『男はつらいよ ぼくの伯父さん』は-
о渥美清(169cm,1928年-1996年(68歳没))
-主演。
о倍賞千恵子(159cm,B型,1941年6月29日(80歳))
о檀ふみ(170cm,1954年6月5日(67歳))
о後藤久美子(161cm,1974年3月26日(47歳))
-共演。
★男はつらいよ ぼくの伯父さん(檀ふみ 1989年)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
男はつらいよ ぼくの伯父さん
監督:山田洋次
脚本:山田洋次
朝間義隆
製作:内藤誠
出演者:渥美清
檀ふみ
吉岡秀隆
後藤久美子
尾藤イサオ
佐藤蛾次郎
前田吟
太宰久雄
笠智衆
三崎千恵子
下條正巳
倍賞千恵子
音楽:山本直純
主題歌:渥美清「男はつらいよ」
撮影:高羽哲夫
編集:石井巌
配給:松竹
公開:1989年12月27日
上映時間:109分
製作国:日本
言語:日本語
配給収入:14億1000万円
前作:男はつらいよ 寅次郎心の旅路
次作:男はつらいよ 寅次郎の休日
『男はつらいよ ぼくの伯父さん』(おとこはつらいよ ぼくのおじさん)は、1989年12月27日に公開された日本映画。男はつらいよシリーズの42作目。上映時間は109分。観客動員は190万人。配給収入は14億1000万円。同時上映は『釣りバカ日誌2』。
目次
1 概要
2 あらすじ
3 キャスト
4 ロケ地
5 スタッフ
6 受賞歴
7 注釈
8 外部リンク
概要
この年から寅次郎が甥の満男の恋をコーチする役に回っている。背景には渥美清の体調不良で派手な演技ができなくなったことと、撮影時に61歳になった歳で振られ役を続けていくのも脚本上、酷であるという判断もあった。そのため山田洋次は次作から年に2本作っていたシリーズを年1本に減らし、渥美の肩荷を減らすために満男の登場シーンを増やし、寅次郎の出番を最小限に減らす努力をしながら「男はつらいよ」を続けていくことになった。また及川泉の登場も当初は予定されていなかった。以降、最終作『寅次郎紅の花』まで続き、実現しなかった第49作『男はつらいよ 寅次郎花へんろ』で満男シリーズの完結とする構想であった。
脚本では寅次郎が終盤、くるまやにカード式電話で電話をかける予定であった。
あらすじ
寅次郎が久々に柴又に帰ると、そこには大学受験に失敗して浪人中だった甥の満男(吉岡秀隆)の姿があった。さくらから人生に悩む満男の相談に乗って欲しいと頼まれた寅次郎は、早速近所の飲み屋に出かけ、満男にしこたま酒を飲ませる。満男から勉強が身につかない原因を聞き、人生について語る。帰宅後、未成年にも関わらず酒を飲ました事に激怒する博と大喧嘩した寅次郎は怒って旅に出てしまう。一方、満男もさくら達と大喧嘩し、家出してしまう。行く場所のない満男は高校時代の初恋の相手・泉(後藤久美子)が親の離婚で引越した名古屋までオートバイで向かう。スナックで泉の母親(夏木マリ)に出会えた満男だったが、泉はここには居ないと告げる。泉が佐賀にいることを知った満男は、事故を起こしたり、ホモに迫られたりしながら、オートバイで佐賀に向かう。一方、旅に出た寅次郎も佐賀にいた。宿に帰った寅次郎の部屋に一人の若者が相部屋に入ってくる。浪人だというと「甥っ子も浪人でろくなもんじゃない」。相手は満男であった。
満男の一途な恋に自分自身をダブらせ、妙に納得した寅次郎は恋の指南を決心し、小野小町と深草少将の百夜通いの話をする。翌日、寅次郎と満男は早速、泉の家へ向かう。満男の出現にビックリしながらも感激する泉だった。郷土史研究家で人に説明するのが大好きな祖父が寅次郎たちを迎え入れ、二人はすっかり気に入られ、ぜひ泊まってゆけという。母親の妹に当たる寿子(檀ふみ)も親切にしてくれた。夫の嘉一(尾藤イサオ)だけは人が家に泊まるのを嫌がっていたが、しぶしぶ了解する。
翌日は日曜日。寅次郎は郷土史研究会の老人たちのお供をして吉野ヶ里遺跡巡りに出かける。満男も泉と連れだってバイクで吉野ヶ里など散策を楽しんだ。帰宅が遅くなってしまい、高校教師の嘉一から嫌みを言われる。満男は恐縮して謝るが、泉にまで「東京へ来いよ」というが、「幸せだからそんなことがいえる」と反駁される。満男は別れを告げて帰京する。寅次郎は「私のようなできそこないが、こんなことを言うと笑われるかもしれませんが、私は甥の満男は間違ったことをしてないと思います。慣れない土地へ来て、寂しい思いをしているお嬢さんを慰めようと、両親にも内緒ではるばるオートバイでやってきた満男を、私はむしろよくやったと褒めてやりたいと思います」とかばう。その言葉に、嘉一は面食らってしまう。寅次郎が校門で泉に会うと「あたし、ちっとも怒ってないって」と伝言を頼まれる。
満男は両親と和解する。正月になり、満男が外出から帰るとそこには泉がいた。
キャスト
車寅次郎:渥美清
諏訪さくら:倍賞千恵子
奥村寿子:檀ふみ
諏訪満男:吉岡秀隆
車竜造(おいちゃん):下條正巳
車つね(おばちゃん):三崎千恵子
諏訪博:前田吟
桂梅太郎(タコ社長):太宰久雄
源公:佐藤蛾次郎
御前様:笠智衆
淳平:石井均
老人:イッセー尾形
三橋雪男:笹野高史
ポンシュウ:関敬六
こずえ:戸川純
駅長:じん弘
奥村章之助:今福将雄
奥村嘉一:尾藤イサオ
及川礼子(泉の母):夏木マリ
及川泉:後藤久美子
三平:北山雅康
ロケ地
愛知県名古屋市中区錦三丁目
佐賀県神埼郡吉野ヶ里町の吉野ヶ里遺跡(合併前当時:佐賀県神埼郡三田川町)
佐賀県佐賀市松原の松原神社東側(撮影時、「日峯さんまつり」開催中)
佐賀県佐賀市嘉瀬地区の嘉瀬川河川敷(撮影時、「1989第9回熱気球世界選手権」開催中)
佐賀県佐賀市の古湯温泉(元湯旅館鶴霊泉)(合併前当時:佐賀県佐賀郡富士町)
佐賀県小城市の小城駅(合併前当時:佐賀県小城郡小城町)
佐賀県小城市の千代雀酒造(合併前当時:佐賀県小城郡三日月町)
佐賀県小城市の佐賀県立小城高等学校(合併前当時:佐賀県小城郡小城町)
茨城県久慈郡大子町の袋田の滝
スタッフ
監督:山田洋次
脚本:山田洋次、朝間義隆
プロデューサー:島津清
音楽:山本直純
受賞歴
第8回ゴールデングロス賞優秀銀賞
第3回日刊スポーツ映画大賞助演男優賞/吉岡秀隆
男はつらいよ
1-10作
1 男はつらいよ 2 続・男はつらいよ 3 フーテンの寅 4 新・男はつらいよ 5 望郷篇 6 純情篇 7 奮闘篇 8 寅次郎恋歌 9 柴又慕情 10 寅次郎夢枕
11-20作
11 寅次郎忘れな草 12 私の寅さん 13 寅次郎恋やつれ 14 寅次郎子守唄 15 寅次郎相合い傘 16 葛飾立志篇 17 寅次郎夕焼け小焼け 18 寅次郎純情詩集 19 寅次郎と殿様 20 寅次郎頑張れ!
21-30作
21 寅次郎わが道をゆく 22 噂の寅次郎 23 翔んでる寅次郎 24 寅次郎春の夢 25 寅次郎ハイビスカスの花 26 寅次郎かもめ歌 27 浪花の恋の寅次郎 28 寅次郎紙風船 29 寅次郎あじさいの恋 30 花も嵐も寅次郎
31-40作
31 旅と女と寅次郎 32 口笛を吹く寅次郎 33 夜霧にむせぶ寅次郎 34 寅次郎真実一路 35 寅次郎恋愛塾 36 柴又より愛をこめて 37 幸福の青い鳥 38 知床慕情 39 寅次郎物語 40 寅次郎サラダ記念日
41-50作
41 寅次郎心の旅路 42 ぼくの伯父さん 43 寅次郎の休日 44 寅次郎の告白 45 寅次郎の青春 46 寅次郎の縁談 47 拝啓車寅次郎様 48 寅次郎紅の花 49 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇 50 お帰り 寅さん
関連項目
人物
渥美清 倍賞千恵子 山田洋次 小林俊一 森崎東 山本直純
舞台
柴又 柴又帝釈天 柴又駅 京成金町線 高木屋老舗
作品
虹をつかむ男 フーセンのドラ太郎 悪童 小説 寅次郎の告白 贋作 男はつらいよ
その他
松竹 京成電鉄 寅さん公園 葛飾柴又寅さん記念館
カテゴリ:
男はつらいよシリーズ
1989年の映画
佐賀県を舞台とした映画作品
オートバイを題材にした映画
-『男はつらいよ ぼくの伯父さん』は、
о“配給収入:14億1000万円”
о“1989年12月27日に公開された日本映画”
о“男はつらいよシリーズの42作目”
о“観客動員は190万人”
о“配給収入は14億1000万円”
о“背景には渥美清の体調不良で派手な演技ができなくなったことと、撮影時に61歳になった歳で振られ役を続けていくのも脚本上、酷であるという判断もあった。そのため山田洋次は次作から年に2本作っていたシリーズを年1本に減らし、渥美の肩荷を減らすために満男の登場シーンを増やし、寅次郎の出番を最小限に減らす努力をしながら「男はつらいよ」を続けていくことになった”
о“及川泉の登場も当初は予定されていなかった。以降、最終作『寅次郎紅の花』まで続き、実現しなかった第49作『男はつらいよ 寅次郎花へんろ』で満男シリーズの完結とする構想であった”
о“さくらから人生に悩む満男の相談に乗って欲しいと頼まれた寅次郎は、早速近所の飲み屋に出かけ、満男にしこたま酒を飲ませる。満男から勉強が身につかない原因を聞き、人生について語る。帰宅後、未成年にも関わらず酒を飲ました事に激怒する博と大喧嘩した寅次郎は怒って旅に出てしまう”
о“満男もさくら達と大喧嘩し、家出してしまう。行く場所のない満男は高校時代の初恋の相手・泉(後藤久美子)が親の離婚で引越した名古屋までオートバイで向かう”
о“泉が佐賀にいることを知った満男は、事故を起こしたり、ホモに迫られたりしながら、オートバイで佐賀に向かう。一方、旅に出た寅次郎も佐賀にいた。宿に帰った寅次郎の部屋に一人の若者が相部屋に入ってくる。浪人だというと「甥っ子も浪人でろくなもんじゃない」。相手は満男であった”
о“満男は両親と和解する。正月になり、満男が外出から帰るとそこには泉がいた”
-という。(つづく)<記2021年9月12日>〈8,734Byte〉