ストーンオーシャン(空条徐倫,2012年)は-  о空条徐倫(174cm,54kg,1992年生(19歳))  -主演。  о空条承太郎(195cm,82㎏,B型,1971年2月7日(51歳))  -出演。 ★ストーンオーシャン(空条徐倫,2012年) 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 ジョジョの奇妙な冒険 > ストーンオーシャン ストーンオーシャン ジャンル :アクション、アドベンチャー 漫画:ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン 作者 :荒木飛呂彦 出版社 :集英社 掲載誌 :週刊少年ジャンプ レーベル :ジャンプ・コミックス 発表号 :2000年1号 - 2003年19号 発表期間 :1999年12月7日 - 2003年4月8日 巻数 :単行本 全17巻(64 - 80巻) 文庫版 全11巻(40 - 50巻) 話数 :全158話 『ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン』(ジョジョのきみょうなぼうけん パート6 ストーンオーシャン、JOJO'S BIZARRE ADVENTURE Part6 Stone Ocean)は、荒木飛呂彦の漫画作品『ジョジョの奇妙な冒険』のPart6(第6部)。スタンド(幽波紋)シリーズ第4弾。 概要 これまでのシリーズ以上に血縁や運命的な「人と人との繋がり」に重きを置いた物語構造が特徴。Part3にてDIOを倒した空条承太郎の直系の血統にあたる娘・空条徐倫と、DIOの残党・後継者との戦いが描かれており、Part1でのジョナサン・ジョースターとディオ・ブランドーに始まり、1世紀以上続いてきたジョースター家の因縁に終止符が打たれる作中年代である2011 - 2012年は連載時点での近未来であり、刑務所を含むアメリカ国内が舞台となっているPart4からスタンドと深く関わってきた「弓と矢」は本部には序盤で脇役的にしか登場せず、その代わりに物語の鍵となるのはスタンド能力を記録された「DISC」である副題は「第6部 空条徐倫 ―『石作りの海(ストーンオーシャン)』」。本作からサブタイトルが作品タイトルに追加され、本作の場合は『ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン』となる。「ストーン」は石の牢獄、「オーシャン(海)」は女性の象徴。 単行本も新たに第1巻から刊行されたが、「1(64)」のように括弧表記でPart1からの通算巻数も表記されている。 主人公を女性にするという案は本作よりも前から出ていたが、考慮した上で取り下げられていた。Part6では荒木が女性案を押し、編集側は保守判断から反対案を出すも、最終的には女性主人公となった。 Part5『黄金の風』完結からPart6開始までは準備期間があり、『週刊少年ジャンプ』誌上での連載は休止していた。その間、フロリダ州マイアミの刑務所などへの取材が行われ、単行本1(通算64)巻には関係者への謝辞があり、また5(通算68)巻扉にはこの体験に関するコラムがある。 『週刊少年ジャンプ』連載時に誌面に付けられたアオリが特徴的とされ、単行本ではカットされたが、いくつかは『JOJOVELLER 3HISTORY』に再録された。作者とのやり取りにヒントを得て編集が考えて付けたことが明かされている。 あらすじ 舞台は2011年のアメリカ・フロリダ州空条承太郎の娘・空条徐倫(くうじょう ジョリーン〈ジョジョ〉)は無実の罪を着せられ、州立グリーン・ドルフィン・ストリート重警備刑務所(G.D.st刑務所)へ収監されてしまうが、承太郎から差し入れられたペンダントに入っていた「矢」の破片によってスタンドが発現し、その力を用いて脱獄を狙う面会に現れた承太郎は、徐倫の収監がかつて自分が倒したDIOの関係者によって仕組まれた陰謀であることを告げ、脱獄を促すそこに謎のスタンド「ホワイトスネイク」が現れ、徐倫を庇った承太郎から「記憶」と「スタンド能力」をDISC化して奪い去る徐倫は承太郎のDISCを取り戻すため、刑務所の中で出会った少年・エンポリオ・アルニーニョや他の囚人たちと共闘する徐倫たちはホワイトスネイクの刺客との戦いを経て承太郎のDISCを奪還し、敵の黒幕がエンリコ・プッチ神父であることを突き止めるプッチの目的は、親友のDIOが研究していた「天国へ行く方法」を承太郎の記憶から得て、それを実行することであったDIOの骨から誕生した「緑色の赤ん坊」を吸収して新たな力を得たプッチは刑務所の外へ逃走し、徐倫たちも彼を追撃しようと脱獄する激しい追跡劇の末、ケープ・カナベラルでの最終決戦に復活した承太郎も参戦するが、プッチはスタンドを進化させ、時を加速させる能力を獲得するその力の前に仲間たちが次々と倒され、エンポリオを逃がすために徐倫までもが命を落とす時は無限に加速して宇宙は終焉を迎え、特異点を経て再び2011年が訪れるその新世界では運命があらゆる者の魂に記憶されており、「天国」の条件はほぼ満たされつつあったプッチはエンポリオを殺そうと、時が一巡する少し前に時の加速を止める。追い詰められたエンポリオは、プッチのみが運命を変えられることを逆手に取って彼の打倒に成功する。宇宙の一巡が完成しないままプッチが死亡したため、「天国へ行く方法」は未完成のまま終わる。 新世界での孤独の中、かつての仲間たちの面影を残す人々と出会ったエンポリオは、徐倫によく似た「アイリン」と名乗る女性に尋ねられて涙ながらに自らの名前を述べ、物語の幕は下りる。 登場人物 徐倫とその仲間たち 空条 徐倫(くうじょう ジョリーン) - 沢城みゆき 囚人番号:FE40536 / 罪状:殺人、死体遺棄、窃盗(刑期:15年+脱獄未遂5年) Part6の主人公。Part3『スターダストクルセイダース』の主人公・空条承太郎の娘で、Part2の主人公・ジョセフ・ジョースターの曾孫。シリーズ初の女性主人公である。1992年生まれの19歳。身長174cm、体重57kg。通称「ジョリーン」。 アメリカで結婚した承太郎の子ども。イギリス貴族のジョースター家、イタリア人の曾祖母スージーQ、日本の空条家の血を引いている。承太郎が日米混血のため、日本人の血は1/4となる。ジョースターの一族の遺伝に則り、背中には「星形の痣」がある。承太郎と母が離婚したことで母子家庭で育ったが、現在も空条の姓を名乗る。母から「ジョジョ」の愛称で呼ばれているが、彼女以外からそう呼ばれることを激しく嫌っている。一方、「やれやれだわ」「オラオラ」といった口癖、そして冷静で的確な状況判断力は、承太郎譲りのものである。 当時の恋人であったロメオが起こした交通事故とひき逃げ・死体遺棄に巻き込まれる。無実であったが「罪を認めれば減刑」と持ち掛けられて司法取引に応じたことで、逆に弁護士(ジョンガリ・Aが手配してロメオに雇われた)に陥れられてしまい、殺人罪で懲役15年の刑となり、G.D.st刑務所に入れられてしまう。これらは全て、承太郎をおびき出すための、プッチとジョンガリ・Aの謀略であった。 承太郎はホワイトスネイク(プッチ)にスタンドと記憶のDISCを奪われて仮死状態に陥り、DISCを取り戻して父を救うためにホワイトスネイクの一味と戦うことになる。スタンド能力は生まれつきではなく、承太郎から贈られた「スタンドの矢の欠片」によって目覚めた。 14歳の時に財布を盗んだと誤解され、誤解を解こうとしたが車で事故を起こすという事件に悪化し、この時承太郎が来てくれなかったことで、決定的にグレてしまう。その他にも様々な理由から承太郎を「あんた」と呼び毛嫌いしていたが、物語が進むにつれその真意や目的などを理解し、態度を改めるようになった。物語を通して「ジョースター家」は重要なキーワードにはなっていないものの、承太郎も納得するほどジョースター家の血統を受け継いでいる。 最終決戦では時を加速したプッチの追撃からエンポリオを逃がすため、単身プッチに挑み、全身をバラバラにされて殺害された。世界が一巡した後のパラレルワールドには、徐倫そっくりの女性・アイリンが存在する。 作中では英字綴りは"Jolyne Cujoh"と記載されている。これは後に発売された『オールスターバトル』および『アイズオブヘブン』の北米版も則っている。承太郎とは「空条」部分の綴りが異なる(承太郎はヘボン式ローマ字表記の"Kujo")。 Part6は未アニメ化だが、ゲームには登場している。特に『ジョジョの奇妙な冒険 アイズオブヘブン』ではPart3承太郎と邂逅し、タッグバトルイベントなども存在し、ストーリーモードのクリアに必須なプレイアブルキャラクターとなっている。 ストーン・フリー 【破壊力 - A / スピード - B / 射程距離 - 1~2m / 持続力 - A / 精密動作性 - C / 成長性 - A】 徐倫自身の肉体を糸状に変化させ、それを自在に操るというスタンド。体そのものを変化させているため、糸を出し続けると体が減っていってしまう。後には自分と触れている他人をも糸状に変化させられるようになった。 この糸は「遠距離の会話を糸電話のように聞く」「傷口をその場で縫合する」「編み上げて防弾チョッキ状にして、弾を防いだり、衣服に擬態する」などの応用が可能で、単に糸状化によって隙間を作り、攻撃を受け流すこともできる。 最初は徐倫の右手人差し指から糸が1本出るだけだったが、糸を立体的に固めた人型のスタンド像が形成され、よりパワフルな打撃戦も可能となった。この像は物語序盤では女性的な外見であったが、終盤では男性的な逞しい体格に変化している。糸の状態ではパワーが弱い代わりに遠距離まで伸ばすことが可能で、人型の状態では射程が短い代わりに強力なパワーを発揮できる。繊維の剛と柔を備え、トリッキーな戦いが可能。 パワーは「金網状の鉄格子は破壊できない(初期)」「通常の鉄格子ならば3分程度で破壊できる(成長後)」「鉄製扉の電子ロックは破れない(ウェザーと2人がかりでも数時間かかる)」という。いずれにせよ、徐倫単独での脱獄は困難である。 スタンド名は、「この石の海(=G.D.st刑務所)から自由になる」という意思を込めてつけられたもの。 拳によるラッシュ時の掛け声は承太郎と同じく「オラオラオラオラ……オラァ!!」である。 荒木によるとデザインよりも「徐倫が身を削って戦う」という能力を重視しており、ファッション的には他のスタンドと被らないようにデザインされている。また、肩パッドはパイソン柄になっている。 『オールスターバトル』以降の北米版では、"Stone Ocean"(ストーンオーシャン)と改名されている。 エルメェス・コステロ - 米本千珠 囚人番号:FE40533 / 罪状:武装強盗(刑期:8年) 徐倫と留置所で知り合ってから友人になった女性。明るく情に厚いが、目的のためにははっきりと覚悟を決める性格。年齢は21歳(作中テロップ)または23歳(単行本プロフィール)。 再犯で2度目の刑務所入り。胸に豊胸手術の跡があり、内部に現金を隠しているが、これは前回の収監経験からの知恵である。徐倫が留置所の面会室で投げ捨てた「矢の欠片」を拾い、スタンド能力を得る。 メキシコ移民の娘。父が開業したスラム街のメキシコ料理屋で暮らしていた時、「エルメェスがスポーツ・マックスの犯罪を目撃して逃げた」と誤解されたことで、姉のグロリアが彼女を守るために警察に通報し、報復にグロリアが殺されてしまったという過去がある。スポーツ・マックスに復讐するため、自ら計算してG.D.st刑務所に収監された。 復讐を果たして本懐を遂げ、戦利品の記憶DISCからDIOの骨の情報を得た後、徐倫と共に脱獄して、因縁の清算のためにプッチ打倒の旅に同行。最終決戦では、海でプッチに両腕を切断され失血死する。世界が一巡した後のパラレルワールドにもよく似た人物が存在し、姉がいるらしい。 荒木によると、Part3・Parte5に登場したジャン=ピエール・ポルナレフの女性版のような立ち位置だという。 なお、「エルメェス」の英字綴りは『オールスターバトル』以降の北米版などでは英語風の"Ermes"だが、『アイズオブヘブン』のフランス語版では"Hermès"と綴られる。 キッス 【破壊力 - A / スピード - A / 射程距離 - A / 持続力 - A / 精密動作性 - C / 成長性 - A】 手から出るシールを貼った物体を、シールの枚数分、大きさも性質も全く同じまま分裂させるスタンド(シールの数Χ+対象物1=総数)。サイズ次第なのか不明だが、シールで増やす対象の細かい範囲設定もできる。スタンド像は人型で、全身に描かれたキスマークと、無数のピンが突き刺さったような頭部が特徴。 シールを剥がすと分裂した物質同士が合わさって1つに戻り、同時に破壊が起きるため、この特性を利用して攻撃したり、シールを剥がした物体が1つに戻ろうとする力を利用して物体を引き寄せたりすることもできる。1つの対象に複数枚のシールを貼ると、破壊の影響を減らすこともできる模様。 シールの効果が及ぶ範囲は非常に長い他、貼っていられる時間にも特に制限は無い。また、シールはエルメェス自身にも使用できるが、元に戻った際の破壊効果も適用される。 ストーン・フリー同様、仲間とスタンドのシルエットが被らないようにデザインされている 。 『オールスターバトル』以降の北米版では、"Smack"(スマック)と改名されている。 エンポリオ・アルニーニョ - 北西純子 母親をホワイトスネイク(=プッチ神父)に殺され、G.D.st刑務所に誰にも知られることなく住んでいる少年。11歳と自称しているが正確な誕生日は不明。本で得た知識によって、子どもながらも大人顔負けの博識。外を知らず、刑務所の外に出てみたいと思っている。ホワイトスネイクの正体を知らないが、逆に存在を知られてもいない陰の人物。 徐倫と承太郎が刑務所内で面会しようとした際に、警告するために登場。また仲間であるウェザー・リポートとアナスイを徐倫らに対面させ、以後もサポート役として随所で活躍した。 徐倫の脱獄を助け、生まれて初めて刑務所の外へと出る。ケープ・カナベラルでのプッチの猛攻にて、身を挺した徐倫に逃がされ、ただ1人「次の世界」に辿り着く。エンポリオは前世界で「ケープカナベラルでプッチから逃げた」ので、運命を帯びており、再演すれば、逃げて成長してからプッチを倒しに来る。それを断つべくプッチによって、刑務所時点で狙われる。再び窮地に陥るも、「ウェザーのスタンドDISC」をプッチの「宇宙でただ1人、運命を変えられる特性」を逆手に取る形で挿入させる。能力で自分もダメージを負いつつも、能力で時の加速が全く意味を為さない状況にプッチを追い詰める。プッチの命乞いを一蹴し、とどめを刺した。 刑務所を出て、徐倫や仲間の面影を持つ人物たちと出会い、彼女たちと共に次の旅路へ出発する。 エンポリオのエピソードは女性の囚人が刑務所で出産する話からの発想。また、当時地区優勝したシカゴ・ブルズにちなんで野球少年となっている。 バーニング・ダウン・ザ・ハウス 【破壊力 - なし / スピード - なし / 射程距離 - なし / 持続力 - なし / 精密動作性 - なし / 成長性 - なし】 「物体の幽霊」を扱うことができるスタンド。作中ではピアノやパソコンなどの幽霊が登場しており、いずれも本体のエンポリオによって使用可能。ただし、あくまでも幽霊であり、「拳銃の幽霊」なら発砲しても着弾することはなく、「チョコレートやジュースの幽霊」は味はしても空腹は満たせないなど、現実世界に影響を与えることは不可能。エンポリオはこの能力で、過去に焼失した刑務所の音楽室に隠れ住んでいた。また、ゴミ箱などをポケットに入れて持ち運ぶことができ、これを利用して隠密行動が可能。 エンポリオの知識量は、この能力によって「本の幽霊」を幼少期から多数読んできたことに由来する。また、G.D.st刑務所の中で能力を如何なく発揮できるのも、刑務所自体が焼失からの改装を行ったために「屋敷の幽霊」を内包していることと関係が深い。 なお、殺害されたエンポリオの母親もこれと似た能力を持っており、それを利用して秘密裏にエンポリオを出産・育成していたことが単行本にて明かされている。 「物体の幽霊」は、Part6開始前に発表された短編『デッドマンズQ』にも登場する概念である。 『オールスターバトル』以降の北米版では、後半部が省略されて "Burning Down"(バーニング・ダウン)と改名されている。 ウェザー・リポート - 大川透 囚人番号:MA152403 / 罪状:殺人未遂(刑期:6年) エンポリオの秘密の部屋に滞在している男囚。刑務所収監以前の記憶を何者かに奪われており、取り戻すために徐倫に協力する。名前も思い出せないため、スタンド名を仮の名として使っている。寡黙だが思いやりのある性格で、冷静沈着かつ判断力・洞察力に優れ、徐倫にとっては頼れる兄貴分的存在。バッファローの帽子を被っている。 物語終盤で明かされた本名はウェス・ブルーマリン、真の素性はプッチ神父の双子の弟ドメニコ・プッチ。記憶を取り戻した後は凶暴な性格へと変貌する。その心は自身を含めた全てに対する絶望と憎悪で満たされており、それは20年前の出来事に起因している。 生まれて間も無い頃、息子の死を受け入れられない母親(ブルーマリン夫人)によって、死んだ息子(本物のウェス)と偶然同じ日に同じ病院で生まれた双子の赤子の片割れ(ドメニコ)とすり替えられ、母子家庭で実子として育てられた。好青年であったが、17歳の時に悲劇に見舞われ(詳細はエンリコ・プッチ#人物を参照)、復讐のためにプッチを殺そうとしたが、彼の「私はお前の兄である」という言葉で生じた隙を突かれて記憶DISCを奪われ、G.D.st刑務所に収監されてしまう。 プッチに「星型の痣」が現れた時には、連動して彼の背中にも同様の痣が現れ、ジョースター家の血統者のようにプッチの存在を感知できるようになった。 プッチが刑務所を去った後、徐倫たちを追う形でアナスイと共に脱獄するが、合流直前にヴェルサスがプッチから盗んだDISCによって記憶を取り戻し、ヘビー・ウェザーを発動してしまう。自らの呪われた人生に決着をつけるため、己は死ぬ覚悟でアナスイと共に、兄プッチと戦う。勝利寸前まで追い詰めるが、別動の徐倫・ヴェルサスの突発的乱入で状況が変わったほんの隙を突かれ、プッチに殺される。絶命の間際にホワイトスネイクの攻撃を利用して自らのスタンドをDISC化しており、徐倫たちに託す。このDISCはエンポリオに渡り、最終的にプッチ打倒の鍵となる。 世界が一巡した後のパラレルワールドにもよく似た人物が存在する。エンポリオ、アイリンらと彼が出会うところで、第6部は閉幕する。 ウェザー・リポート 【破壊力 - A / スピード - B / 射程距離 - C / 持続力 - A / 精密動作性 - E / 成長性 - A】 天候を操るスタンド。気流・雨・稲妻など、あらゆる気象現象を自在に発生させられる。近距離戦・遠距離戦・集団戦いずれも得意とする。 天候を操るスタンドであるため、雲のようなデザインとなっている。 ヘビー・ウェザー 物語終盤においてウェザーが記憶を取り戻したことにより発現した、ウェザー・リポートの隠された能力。 オゾン層に干渉して太陽光の屈折率を変化させ生み出したサブリミナル映像「悪魔の虹」に触れた者を、徐々にカタツムリへと変え、身体能力を著しく低下させる。さらに身体接触を介して感染が広がる。サブリミナル映像という性質上盲目の相手に対しては効果が無い。 ウェザーの憎悪の記憶と不可分であり、無意識の能力であるため全く制御できず、解除するには記憶を奪うか、殺すか、死に近い状態にする必要がある。 天国へ行く方法 DIOが研究し、発見した「全人類に幸福をもたらす」とされる理論。それについて記されたメモはDIOの死後、承太郎によって焼き捨てられたが、承太郎の記憶DISCからその内容を参照したプッチによって実行されることとなる。 「ザ・ワールド」「信頼できる友」「極罪を犯した36人以上の魂」「14の言葉」「ザ・ワールドを捨てる勇気」「最も重力が弱い場所」が揃うことで実現するという。「新月を待て」という指定こそあるが「時間」は必要なものとしては挙げられておらず、「新月時の重力」こそが条件である。そのため、最終的には新月を待たずして条件を満たしたプッチが「天国へ行く方法」を実現させた。 ケープ・カナベラル、ケネディ宇宙センター 「天国へ行く方法」を実行するためにプッチが利用した場所。重力が弱いため、ロケット打ち上げに適した土地。最終決戦の舞台となった。 プッチのスタンドによって重力や時間に異常が生じ、軍が出動する事態となるも、近代兵器が全く通用せず壊滅してしまう。 天国 DIOが目指した至上命題。DIOは「無敵の肉体や大金を持つことや、人の頂点に立つことでは、本当の幸福は得られない」「真の幸福を見た者こそが真の勝利者である」とし、その上で幸福を追い求めていた。概念を表現した隠語であり、序盤から言及されながらも、具体像は終盤まで伏せられている。 プッチ(もしくはDIO)が述べるところの「幸福とは覚悟である」という理念に基づいている。その内容は、スタンド能力により時を極限まで加速させることで宇宙を「一巡」させ、全ての生物に全ての未来を経験させることで、これからの自分の人生や人類の歴史で起こることを覚悟させる、というものである。すなわち、全ての生物が自らの辿る運命を自覚し、受け入れ、正しい未来の礎に殉ずることで築かれる新しい世界が、プッチの思想であった。 「魂に一巡分の記憶を引き継がせる」という理屈であるため、死者は天国には入れない。ゆえに、あらかじめ徐倫たちを殺すことで「ジョースターの因縁」を新しい世界に持ち越させないように謀っていた。天国には、死んだ承太郎や徐倫の枠に、別の人物が納まっている。 2012年3月21日に時の加速を始め、一巡させて円環を閉じれば完成する。だがエンポリオを殺すために2011年11月の時点で加速を止めてプッチが死んだので、一巡していない上に時の加速も始まらないことになり、天国は瓦解。新たな世界は、以前の世界とは似て異なるパラレルワールドとして存続していくことになった。 カテゴリ: ジョジョの奇妙な冒険の漫画漫画作品 す 1999年の漫画 週刊少年ジャンプの漫画作品 刑務所を舞台とした漫画作品 パラレルワールドを題材とした漫画作品 アメリカ合衆国を舞台とした漫画作品 脱獄を題材とした漫画作品 未来を題材にした漫画作品  -ストーンオーシャン(空条徐倫,2012年)は、  о“Part3にてDIOを倒した空条承太郎の直系の血統にあたる娘・空条徐倫と、DIOの残党・後継者との戦いが描かれており、Part1でのジョナサン・ジョースターとディオ・ブランドーに始まり、1世紀以上続いてきたジョースター家の因縁に終止符が打たれる”  о“作中年代である2011 - 2012年は連載時点での近未来であり、刑務所を含むアメリカ国内が舞台となっている”  о“Part4からスタンドと深く関わってきた「弓と矢」は本部には序盤で脇役的にしか登場せず、その代わりに物語の鍵となるのはスタンド能力を記録された「DISC」である”  о“副題は「第6部 空条徐倫 ―『石作りの海(ストーンオーシャン)』」”  о“「ストーン」は石の牢獄、「オーシャン(海)」は女性の象徴”  о“舞台は2011年のアメリカ・フロリダ州”  о“空条承太郎の娘・空条徐倫(くうじょう ジョリーン〈ジョジョ〉)は無実の罪を着せられ、州立グリーン・ドルフィン・ストリート重警備刑務所(G.D.st刑務所)へ収監されてしまうが、承太郎から差し入れられたペンダントに入っていた「矢」の破片によってスタンドが発現し、その力を用いて脱獄を狙う”  о“面会に現れた承太郎は、徐倫の収監がかつて自分が倒したDIOの関係者によって仕組まれた陰謀であることを告げ、脱獄を促す”  о“そこに謎のスタンド「ホワイトスネイク」が現れ、徐倫を庇った承太郎から「記憶」と「スタンド能力」をDISC化して奪い去る”  о“徐倫は承太郎のDISCを取り戻すため、刑務所の中で出会った少年・エンポリオ・アルニーニョや他の囚人たちと共闘する”  о“徐倫たちはホワイトスネイクの刺客との戦いを経て承太郎のDISCを奪還し、敵の黒幕がエンリコ・プッチ神父であることを突き止める”  о“プッチの目的は、親友のDIOが研究していた「天国へ行く方法」を承太郎の記憶から得て、それを実行することであった”  о“DIOの骨から誕生した「緑色の赤ん坊」を吸収して新たな力を得たプッチは刑務所の外へ逃走し、徐倫たちも彼を追撃しようと脱獄する”  о“激しい追跡劇の末、ケープ・カナベラルでの最終決戦に復活した承太郎も参戦するが、プッチはスタンドを進化させ、時を加速させる能力を獲得する”  о“その力の前に仲間たちが次々と倒され、エンポリオを逃がすために徐倫までもが命を落とす”  о“時は無限に加速して宇宙は終焉を迎え、特異点を経て再び2011年が訪れる”  о“その新世界では運命があらゆる者の魂に記憶されており、「天国」の条件はほぼ満たされつつあった”  о“プッチはエンポリオを殺そうと、時が一巡する少し前に時の加速を止める。追い詰められたエンポリオは、プッチのみが運命を変えられることを逆手に取って彼の打倒に成功する。宇宙の一巡が完成しないままプッチが死亡したため、「天国へ行く方法」は未完成のまま終わる”  -という。(つづく)<記2022年3月1日>〈21,752Byte〉