パブリカバンに装着されているパーツの中で、新品では入手困難なパーツがあります。
長いことパブリカやヨタハチと携わってきても、新品に出会ったことが無いパーツは山ほどあり、これらをどのようにしてきれいにするかが課題となります。ここでは、そんなパーツにスポットを当て、その術をご紹介したいと思います。

今回は以前にも紹介したワイパーシリーズですが、貴重なNDマーク入りのアームを再生します。

ワイパーアームは必ず視界に飛び込んできて、ある部分がとても気になります。いつも見える場所ほどきれいにしてきただけに、なんとかしたい!しかし、新品はほぼ入手不可能…この場合に是非お試し頂きたいのがこの方法です。

まずはこちらの画像から、ドナーのトヨタ純正RK45スタウト用新品ワイパーアームになります。

イメージ 1

これでは解りにくいので、パブリカ用と並べて比較すると…長さはほぼ同じ、このまま使える!と思ったら使えるかもしれません。しかしアームの中心を見ると曲がりがきつくなっていることがわかります(手前がスタウト用)。

イメージ 2

さて本題は、ここからです。どんなにアームがステンレスの素材でも、綺麗にするには限界があります。本体は磨けばOKです。そこで、画像のように錆びてしまっているスプリングや支えているプレート、シャフトを入れ替えてあげます。

イメージ 3

作業はいたって簡単!
①ドナーの付け根側折り曲げ部分を、マイナスドライバーで開きます。

イメージ 4

②次に開きながらシャフトを抜き、スプリング等を抜き出します。

イメージ 5

③後はNDマーク入りのワイパーアームも、同じ流れで作業し、入れ換えて、開いたところを元に戻せば完成です。傷をつけないためにも、プラハンでの作業をお勧めします。

イメージ 6

早くて綺麗!そしてオリジナルを損なわず、再生できます。バネの押さえも良くなり、一石二鳥です(あっ、三鳥?)。

イメージ 7

この方法であれば、手軽に再生出来ますよ!是非お試しになってみて下さい。

きっとドナーは格安で入手できるはず…です。