商標問題について新しい動きがあったというニュースを目撃しました。
ことの発端は、中国福建省にある喬丹体育というマイケルジョーダンに
極めて酷似しているスポーツ用品メーカーです。
”喬丹(チャオダン)”というのは”ジョーダン”の中国語読みです。

本家のジャンプマンロゴ

チャオダンのロゴ
福建省には莆田という偽物のスポーツシューズが多く作られているエリアもあり、
スポーツシューズの偽物では有名な場所です。
この喬丹は2000年に福建省で設立され、中国の2級都市を中心に販売を上げ、
2010年には30億元近くの販売をあげていました。
その喬丹がIPOを行おうとした2012年2月にマイケルジョーダンが待ったをかけました。
理由は彼らの商品がエアジョーダンの模倣品であるためです。
この訴訟により喬丹のIPOは中断され未だに喬丹は上場していません。
そして、今日喬丹がマイケルジョーダンを逆に訴えました。
理由は、「中国に"ジョーダン(喬丹)"という名前の人は沢山いてマイケルジョーダン
だけが"ジョーダン”ではない」というものです。
これをタテに名誉毀損と上場が中断された損害賠償約8億円の訴訟を起こしたようです。
これを受けてこの一連のジョーダンに関する問題はより一層ややこしく解決が
難しくなるでしょう。
この喬丹という会社の根性は凄まじい物があり、普通偽物を作った会社が、本物を持っている
個人を逆に提訴するというのは考え難いですが、こんなことが起こるのが中国だな~と思います。
ただ、本質的にナイキをマイケルジョーダンの周りの人間が中国できちんと商標関連を取得
していなかったことが決定的な誤りだったと言えます。
中国での商標については良くお問合せを頂きますが、こんな大きな話になる可能性は低いにしても
先手先手で取得した方がいいと改めて感じたエピソードでした。
