恐ろしいデジャヴ
函館元町にある”チャイカ”というお店で買ったロシアの置物。有名なマトリョーシカ作家の方の作品で、揺らすと子供の頃に家に有った赤ちゃん用の人形の音がしました。その音を聞いて気持ちがとても癒されたので、家に連れて帰る事にしました。3年前の事でした。私が学生時代の頃は、テレビのドキュメンタリー番組で第二次世界大戦関連を取り上げる事があったり、映画(サウンド・オブ・ミュージック、シンドラーのリスト等)や、アンネの日記や手塚治先生の”アドルフに告ぐ”等第二次世界大戦の話題が今よりも身近に有りました。ドイツは東と西に分かれており、ロシアはソ連という名称でした。ベルリンには壁が有り、バレエ漫画ではソ連のダンサーが西側に亡命する場面が有りました。そんな世界が1989年~1991年に180度変わってしまいました。ベルリンの壁は壊れ、ソ連は崩壊したのです。学生時代に使っていた世界地図は全て捨てる事になりました。冷戦が終わって平和な時代が来たのだと思っていました。今回のウクライナ侵攻は、ソ連≠ロシアと思い込んでいた私の認識を1990年の頃に引き戻しました。日々流れてくる映像は、学生の頃に歴史の教科書で見た”プラハの春”を思い出させました。そして最も恐ろしかったのが、18日にロシアで開催されたコンサート会場の映像。子供の頃に見たヒトラーの演説映像とダブって見えたのです。プーチンの顔がヒトラーに見えて私は震え上がりました。今のロシアの姿は、第二次世界大戦前に孤立化していった日本の姿とダブって見える。恐ろしい結果が引き起こされない事を祈るしかない。