ターミネーター(アーノルド・シュワルツェネッガー,1984年映画)は-
 оアーノルド・シュワルツェネッガー(188cm,1947年7月30日(74歳)
 -主演。
 оマイケル・ビーン(183cm,1956年7月31日(65歳))
 -共演。
 оリンダ・ハミルトン(164cm,1956年9月26日(64歳))
 -出演。
★ターミネーター(アーノルド・シュワルツェネッガー,1984年映画)
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ターミネーター
The Terminator
監督:ジェームズ・キャメロン
脚本:ジェームズ・キャメロン
ゲイル・アン・ハード
製作:ゲイル・アン・ハード
製作総指揮:ジョン・デイリー
デレク・ギブソン
出演者:アーノルド・シュワルツェネッガー
マイケル・ビーン
リンダ・ハミルトン
音楽:ブラッド・フィーデル
撮影:アダム・グリーンバーグ
編集:マーク・ゴールドブラット
配給:アメリカ合衆国 オライオン・ピクチャーズ
日本 ワーナー・ブラザース
公開:アメリカ合衆国 1984年10月26日
日本 1985年5月25日
上映時間:108分
製作国:アメリカ合衆国
言語:英語
製作費:$6,400,000
興行収入:アメリカ合衆国 カナダ $38,371,200
世界 $78,371,200
配給収入:日本 5億3,000万円
次作:ターミネーター2
『ターミネーター』(原題: The Terminator)は、1984年のアメリカのSFホラー/アクション映画監督はジェームズ・キャメロン、脚本はキャメロンとゲイル・アン・ハードが務めた
主演のアーノルド・シュワルツェネッガーは、2029年から1984年にタイムスリップして、サラ・コナー(リンダ・ハミルトン)を殺すために送り込まれたサイボーグの暗殺者「ターミネーター」を演じ、マイケル・ビーンは、サラを守るために過去に送り込まれた兵士、カイル・リースを演じている
公開前の予想に反して、『ターミネーター』は2週間にわたって米国の興行成績のトップに立ち、640万ドルの少ない製作費に対し、最終的に7,830万ドルの興行収入を記録した。この映画の成功により、いくつかの続編、テレビシリーズ、コミック、小説、ビデオゲームなどのメディアミックスが生まれた。
2008年、『ターミネーター』は、米国議会図書館により、「文化的、歴史的、美学的に重要な作品」として、アメリカ国立フィルム登録簿に保存された。
ストーリー
ある夜、ロサンゼルスの郊外に青い電光とともに筋骨逞しい大男が現れる。大男は不良グループや銃砲店の店主を殺害し、衣服や重火器を強奪すると、「サラ・コナー」という名前の女性を次々に殺害していく。一方、遅れて現れた別の若い男性も、今ここが1984年5月12日のロサンゼルスであることを確認すると、服と銃を手に入れ、悪夢にうなされつつサラ・コナーを探し始める
自分と同姓同名の女性が連続殺人に遭っている事を知ったサラは警察に保護を要求、一方警察もサラを保護しようとサラを探し始めていたところだった。その頃、大男はサラの自宅に侵入し、そこにいた男女を殺害するが、それはサラではなく、サラのルームメイトとそのボーイフレンドであった。大男は外出中のサラの顔と居場所を入手し、ついにサラを見つけ出すと銃口を向けるが、間一髪サラを追っていた若い男が阻止する事態が飲み込めず促されるままに、カイル・リース軍曹を名乗る若い男と逃げるサラカイルはサラに、襲撃者は超合金と人工皮膚でできたターミネーターであることや、未来で起こる人類対機械軍の戦争の事を告げる。ターミネーターは、未来の戦争において人類勝利の立役者として英雄となるジョン・コナーを抹殺するために、ジョンが産まれる前の時代に戻り、ジョンの母であるサラを殺すために未来から送られて来ており、サラの顔を知らないターミネーターは、ロスに住む「サラ・コナー」を全員殺害しようとしているのだ。そしてカイルはそれを阻止するために送り込まれた人類軍の兵士であると言う
ターミネーターの追撃をなんとかかわした2人は警察に保護される。カイルは尋問を受け、事情を説明するが警察には信じて貰えず拘束される。しかし、その必死に訴える姿をモニターで見たサラは、徐々にその言葉を信じ始めていた。その夜、警察署をターミネーターが襲撃し、勤務中の警察官を皆殺しにしサラを探すが、サラはこの騒ぎに乗じて脱走したカイルと共に脱出に成功。モーテルに宿泊した際、カイルは未来でジョンから貰ったサラの写真を見て以来、サラに思慕していたことを打ち明け、またサラも命がけで自分を守ってくれるカイルに心を開き、2人は結ばれる
翌日、またしてもターミネーターの追撃が始まる。カイルは手製のダイナマイトのみを武器に応戦し、被弾しながらもターミネーターが乗るタンクローリーを爆破。しかし燃えたのは服と表面の生体組織だけで、超合金製の骨組みの姿のままターミネーターの追撃は続く。逃げ込んだ工場で、カイルは最後のダイナマイトをターミネーターの肋骨に押し込み爆破に成功したものの、自らも爆発に巻き込まれて命を落とし、サラも片脚に重傷を負うカイルの死を嘆くサラに、上半身だけとなってもなお迫るターミネーター。サラはターミネーターをプレス機に誘導して超合金製頭蓋骨を押し潰し、ついに完全停止させる
数ヶ月後、サラはやがて訪れる「審判の日」へ向けての戦いを決意し、メキシコに向かっていた。途中、ジョンのために音声で記録を録っていたサラに、少年がサラを写したポラロイド写真を売りつけてきた。それは、未来の世界でカイルがジョンから貰ったサラの写真であった。そしてサラのお腹にはカイルとの子、ジョンが宿っているのであった。
登場人物
ターミネーター(T-800)- アーノルド・シュワルツェネッガー
2029年、スカイネットにとって脅威となるジョン・コナーの出生を阻止すべく、1984年へタイムスリップした潜入型ターミネーター。ジョンの母となるサラ・コナーの抹殺を命令されており、ロサンゼルス在住の同姓同名の女性を次々と抹殺していく
カイル・リース - マイケル・ビーン
人類抵抗軍の指揮官ジョン・コナーの部下。サラ・コナーをT-800から守るため、志願して1984年へタイムスリップする。抵抗軍での階級は技術情報部隊軍曹・DN38416
サラ・コナー - リンダ・ハミルトン
ジョンの実母。大学に通っており、レストランのウェイトレスとしてアルバイトしていたが、未来から来たT-800に狙われたところをカイルに助けられる
エド・トラクスラー - ポール・ウィンフィールド
ウエストハイランド警察署の警部。「サラ・コナー連続射殺事件」にて、最後に残ったサラ・コナーの身柄を署で保護するが、T-800の襲撃により、重傷を負う。
ハル・ブコビッチ - ランス・ヘンリクセン
ウエストハイランド警察署の警部補。逮捕されたカイルの話を真に受けない。署がT-800の襲撃を受けた時には自動小銃で応戦するが、反撃で死亡する。
ピーター・シルバーマン - アール・ボーエン
犯罪心理学者。カイルの話をまったく信用しない。尋問を終えてウエストハイランド警察署を去る際にはT-800とすれ違うが、ポケットベルの着信に目を向けていたために直接見ることはなく、狙われずに済む。
スタッフ
監督 - ジェームズ・キャメロン
製作 - ゲイル・アン・ハード
製作総指揮 - ジョン・デイリー/デレク・ギブソン
脚本 - ジェームズ・キャメロン/ゲイル・アン・ハード
撮影 - アダム・グリーンバーグ
美術 - ジョージ・コステロ
編集 - マーク・ゴールドブラット
音楽 - ブラッド・フィーデル
特殊効果 - スタン・ウィンストン/Fantasy 2 Film Effects/パシフィック・データー・イメージズ
提供 - ヘムデイルフィルムコーポレーション/シネマ84/ユーロフィルムファンド/パシフィックウェスタン
作品解説
製作にまつわるエピソードとして、キャメロンが見た悪夢の話がある。前作『殺人魚フライングキラー』(1981)が失敗した際、キャメロンは評論家やマスコミにもひどくこき下ろされたため、屈辱のあまり熱を出して寝込んでしまったという。そのとき、「炎の中からロボットが現れて自分を殺しに来る」という悪夢を見たことが、本作を製作するきっかけとなったと語っている。
作中で「審判の日」(Judgement day)とされているのは1997年8月29日であるが、この月日は当時アメリカと冷戦を激化させていたソ連による初の原爆実験(RDS-1)に由来し、映画公開の前年(1983年)には、第三次世界大戦が起きかねない監視システムのコンピュータが核ミサイル発射を誤報した事件も起きていた。キャメロンは本作は冷戦を意識していたことを述べている
製作に当たり、キャメロンは「現代の技術では殺人ロボットの実現は不可能であるし、かと言って未来の話ではセットに費用がかかるうえに観客にも受け入れがたいと考え、その結果、未来の殺人ロボットが現代にやって来るタイムトラベルのアイデアが浮かんだ」と語っている。
人選
主役のT-800について、企画当初の予定では続編『ターミネーター2』(1991)のT-1000のような「一見すると貧弱そうな男が異様な強さを発揮する」というキャラクターを構想していた。その候補にはランス・ヘンリクセンが挙がっており、パイロット版も制作されていた。また、O・J・シンプソンをT-800役に配役する構想もあった。
一方で俳優としてのキャリアが浅かったシュワルツェネッガーは、台詞を多く喋りたいという理由や主役を演じたいという理由から、カイル・リース役を望んでいた。しかし、シュワルツェネッガーと会食したキャメロンはT-800の設定についての良いアイディアを1時間も力説され、この役は彼こそ相応しいと確信して変更する。その結果、T-800はシリーズを通して出演する名キャラクターとなった。なお、次作『ターミネーター2』からは悪役から主役に立場が変化し、人間側(ジョン・コナーを守る立場)として活躍するようになる
シュワルツェネッガーは本作以前は『コナン・ザ・グレート』(1982)のヒットもあって全くの無名というわけではなかったものの、元々オーストリア出身でドイツ訛りがあるうえに、当時は英語が得意ではなかったということもあってそれほど人気の俳優ではなく、なかなか役に恵まれず苦労を重ねていた。しかし、この英語の不得手さが、T-800の非人間感を出すには言葉が饒舌であるよりも片言で喋る方が良いと考えていたキャメロンの目に留まることになった。
カイルを演じたマイケル・ビーンもオーディション当時は舞台劇の影響で南部訛りが強かったため、不自然だということで落とされかけたが、エージェントによって南部出身者ではないと説明され、危機を脱した。
なお、主役を交代したヘンリクセンは本作でブコビッチ刑事を演じている。
裁判
設定の一部について、1963年のテレビドラマ『アウター・リミッツ』のハーラン・エリスンが脚本を担当した2つのエピソード(第33話『38世紀から来た兵士』、第37話『ガラスの手を持つ男』)から剽窃したものである、との訴えがエリスン側から起こされた。結局、キャメロンは80万ドルを支払い、ビデオ化以降のエンドクレジットに「Acknowledgement to the works of HARLAN ELLISON」(ハーラン・エリスンの作品に謝辞)と追加することを条件に和解した。
「38世紀から来た男」
未来から戦いしか知らない男がタイムスリップしてきて、愛や平和といった未来では存在しない感情や常識に触れていくことで、少しずつ人として変化していくストーリー。
「ガラスの手を持つ男」
高層ビルの中で、なぜか異星人に狙われるガラス製の手をもつ男が、奪われた指(実は指は記憶回路である)を一つずつ取り戻していく。それにより、自身が背負うことになった重大な使命を思いだすというストーリー。
エンディング
ガソリンスタンドにいた少年に「嵐が来るよ」と言われたサラが「ええ、わかってるわ」と返すシーンは「機械との戦争が待つ未来」を暗示させるものだが、これは製作陣があらかじめ続編を意識していたことの表れともされている。元々は、破壊されたT-800のチップを技術者が回収するシーンに加え、最後の戦いを繰り広げた場所がサイバーダイン社であったという、より強い伏線を張ったエンディングであったが、キャメロンの「映画は説明しすぎず、観客の想像に任せたほうがいい」との判断により、カットされた。
評価
本作は批評家から大絶賛されており、映画批評集積サイトの「Rotten Tomatoes」には60件以上のレビューがある。批評家支持率は100%、観客満足度は89%と、高く評価されている。平均点は10点満点中8点となっており、インターネット総合評価では、批評家による加重スコアが100のうち84、観客によるスコアが10のうち7.5となっている。
受賞記録
1985年「アボリアッツ国際ファンタスティック映画祭」グランプリ受賞。
その他
配役・設定など
1984年2月8日から撮影は開始されたが、その直後からシュワルツェネッガーはキャメロンの完全主義を思い知らされることになった。「あの時のジェームズは凄かったよ。事前に、撮影するショットをとても細かく説明するんだ。その位置が1ミリずれただけで、物凄く凶暴になるんだよ!」と述べている。また、ターミネーターが車のフロントガラスを叩き割るシーンで、ターミネーターの体から煙が出ている様子を再現する際、本物の酸をかけて煙を発生させた。スタッフ側は「弱い酸だから大丈夫だ」と主張したが、シュワルツェネッガーは「もっと別の方法はなかったのか」とずっと疑問に思っていたという。
カイルの回想にてシュワルツェネッガー以外の筋骨隆々のターミネーター(演者はボディービルダーのフランコ・コロンブ)が登場している。
サラのアルバイトは、キャメロンの最初の妻シャロンがやっていた仕事と同じウエイトレスにした(サラは「ボブのビッグバンズ」で働いているが、シャロンは「ボブのビッグボーイ」というレストランで働いていた)。
主役を外されたヘンリクセンは「ジムにごまかされたと感じたことは、一瞬たりとも無かったね。僕はもうこの業界が長くて、時にはそうなることもあるって分かってるし。確かに自分がターミネーターを演じることができなかったのは残念だけど、それと同じくらいこの映画を作って欲しかったんだよ」と語った。
撮影技術など
肉体を焼失したT-800が骨格のみで追跡を再開する以降の部分は、トラックに轢かれて片足が破壊された設定にし、ストップモーション・アニメーションの予算を削減している。また、ストップモーションが必要な全身が映るカットはわずかであり、ほとんどのシーンはフルサイズの模型をスタッフが操作している。
台詞
警察署窓口を去る際にT-800が口にする「I'll be back.(また戻ってくる)」は、本作以降シュワルツェネッガーのトレードマークとなり、続編を含む以降の出演作で同じセリフを言うシチュエーションが多用されている
サラがT-800をプレス機で押し潰すときのセリフ「You are terminated.(「抹殺完了」「お前を抹殺する」)」は、『ターミネーター3』でT-850がT-Xを破壊するときにも使用された。『ターミネーター2』では、ジョンの「Is he dead?(死んだの?)」に対し「Terminated.(完全に)」という台詞が発せられている。
カイルがサラに言った「機械のことは信用するな。やつらは悲しみも感情もないのだ」という台詞は『ターミネーター2』や『ターミネーター:サラ・コナー クロニクルズ』でサラが頑なに信じている言葉でもある。『ターミネーター2』特別編でT-800のチップを取り出し、叩き壊そうとしてジョンに制止されるシーンがある他、 サラはジョンを助けに来たTOK715型ターミネーター(キャメロン)をも信用してはいない。
カテゴリ:
ターミネーター
タイムトラベルを題材とした映画作品
オライオン・ピクチャーズの作品
ワーナー・ブラザースの作品
ジェームズ・キャメロンの脚本映画
ジェームズ・キャメロンの監督映画
1984年の映画
サターン賞受賞作品
アメリカ国立フィルム登録簿に登録された作品
未来を題材にした映画作品
ロサンゼルスで製作された映画作品
ストップモーション・アニメーションを使用した映画作品

 -ターミネーター(アーノルド・シュワルツェネッガー,1984年映画)は、
 о“製作費:$6,400,000”
 о“興行収入:アメリカ合衆国 カナダ $38,371,200”
 о“世界 $78,371,200”
 о“1984年のアメリカのSFホラー/アクション映画”
 о“監督はジェームズ・キャメロン、脚本はキャメロンとゲイル・アン・ハードが務めた”
 о“主演のアーノルド・シュワルツェネッガーは、2029年から1984年にタイムスリップして、サラ・コナー(リンダ・ハミルトン)を殺すために送り込まれたサイボーグの暗殺者「ターミネーター」を演じ、マイケル・ビーンは、サラを守るために過去に送り込まれた兵士、カイル・リースを演じている”
 о“公開前の予想に反して、『ターミネーター』は2週間にわたって米国の興行成績のトップに立ち、640万ドルの少ない製作費に対し、最終的に7,830万ドルの興行収入を記録した”
 о“ある夜、ロサンゼルスの郊外に青い電光とともに筋骨逞しい大男が現れる。大男は不良グループや銃砲店の店主を殺害し、衣服や重火器を強奪すると、「サラ・コナー」という名前の女性を次々に殺害していく”
 о“遅れて現れた別の若い男性も、今ここが1984年5月12日のロサンゼルスであることを確認すると、服と銃を手に入れ、悪夢にうなされつつサラ・コナーを探し始める”
 о“大男は外出中のサラの顔と居場所を入手し、ついにサラを見つけ出すと銃口を向けるが、間一髪サラを追っていた若い男が阻止する”
 о“事態が飲み込めず促されるままに、カイル・リース軍曹を名乗る若い男と逃げるサラ”
 о“カイルはサラに、襲撃者は超合金と人工皮膚でできたターミネーターであることや、未来で起こる人類対機械軍の戦争の事を告げる。ターミネーターは、未来の戦争において人類勝利の立役者として英雄となるジョン・コナーを抹殺するために、ジョンが産まれる前の時代に戻り、ジョンの母であるサラを殺すために未来から送られて来ており、サラの顔を知らないターミネーターは、ロスに住む「サラ・コナー」を全員殺害しようとしているのだ。そしてカイルはそれを阻止するために送り込まれた人類軍の兵士であると言う”
 о“モーテルに宿泊した際、カイルは未来でジョンから貰ったサラの写真を見て以来、サラに思慕していたことを打ち明け、またサラも命がけで自分を守ってくれるカイルに心を開き、2人は結ばれる”
 о“カイルは最後のダイナマイトをターミネーターの肋骨に押し込み爆破に成功したものの、自らも爆発に巻き込まれて命を落とし、サラも片脚に重傷を負う”
 о“カイルの死を嘆くサラに、上半身だけとなってもなお迫るターミネーター。サラはターミネーターをプレス機に誘導して超合金製頭蓋骨を押し潰し、ついに完全停止させる”
 о“ターミネーター(T-800)- アーノルド・シュワルツェネッガー”
 о“2029年、スカイネットにとって脅威となるジョン・コナーの出生を阻止すべく、1984年へタイムスリップした潜入型ターミネーター。ジョンの母となるサラ・コナーの抹殺を命令されており、ロサンゼルス在住の同姓同名の女性を次々と抹殺していく”
 о“カイル・リース - マイケル・ビーン”
 о“人類抵抗軍の指揮官ジョン・コナーの部下。サラ・コナーをT-800から守るため、志願して1984年へタイムスリップする。抵抗軍での階級は技術情報部隊軍曹・DN38416”
 о“サラ・コナー - リンダ・ハミルトン”
 о“大学に通っており、レストランのウェイトレスとしてアルバイトしていたが、未来から来たT-800に狙われたところをカイルに助けられる”
 о“作中で「審判の日」(Judgement day)とされているのは1997年8月29日であるが、この月日は当時アメリカと冷戦を激化させていたソ連による初の原爆実験(RDS-1)に由来し、映画公開の前年(1983年)には、第三次世界大戦が起きかねない監視システムのコンピュータが核ミサイル発射を誤報した事件も起きていた。キャメロンは本作は冷戦を意識していたことを述べている”
 о“キャメロンは「現代の技術では殺人ロボットの実現は不可能であるし、かと言って未来の話ではセットに費用がかかるうえに観客にも受け入れがたいと考え、その結果、未来の殺人ロボットが現代にやって来るタイムトラベルのアイデアが浮かんだ」”
 о“俳優としてのキャリアが浅かったシュワルツェネッガーは、台詞を多く喋りたいという理由や主役を演じたいという理由から、カイル・リース役を望んでいた。しかし、シュワルツェネッガーと会食したキャメロンはT-800の設定についての良いアイディアを1時間も力説され、この役は彼こそ相応しいと確信して変更する。その結果、T-800はシリーズを通して出演する名キャラクターとなった”
 о“次作『ターミネーター2』からは悪役から主役に立場が変化し、人間側(ジョン・コナーを守る立場)として活躍するようになる”
 о“1984年2月8日から撮影は開始されたが、その直後からシュワルツェネッガーはキャメロンの完全主義を思い知らされることになった。「あの時のジェームズは凄かったよ。事前に、撮影するショットをとても細かく説明するんだ。その位置が1ミリずれただけで、物凄く凶暴になるんだよ!」と述べている”
 о“警察署窓口を去る際にT-800が口にする「I'll be back.(また戻ってくる)」は、本作以降シュワルツェネッガーのトレードマークとなり、続編を含む以降の出演作で同じセリフを言うシチュエーションが多用されている”
 -という。(つづく)<記2022年5月21日>〈19,367Byte〉