリレオシリーズ(東野圭吾さん)の面白い新興宗教もの『幻惑す(まどわす)』も大好きですが
あそこまで“悪”ではなくて
さすがは、有栖川有栖さん作品
胡散臭いですが(笑)やはり、どこか憎めない人たちで
犯人も悪人ではありませんでしたし
そもそも、江神さんが〈人類協会〉に入り込んだきっかけもかなり興味深いものでした
『女王国の城』も面白かったですが
現時点での有栖川有栖さん作品マイベストは
『双頭の悪魔』でしょうか
次作の短編集『江神二郎の洞察』も楽しみです
マリアさんとアリスさんの今後もちょっぴり気になります
なんだかんだ全てうまくいってます
ありがとう愛してます
強運HIROKO☆