国立情報学研究所(NII)と国文学研究資料館(国文研)は11月24日より、江戸時代の料理本に書かれた調理手順をデジタル化し、現代の人々でも使える形式に整備した「江戸料理レシピデータセット」の公開を始め、その記者会見でテーブルコーディネートをさせていただきました。
料理はグルメ・クッキングファクトリー 料理研究家の売間良子さん。
この江戸のレシピ、簡単なようですが、江戸時代とは天候も環境も
卵の大きさも、砂糖の種類もちがっていたため、料理は何度も何度も試作を繰り返されたようです。
また、レシピにある赤寒天ですが、
なかなか手に入らない!!
調べたところ、江戸時代は神事などでよく使われたようですが
現在、関東ではほとんど流通がなく、九州などで使われているようです。
ただ、この赤寒天、普通の棒寒天に食紅を入れれば代用可能とのこと。
で、売間さんが作られた冷やし卵羊羹!
牛乳がはいらないプリンのような食感で
さっぱり、和食にあうスイーツに!
この卵羊羹、以前は、土用見舞いや刺し身、膾のお口直しにもつかわれていたようです。
寒天なので、常温でも固まりますが、冷蔵庫がない時代、どうやって冷やし固めて、保存していたんだろう・・など、この卵羊羹ひとつで、食だけでなく歴史や時代背景について調査しました。
今回、情報学の国家機関のNIIがなぜこの発表を?とかなり話題になり
なんとツイッターでもNII過去最大のツイートを集め、話題になっています。https://twitter.com/jouhouken/status/801693251052781568
NIIと国文研は、本データセットが提供するレシピが、ユネスコ無形文化遺産にも登録された「和食」の歴史と文化を理解する一助になることを期待しているようです。
今回、このテーブルコーディネートに関わることにより、私達も江戸時代について沢山調べ、学ぶことができました。
話題になりやすい日常の食から、家族で歴史や文化を理解するとても良い機会になりそうです。
情報を噛み砕いて、リアルに伝える。まさに私が仕事としていること。
ぜひ、この機会に子供と一緒に江戸レシピ作ってみてくださいね!
レシピ「クックパッド 江戸ご飯」(http://cookpad.com/recipe/list/14604664)
材料は寒天(赤)、卵、酒、砂糖、片栗粉、水!
NHK,日経、読売、朝日、時事通信、共同通信、沢山のメディアの方がお見えになりました。
江戸時代のレシピが掲載された原本。とっても貴重!
料理を担当されたグルメ・クッキングファクトリーの売間良子先生。
とっても美人なのに、とっても気さく。
試作を何回も繰り返し、こちらの羊羹ができあがりました。