映画〈824〉-駅 STATION(高倉健,倍賞千恵子,1981年)- | ☆★☆ 名探偵蒙裡胡伍浪之名推理教室 ☆★☆
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駅 STATION(高倉健,倍賞千恵子,1981年)は-
о高倉健(小田剛一(ごういち),180cm,B型.1931年-2014年(83歳没))
-主演。
о倍賞千恵子(159cm,B型,1941年6月29日(82歳))
-共演。
★駅 STATION(高倉健,倍賞千恵子,1981年)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
駅 STATION
監督:降旗康男
脚本:倉本聰
製作:田中寿一
出演者:高倉健
倍賞千恵子
いしだあゆみ
烏丸せつこ
音楽:宇崎竜童
撮影:木村大作
編集:小川信夫
製作会社:東宝映画
配給:東宝
公開:1981年11月7日
上映時間:132分
製作国:日本
言語:日本語
配給収入:12億3400万円
『駅 STATION』(えき ステーション)は、1981年に製作された高倉健主演の映画である。
概要
北海道・増毛町、雄冬岬、札幌市などを舞台に、様々な人間模様を描き出した名作である。劇中に八代亜紀の代表曲「舟唄」が印象的に使用されていることでも知られている。
あらすじ
【1968年1月 直子】“直子(英次の元・妻): いしだあゆみ”
その日、警察官の英次は雪の降り続く銭函駅ホームで、妻の直子と、4歳になる息子義高に別れを告げた。離婚を承諾した直子は、動き出した汽車の中で、英次に笑って敬礼するが、その目には涙が溢れていた。苛酷な仕事と、オリンピックの射撃選手に選ばれ合宿生活が続いていたことも原因であった。傷心をひきずる中、ある日の検問中、英次の上司・相馬が英次の目前で連続警察官射殺犯“指名22号”・森岡茂に射殺された。中川警視の「お前には日本人全ての期待がわかっている」との言葉に、犯人を追跡したい英次の願いは聞き入れられなかった。テレビが東京オリンピックマラソン競技三位の円谷幸吉の自殺を報じていた。「これ以上走れない……」英次にその気持が痛いほどわかった。
【1976年6月 すず子】“吉松すず子 : 烏丸せつこ”“冬子(英次の妹): 古手川祐子”
英次の妹・冬子が、愛する義二とではなく、伯父の勧めた見合い相手である北見枝幸に住む男と結婚した。英次は、妹の心にとまどいを覚え、義二は結婚式の夜に荒れた。その頃、英次はオリンピック強化コーチのかたわら、赤いミニスカートの女だけを狙う通り魔を追っていた。増毛駅前の風侍食堂で働く吉松すず子の兄・五郎が犯人として浮かんだ。すず子を尾行する英次のもとへ、突然コーチ解任の知らせが届いた。スパルタ訓練に耐えられなくなった選手たちの造反によるものだった。すず子はチンピラの雪夫の子を堕すが、彼に好意を寄せていた。しかし、雪夫にとって、すず子は欲望のハケロでしかなく、英次が警察官と知ると協力を申し出た。雪夫は結婚を口実にすず子を口説いた。すず子は、刑事たちの張り込みに気づいていながらも、愛する雪夫を兄に会わせたく、五郎が潜伏する町へ案内した。そして、英次の前に吉松五郎が現れた時、隠れていた警官隊が駆け寄り、辺りにはすず子の悲鳴がこだました。
【1979年12月 桐子】“桐子 : 倍賞千恵子”
英次のもとに旭川刑務所の吉松五郎から、刑の執行を報せる手紙が届いた。4年の間、差し入れを続けていた英次への感謝の手紙でもあった。英次は正月の帰省のため、雄冬への連絡船の出る増毛駅に降りた。英次は警察官を辞する決意を固めていた。風待食堂では相変らず、すず子が働いていた。雪夫は結婚したらしく、妻と子を連れてすず子の前を通り過ぎて行く。独り五郎の墓参をしたあと、連絡船の欠航で所在無い英次は、暮れも押し詰まった三十日だというのにまだ赤提灯の灯る小さな居酒屋「桐子」に入った。女手一つで切り盛りする桐子の店だが、他に客もいない。テレビでは八代亜紀の「舟唄」が流れている。「この唄好きなの、わたし」と桐子は咳いた。自分と同じく孤独の影を背負う桐子に、いつしか惹かれる英次。大晦日、二人は留萌の映画館で、香港映画のMr.Boo!ミスター・ブーを見た。肩を寄せ合って歩く二人が結ばれるのに時間はかからなかった。英次は、初詣の道陰で桐子を見つめる一人の男に気づく。英次が雄冬に帰りついたのは、元旦も終ろうとしている頃だった。そこで、13年ぶりに電話をかけて直子の声を聞いた。池袋のバーでホステスをしているという。雄冬の帰り、桐子は、札幌へ帰る英次を見送りに来ていた。その時、“指名22号”のタレ込みがあり、英次は増毛に戻った。手配写真と、桐子を見つめていた男の顔が英次の頭の中でダブる。桐子のアパートに乗り込むと、そこには22号・森岡が潜んでいた。慌てて隠し持っていた拳銃の銃口を向ける森岡だったが、英次の拳銃で射殺された。警察に通報しながらも森岡をかくまっていた桐子。札幌に戻る前に英次は桐子の店を訪ねた。英次に背を向け素っ気ない態度で「舟唄」に聞き入る彼女の顔に涙が流れている。英次は忍ばせていた辞職願を破り、駅のストーブにくべると、深川行きの列車に乗った。同じ列車には札幌に出て働く事になったというすず子の姿もあった。
スタッフ
監督 : 降旗康男
脚本 : 倉本聰
音楽 : 宇崎竜童(編曲:朝川朋之)
撮影 : 木村大作
美術 : 樋口幸男
録音 : 田中信行
編集 : 小川信夫
照明 : 望月英樹
助監督 : 山下賢章、吉田一夫
技斗 : 宇仁貫三
現像 : 東洋現像所
製作者 : 田中寿一
製作補 : 小倉斉
製作協力 : 田中プロモーション
製作 : 東宝映画
出演
主人公
三上英次 : 高倉健
英次の親族
直子(英次の元・妻): いしだあゆみ
義高(英次の息子): 岩淵健
昌代(英次の母): 北林谷栄
一郎(英次の兄): 藤木悠
道夫(英次の弟): 永島敏行
冬子(英次の妹): 古手川祐子
昌一(冬子の夫): 名倉良
伯父 : 今福将雄
高田(直子の父): 名古屋章
雄冬の人々
菅原(英次の幼馴染): 田中邦衛
義二(英次の幼馴染、菅原の弟): 小松政夫
柳(英次の幼馴染): 草野大悟
西田(英次の幼馴染): 片岡五郎
増毛の人々
桐子 : 倍賞千恵子
吉松すず子 : 烏丸せつこ
吉松五郎(すず子の兄): 根津甚八
木下雪夫 : 宇崎竜童
森岡茂(指名22号): 室田日出男
女中(増毛ホテル): 谷本小夜子
女中(増毛ホテル): 塩沢とき
駅員 : 山本紀彦
警察関係者
中川(道警): 池部良
立て籠り事件対策本部長(道警): 佐藤慶
大田黒(五輪強化チーム・部長): 平田昭彦
相馬(五輪強化チーム・コーチ): 大滝秀治
力石(五輪強化チーム・選手): 寺田農
三竹(五輪強化チーム・選手): 潮哲也
小川(留萌署): 竜雷太
辰巳(留萌署): 小林稔侍
島田(留萌署): 橋本功
加賀(留萌署): 浜田晃
署長(留萌署): 織本順吉
次長(留萌署): 山本清
事情聴取の刑事(留萌署): 梅野泰靖
上砂川駅の巡査 : 石山雄大
相馬夫人 : 八木昌子
その他
列車の客 : 武田鉄矢
本庄良介(立て籠り犯): 阿藤海
良介の仲間 : 風間健
良介の母 : 村瀬幸子
山とりの男 : 南雲勇介
テレビアナウンサー : 榎本勝起
: 蒲池猛夫
その他
公開に合わせて、当時の国鉄が10日間で日本一周するイベント列車「駅 STATION号」を昭和56年8月21日東京発から30日上野着で運行した。
駅STATION号編成
← 大阪
東京 →
号車 :電源車 :1 :2 :3 :4 :5 :6 :7 :8 :9
客車形式 :カヤ21
7 :ナハネ20
343 :ナハネ20
339 :ナハネ20
337 :ナハネ20
336 :ナハネ20
335 :ナハネフ23
14 :ナハネ20
334 :ナハネ20
333 :ナハネフ22
21
機関車 :EF65-1093、EF58-100、ED76-68、EF81-114、EF80-18、その他や牽引区間は不明
本作には『幸福の黄色いハンカチ』で共演以来、高倉と交友関係にある武田鉄矢が1シーン出演しており、吉松五郎(根津)の死刑執行を吉松本人からの手紙で知った三上が、故郷へ戻る車中で、「眠りこんだ三上によりかかられ、迷惑そうな表情をするが、やがて一緒に寝込んでしまう乗客」を演じている。その後、高倉は武田の原作・主演の映画『刑事物語』(1982年、キネマ旬報社)に友情出演(ノンクレジット)。ラスト近くの1シーンのみ登場し、転任が決まった片山刑事(武田)と入れ替わりに配属される刑事役で、役名は「三上英次」。衣装・小道具を含めて、本作のオマージュである。また、第2作目『刑事物語2 りんごの詩』に特別出演している倍賞千恵子の登場シーンも本作のオマージュである。
小谷野敦は『頭の悪い日本語』(新潮新書)で、東大出の降旗がこんな「バカっぽい」題名をつけたために、その後、『刺青 IREZUMI』『女衒 ZEGEN』『TOMORROW 明日』などの追随する映画ができたのだと批判している。
本作には第5回日本アカデミー賞でも主要部門の多くを受賞したが、宇崎竜童も助演男優賞にノミネートされ(優秀賞)、最優秀音楽賞を受賞した。現役のロックミュージシャンが俳優部門で賞にノミネートされることはそれまでなかったため、当時の映画人にとってはあまり面白いものでなく、丹波哲郎が宇崎を"素人"呼ばわりして物議を醸した。また授賞式でテレビ放映の前に音楽賞の発表があり、宇崎が『遠雷』で音楽賞にノミネートされた井上堯之と並んで座っていたら、プレゼンターが井上堯之の「タカユキ」を読めず。音楽賞の後に最優秀助演男優賞の発表があり、これにもノミネートされていた宇崎が、グルッと一巡して再び席に付こうとしたら、岡田茂日本アカデミー賞実行委員長から、「お前、また出てきたんかい!」と言われたという。宇崎は「いままでの映画界を支えて来た人たちの偉さは認めるが、心が貧しすぎる」などと批判している。
カテゴリ:
1981年の映画
日本の刑事映画
鉄道映画
降旗康男の監督映画
倉本聰のシナリオ作品
宇崎竜童の作曲映画
日本アカデミー賞最優秀作品賞
鉄道駅を舞台とした作品
北海道を舞台とした映画作品
高倉健
いしだあゆみ
-駅 STATION(高倉健,倍賞千恵子,1981年)は、
о“配給収入:12億3400万円”
о“1981年に製作された高倉健主演の映画”
о“北海道・増毛町、雄冬岬、札幌市などを舞台に、様々な人間模様を描き出した名作である。劇中に八代亜紀の代表曲「舟唄」が印象的に使用されていることでも知られている”
о“直子(英次の元・妻): いしだあゆみ”
о“警察官の英次は雪の降り続く銭函駅ホームで、妻の直子と、4歳になる息子義高に別れを告げた。離婚を承諾した直子は、動き出した汽車の中で、英次に笑って敬礼するが、その目には涙が溢れていた。苛酷な仕事と、オリンピックの射撃選手に選ばれ合宿生活が続いていたことも原因であった。傷心をひきずる中、ある日の検問中、英次の上司・相馬が英次の目前で連続警察官射殺犯“指名22号”・森岡茂に射殺された。中川警視の「お前には日本人全ての期待がわかっている」との言葉に、犯人を追跡したい英次の願いは聞き入れられなかった”
о“吉松すず子 : 烏丸せつこ”
о“増毛駅前の風侍食堂で働く吉松すず子の兄・五郎が犯人として浮かんだ。すず子を尾行する英次のもとへ、突然コーチ解任の知らせが届いた。スパルタ訓練に耐えられなくなった選手たちの造反によるものだった。すず子はチンピラの雪夫の子を堕すが、彼に好意を寄せていた”
о“雪夫は結婚を口実にすず子を口説いた。すず子は、刑事たちの張り込みに気づいていながらも、愛する雪夫を兄に会わせたく、五郎が潜伏する町へ案内した。そして、英次の前に吉松五郎が現れた時、隠れていた警官隊が駆け寄り、辺りにはすず子の悲鳴がこだました”
о“風待食堂では相変らず、すず子が働いていた。雪夫は結婚したらしく、妻と子を連れてすず子の前を通り過ぎて行く”
о“桐子 : 倍賞千恵子”
о“独り五郎の墓参をしたあと、連絡船の欠航で所在無い英次は、暮れも押し詰まった三十日だというのにまだ赤提灯の灯る小さな居酒屋「桐子」に入った。女手一つで切り盛りする桐子の店だが、他に客もいない。テレビでは八代亜紀の「舟唄」が流れている。「この唄好きなの、わたし」と桐子は咳いた”
о“自分と同じく孤独の影を背負う桐子に、いつしか惹かれる英次”
о“肩を寄せ合って歩く二人が結ばれるのに時間はかからなかった”
о“13年ぶりに電話をかけて直子の声を聞いた。池袋のバーでホステスをしているという”
о“桐子のアパートに乗り込むと、そこには22号・森岡が潜んでいた。慌てて隠し持っていた拳銃の銃口を向ける森岡だったが、英次の拳銃で射殺された”
о“札幌に戻る前に英次は桐子の店を訪ねた。英次に背を向け素っ気ない態度で「舟唄」に聞き入る彼女の顔に涙が流れている。英次は忍ばせていた辞職願を破り、駅のストーブにくべると、深川行きの列車に乗った。同じ列車には札幌に出て働く事になったというすず子の姿もあった”
о“本作には『幸福の黄色いハンカチ』で共演以来、高倉と交友関係にある武田鉄矢が1シーン出演しており、吉松五郎(根津)の死刑執行を吉松本人からの手紙で知った三上が、故郷へ戻る車中で、「眠りこんだ三上によりかかられ、迷惑そうな表情をするが、やがて一緒に寝込んでしまう乗客」を演じている”
о“高倉は武田の原作・主演の映画『刑事物語』(1982年、キネマ旬報社)に友情出演(ノンクレジット)。ラスト近くの1シーンのみ登場し、転任が決まった片山刑事(武田)と入れ替わりに配属される刑事役で、役名は「三上英次」”
о“第2作目『刑事物語2 りんごの詩』に特別出演している倍賞千恵子の登場シーンも本作のオマージュである”
о“第5回日本アカデミー賞でも主要部門の多くを受賞したが、宇崎竜童も助演男優賞にノミネートされ(優秀賞)、最優秀音楽賞を受賞した。現役のロックミュージシャンが俳優部門で賞にノミネートされることはそれまでなかったため、当時の映画人にとってはあまり面白いものでなく、丹波哲郎が宇崎を"素人"呼ばわりして物議を醸した”
о“授賞式でテレビ放映の前に音楽賞の発表があり、宇崎が『遠雷』で音楽賞にノミネートされた井上堯之と並んで座っていたら、プレゼンターが井上堯之の「タカユキ」を読めず。音楽賞の後に最優秀助演男優賞の発表があり、これにもノミネートされていた宇崎が、グルッと一巡して再び席に付こうとしたら、岡田茂日本アカデミー賞実行委員長から、「お前、また出てきたんかい!」と言われたという。宇崎は「いままでの映画界を支えて来た人たちの偉さは認めるが、心が貧しすぎる」などと批判している”
-という。(つづく)<記2021年9月23日>〈13,025Byte〉![](https://ln.ameba.jp/v2/ra/zBymKrvv?qat=view&qv=1-66-0&qpi=article_blog-entry&qr=&entry_id=%2212707054855%22&blogger_ameba_id=%22publius1903060629%22)
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