Pubとは、Public House(公共の家)の略です。
元々は、酒の提供だけではなく、簡易宿泊所や雑貨屋の機能も備えた場所として18世紀から19世紀頃に発達しました。
1868年の文献にパブという言葉が現れたのが、この言葉が使われた最初であるとされています。
歴然とした階級社会であったかつてのイギリスにおいては、パブの内部は二つ以上に分けられている事がしばしばありました。
労働者階級用の空間(パブリック・バー)と中流階級以上の客のための空間(サルーン・バー)は区切られていて入り口も別につけられていました。
現在ではこうした区別は廃止されましたが、古いパブではその名残である間仕切りなどを目にする事ができるそうです。
しかし、イギリスほど階級差別が激しくなかったアイルランドでは、パブにはそうした区別はありません。
アイルランドのパブは、家庭などで作ったビールを近隣の人に飲ませていたものが起源であるといわれています。
イギリスと較べ、雑貨屋などと兼業しているパブが多いそうです。
植民地時代から続く古いパブでは天井が低く、窓の少ない、または小さい
パブが多いそうです。
これはイギリス政府による建物に対する税金を避けるためでありました。
パブはアイルランドのどんな小さな街にも、大都市にも必ずあります。
教会の次に建てられるほど地域に密着し、何百年もの歴史があります。
(アイルランドにある最古のパブは600年以上も前に建てられたそうです)
アイルランドでは、現在も近隣の住民が、子供や老人も含め老若男女を問わずに集まり歓談する地域の交流場としての役割があります。
(未成年は夜9時以降はパブへの滞在は禁止です)
「見知らぬ人とはまだ出会ったことのない友人」
という、ことわざがアイルランドにはあります。
ひとりで入っても、必ず誰かと友人になって出てこられるように、アイリッシュパブは気軽に陽気に楽しめるコミュニケーションの場なのです。
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