クランク、外しちゃいました! | スタンダーズのブログ

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岐阜の田舎でひっそりと旧車をイジっております。
旧車の再生も人生も「ぼつぼつこつこつ」・・・
なんでもほどほどに・・・中庸が一番。

「弱虫~~!」
「臆病もの~~!!」
「やることやれ~~っ!」
「おもわせぶり~~!」

実は・・・

罵声を浴びせられる覚悟で・・・
何事もなかったかのように・・・
オイルパンをひっそりと閉じる予定でした・・・。

そもそも、リアのクランクオイルシールからオイルが漏れているという推定のもと・・・
エンジンまで降ろし・・・
苦労してオイルパンを外し・・・

オイルシールが入っている箇所と整備書、パーツリストとにらめっこし・・・

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こりゃ、無理だわ!
内燃機屋さんの仕事だ!
普通のゴム製の輪っかのオイルシールじゃない!

部品屋さんに注文したものの・・・
リアのオイルシールは欠品!

一応、在庫のガスケットの山を漁ると・・・
それらしきシールを発見!
細いシールと太いシール
そして、おそらく縦に付く直線のシール

但し、R系もしくはP系エンジンのものかな~~?というだけで・・・
適合は不明!

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こんな靴紐に毛が生えたようなものでオイルを止めているの??
無理じゃない↑?

昔は少々オイルが漏れようが・・・
雨が車内に漏れてこようが・・・

ノー プロブレム!

ブレーキが故障したり・・・
エンジンが止まったり・・・
ドライブシャフトが折れるほうが、大問題!


これで断念材料は出揃った!

オイルシールを外すところまでいって、取り返しのつかないことになってしまうより・・・
とりあえず、穏便に・・・。
イベントも迫っていることだし・・・。


が・・・
しかし・・・

タイミングのイイところで旧車整備アドバイザー ノムノムが現れ・・・

オイルシール、外せ!外せ!
何とかなる 何とかなる・・・

と、言いくるめられ・・・
いや、説得され・・・

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ベアリングキャップ兼オイルシール付くところのボルトを外し・・・

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もちろん、普通に手で抜けるわけはなく・・・

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ネジ穴にボルトを留め・・・
テコを使い・・・
バールでゆっくり押し上げ・・・

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見事、外れました!

断面の色が黒くなっているところが、シール・・・
横の金属面とツライチになってしまってます!

シールをドライバーでホジホジ・・・

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在庫にあった細いほうのシールとそっくり!

元通り、付くのか?
いまさら心配しても・・・
しょうがない・・・。

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このシールは2分割なので・・・
問題はクランクシャフトの上側(画像では下側)に付いているシールをどう外すか・・・?

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クランク外しは確定・・・
では一緒に付いてくるコンロッド+ピストンをどうするか・・・

シリンダーから外すとややこしい・・・

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ということで・・・

コンロッドキャップを外し、ピストンをシリンダーに残し・・・
クランクシャフトを2人で持ち上げ・・・

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置き去りのピストン+コンロッド

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キャップ、メタル類は順番が大事!
元あった気筒へ返す。

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この無謀ともいえる修理・・・
いや、破壊か??

この切羽詰まった・・・
あ~~どうなるんだろ~~
やっちまったな~~
ドキドキ!
ワクワク?!
・・・した状況を皆は待っていた・・・

と思う。