著者: 梨木 香歩
タイトル: からくりからくさ

この本を読むのは、三回目。

何度読んでも圧倒されるし、深みがあって面白い。

登場人物の思いや、因縁めいた関係が、絡み合う蔦のように美しい紋様を描いている。

何かに導かれるように、物語は思わぬ結末に向け進んでいく。


日本の伝統的な染め物、織物、家意識・・・古い家の中で静かに営まれる生活。

不安や、怒り、悲しみが渦巻くものの、なぜか暖かく心地良いです。


梨木香歩さんの他の作品・・・

りかさん この本の続編というか、前編というか、番外編というか、伏線というか・・・ 

 西の魔女が死んだ 以前に記事 をかいたことがあるけど、魔女の話。

 裏庭 異次元世界を冒険する、 とてもファンタジー色が強いお話


上記の三作などは、もちろん大人も面白いけど、子供が読んでも面白いだろうなぁと思えるけど、 からくりからくさ は、物語が複雑だったり、話が難しいので、大人向けといえると思う。

そして、同時にりかさん もあわせて味わって欲しい。
  からくりからくさ では、神秘的で物語の鍵を握る重要な位置を占める人形のりかさん だけど、はっきりと不思議な力は発揮しない。
りかさん ではりかさんの魅力が満載です。そして、ちらほらと からくりからくさ の登場人物に関わるエピソードが出てくるので、「おお!!」・・・と驚いたり、「ふむふむ」・・・と感心したり、物語がより楽しめます。