="4"> 『サイコ』は-  оジャネット・リー(166cm,1927年-2004年(77歳没))  -と、  оアンソニー・パーキンス(187cm,1932年-1992年(60歳没))  -共演。 ★サイコ(ジャネット・リー,1960年映画) 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 サイコ Psycho 監督:アルフレッド・ヒッチコック 脚本:ジョセフ・ステファノ 原作:ロバート・ブロック 製作:アルフレッド・ヒッチコック 出演者:アンソニー・パーキンス ジャネット・リー 音楽:バーナード・ハーマン 撮影:ジョン・L・ラッセル 編集:ジョージ・トマシーニ 配給:パラマウント映画 公開:アメリカ合衆国 1960年6月16日 日本 1960年9月4日 上映時間:109分 製作国:アメリカ合衆国 言語:英語 製作費:$806,000 興行収入:$50,000,000 配給収入:1億512万円 日本 次作:サイコ2 『サイコ』(Psycho)は、1960年に製作されたアメリカ合衆国の映画。アルフレッド・ヒッチコック監督によるサイコ・スリラー系のサスペンス映画で、全編モノクローム映像。音楽はバーナード・ハーマン。ヒッチコック監督の前作『北北西に進路を取れ』に引き続き、タイトルデザインをソール・バスが担当。脚本はジョセフ・ステファノ、作家ロバート・ブロックがエド・ゲインの犯罪にヒントを得て執筆した小説『サイコ』が原作。撮影はユニバーサル映画のスタジオ。配給はパラマウント映画。 目次 1 あらすじ 2 キャスト 3 スタッフ 3.1 日本語版 4 受賞・ノミネート歴 5 製作エピソード 6 評価 7 備考 8 参考文献 9 関連作品 10 外部リンク あらすじ 金曜日の午後、アリゾナ州フェニックスのホテルで、地元の不動産会社のOLのマリオンは恋人サムと情事にふけっている。カリフォルニアで金物店を営むサムは、経済的な理由でマリオンとの再婚に踏み切れずにいる。職場に戻ったマリオンは、客が払った代金4万ドルを銀行まで運ぶことになるが、彼女は札束を持ったまま、車でサムのいる町へ向かってしまう。その道すがらパトロールの警官や中古車店の店主に不審の目を向けられるが、彼女の持ち逃げは表沙汰になっておらず、それ以上のことは起こらない。 さらに車を進めるうち、たまたま目に留まったベイツというモーテルに寄る。そこは青年ノーマンが一人で切り盛りする小さな宿で、彼は隣接した丘の上に建つ屋敷に住んでいた。マリオンは宿の応接室で食事をとりながらノーマンの話を聞く。屋敷には母親もいて、数年前から彼が世話をしてきたという。客室に戻ったマリオンがシャワーを浴びていると、突如何者かが刃物を振りかざして襲ってくる。何度も刺された彼女は床に倒れ、絶命してしまう。直後に飛び込んできたノーマンは浴室を清掃し、死体と所持品を彼女の車のトランクに押し込み、近くの沼まで運ぶ。車は4万ドルの札束もろとも、沼の中に沈んでいく。 サムの店に、マリオンの姉ライラが妹の消息を尋ねに来る。そこにアーボガストも加わる。アーボガストは、マリオンに金を持ち逃げされた関係者が警察沙汰を避けるために雇った私立探偵だった。店を出た探偵は、街中の捜索を続けるうちにベイツ・モーテルに行き着く。宿帳からマリオンが訪れたことは確かめたが、不審な態度をとるノーマンを問い詰めても、手がかりは得られない。母親に事情を聞きたいと言っても会わせようとしない。アーボガストはいったん退き、得られた情報を電話でライラに伝える。モーテルに戻った探偵は、ノーマンの姿が見えないので屋敷のほうに回る。ところが玄関から2階へ通じる階段を上っていくと、階上の部屋から飛び出して来た人物に襲われ、階段の下に転落してしまう。 探偵からの連絡が途絶え、保安官に相談しても助力を得られなかったので、サムとライラは2人だけでベイツ・モーテルに乗り込む。サムがノーマンを引き留めている間に、屋敷の中で母親を捜し回ったライラは、やがて地下の部屋で椅子に後ろ向きに座った女性を見つける。肩に手を触れると椅子が回って、干からびた死人の顔面が現れる。驚いたライラが悲鳴を上げた瞬間、戸口から女の姿をした人物が刃物を振り上げて襲いかかってくる。その直後、追いかけてきたサムが背後から取り押さえる。かつらが外れ、衣装がずれて現れた人物はノーマンだった。 精神科医が拘禁中のノーマンを診察し、関係者の前でその結果を説明する。ノーマンは父親を早く亡くし、母親の手で育てられた。母親は執着心の強い、わがままな女で、何年間にもわたって、母親と息子は2人だけの世界で暮らしてきた。その当時からすでにノーマンは精神に異常を来していた。やがて母親に愛人ができたとき、ノーマンは自分が見捨てられたと感じた。そして母親と愛人を2人とも殺害した。 母親殺しは、とくに息子にとっては耐え難い犯罪なのだろう。ノーマンは罪の意識をぬぐい去るために、母親の死体を盗みだし、状態を保つための処置を施した。それだけでは不足に感じて、母親の代わりに話し始めた。彼は自分自身と「母親」の両方の人格でいることもあれば、「母親」が全ての人格を支配することもあった。ただし完全にノーマンに戻ることはなかった。 ノーマンはあまりにも病的に母親を嫉妬していたので、母親も自分に対して嫉妬していると思い込んだ。それゆえ、彼が他の女性に強く惹かれると、彼の中の「母親」が激怒した。彼がマリオンに会ったとき、彼女に心を動かされ、彼女を欲した。それが「嫉妬する母親」を爆発させ、「母親」がマリオンを殺した。殺人のあと、深い眠りから覚めたかのようにノーマンは元に戻った。そして義務を果たす息子のように、自分の母親が犯したと確信する犯罪のすべての痕跡を隠した。 ノーマンの女装は、母親が生きているという幻想を抱き続けるための精一杯の手段だった。現実があまりに近くに迫り、危険や欲望が幻想を脅かし始めたとき、彼は女物の服をまとい、安物のかつらまで付けて女装した。そして屋敷をうろつき、母親の椅子に座り、母親の声でしゃべった。 1つの心に2人の人格が同居すると、その2人は必ず闘争になる。もはやノーマンの「母親」はその闘争に最終的に勝利し、彼を完全に支配している。ラストシーンは、毛布を羽織って椅子に腰掛けているノーマンの姿を映しながら、自分は無害であると言う「母親」の声が流れ、ノーマンのにやついた顔のアップに、一瞬母親の死体の顔が重なる。そして沼の底から沈んだ車が引き揚げられる映像で幕となる。 キャスト 役名 :俳優 :日本語吹替 東京12ch版 :フジテレビ版 :TBS版 :ソフト版 ノーマン・ベイツ :アンソニー・パーキンス :西沢利明 :辻谷耕史 マリオン・クレイン :ジャネット・リー :山東昭子 :武藤礼子 :佐々木優子 ライラ・クレイン(マリオンの姉):ヴェラ・マイルズ :幸田弘子 :鈴木弘子 :相沢恵子 サム・ルーミス(マリオンの恋人):ジョン・ギャヴィン :広川太一郎 :川合伸旺 :神谷和夫 :小山力也 ミルトン・アーボガスト(私立探偵):マーティン・バルサム ::島宇志夫 :渡部猛 :有本欽隆 アル・チェンバース(保安官):ジョン・マッキンタイア ::雨森雅司 :八奈見乗児 :飯塚昭三 フレッド・リッチモンド(精神科医):サイモン・オークランド ::岡部政明 :加藤正之 :稲葉実 トム・キャシディ(金持ちの経営者):フランク・アルバートソン ::雨森雅司 チェンバース(保安官)夫人 :ルーリン・タトル ::鈴木れい子 キャロライン(マリオンの同僚):パトリシア・ヒッチコック ::吉田理保子 :榊原良子 ジョージ・ロウリー(不動産会社の社長):ボーン・テイラー ::北村弘一 チャーリー(中古車店の店主):ジョン・アンダーソン ::村松康雄 ハイウェイパトロールの警官 :モート・ミルズ ::木原正二郎 :郷里大輔 ノーマ・ベイツ(ノーマンの母親)の声 :バージニア・グレッグ ポール・ジャスミン ジャネット・ノーラン ::京田尚子 ::磯辺万沙子 東京12ch版:初回放送1968年5月9日『木曜洋画劇場』 フジテレビ版:初回放送1975年9月5日『ゴールデン洋画劇場』※正味95分 TBS版:初回放送1983年6月16日『名作洋画ノーカット10週』※ノーカット放送 スタッフ 製作・監督 - アルフレッド・ヒッチコック 脚本 - ジョセフ・ステファノ 撮影 - ジョン・L・ラッセル 編集 - ジョージ・トマシーニ 音楽 - バーナード・ハーマン 受賞・ノミネート歴 受賞 第18回ゴールデングローブ賞 助演女優賞:ジャネット・リー エドガー賞 映画脚本部門 1961年最優秀賞:ジョセフ・ステファノ ノミネート 第33回アカデミー賞(1960年)4部門 監督賞:アルフレッド・ヒッチコック 助演女優賞:ジャネット・リー 撮影賞(白黒部門):ジョン・L・ラッセル 美術賞(白黒部門):ジョセフ・ハーレイ、ロバート・クラットワーシー、ジョージ・ミロ 全米監督協会賞:アルフレッド・ヒッチコック 製作エピソード ヒッチコックは、原作の映画化権をわずか9,000ドルで匿名で買い取った。また事前に内容が知られるのを防ぐため、スタッフは市場に出回っていた原作を可能な限り買い占めた。もっともロバート・ブロックの原作は既に広く読まれていて、当時すでに日本語訳も出ていた。 ベイツ・モーテルは、アンソニー・パーキンスが大きく見えるよう、原寸より少し小さめに作った。 シャワー・シーンで流れたのは、赤くないチョコレートソースだった。 寝室のジャネット・リーを覗くアンソニー・パーキンスの目の大写しでは、眼の検診で使用する医学用ライトが用いられた。 殺された人間が頭から階段を転がり落ちるカットでは、カメラを30メートルの高さに45度の角度で据え、転がり落ちる人間を追いかけた。空中30メートルの高さからのトラック撮影は当時は新記録であった。 ヒッチコックは、マリオンが事務所に出勤した際、事務所の外でウェスタンハットをかぶっている通行人としてカメオ出演した。 評価 映画の前半では、マリオンの犯した横領をめぐる心理的葛藤を描くクライム・サスペンスの様相を呈し、「クルマを購入する際の不自然な挙動」や「それを不審に思う警官」など、不安定な心理状態と緊迫感が丁寧に演出される。ところが、彼女は何の前ぶれもなく刺殺される(『シャワー・シーン』)。モノクロでも凄惨な映像と音楽は、後に多くの他の映画作品において模倣やパロディーが繰り返された。細かなカットについて、タイトル・シーケンスも手がけたソール・バスは、「自分が絵コンテを描いた」と主張している。 後半では、マリオンの姉と探偵らによるマリオン探しが主眼になり、謎とサスペンスは次第にベイツ・モーテルへと集中していく。探偵殺害シーンでは“カメラが人物の背後からはるか頭上へ1カットで急速に移動する”など、多くの映像テクニックが駆使され、殺人者の謎を隠しながら違和感のない演出となっている。最後にマザーコンプレックスのノーマンがかばう母親の正体が明らかになり、物語は「この世にいないはずの人物によるモノローグ」という大胆かつ実験的な終結を迎える。 本作は同時期に公開された映画『血を吸うカメラ』と、異常殺人というモチーフの重なりや、その主題へのアプローチの差異などで比較されることもある。 公開当時の日本における評価は低く、キネマ旬報ベスト10では35位だった。 カテゴリ: サイコ(映画) 1960年の映画 カリフォルニア州を舞台とした映画作品 アルフレッド・ヒッチコックの監督映画 小説を原作とする映画 パラマウント映画の作品 アメリカ合衆国の白黒映画 映画における異性装 アメリカ国立フィルム登録簿に登録された作品 バーナード・ハーマンの作曲映画  -『サイコ』は、  о“製作費:$806,000”  о“興行収入:$50,000,000”  о“1960年に製作されたアメリカ合衆国の映画。アルフレッド・ヒッチコック監督によるサイコ・スリラー系のサスペンス映画で、全編モノクローム映像”  о“作家ロバート・ブロックがエド・ゲインの犯罪にヒントを得て執筆した小説『サイコ』が原作”  о“金曜日の午後、アリゾナ州フェニックスのホテルで、地元の不動産会社のOLのマリオンは恋人サムと情事にふけっている。カリフォルニアで金物店を営むサムは、経済的な理由でマリオンとの再婚に踏み切れずにいる。職場に戻ったマリオンは、客が払った代金4万ドルを銀行まで運ぶことになるが、彼女は札束を持ったまま、車でサムのいる町へ向かってしまう”  о“車を進めるうち、たまたま目に留まったベイツというモーテルに寄る”  о“客室に戻ったマリオンがシャワーを浴びていると、突如何者かが刃物を振りかざして襲ってくる。何度も刺された彼女は床に倒れ、絶命してしまう。直後に飛び込んできたノーマンは浴室を清掃し、死体と所持品を彼女の車のトランクに押し込み、近くの沼まで運ぶ。車は4万ドルの札束もろとも、沼の中に沈んでいく”  о“かつらが外れ、衣装がずれて現れた人物はノーマンだった”  о“ノーマンの女装は、母親が生きているという幻想を抱き続けるための精一杯の手段だった”  о“ヒッチコックは、原作の映画化権をわずか9,000ドルで匿名で買い取った。また事前に内容が知られるのを防ぐため、スタッフは市場に出回っていた原作を可能な限り買い占めた”  о“映画の前半では、マリオンの犯した横領をめぐる心理的葛藤を描くクライム・サスペンスの様相を呈し、「クルマを購入する際の不自然な挙動」や「それを不審に思う警官」など、不安定な心理状態と緊迫感が丁寧に演出される。ところが、彼女は何の前ぶれもなく刺殺される(『シャワー・シーン』)。モノクロでも凄惨な映像と音楽は、後に多くの他の映画作品において模倣やパロディーが繰り返された”  -という。 ★サイコ(1960)映画-Movie Walker https://movie.walkerplus.com/mv3512/ サイコ(1960) 1960年9月17日(土)公開 作品情報 アルフレッド・ヒッチコック監督作品。原作はロバート・ブロックの推理小説。脚色を「黒い蘭」のジョセフ・ステファノがうけもつ。撮影と音楽はジョン・L・ラッセルとバーナード・ハーマンがそれぞれ担当。出演は「のっぽ物語」のアンソニー・パーキンスのほかジョン・ギャビン、ジャネット・リー、ベラ・マイルズら。製作もヒッチコック。最初の邦題は「サイコ-異常心理-」。 映画のストーリー 結末の記載を含むものもあります。 アリゾナ州の小さな町ファーベル。そこの不動産会社に勤めているマリオン・クレーン(ジャネット・リー)は隣町で雑貨屋をひらいているサム・ルーミス(ジョン・ギャビン)と婚約していたが、サムが別れた妻に多額の慰謝料を支払っているために結婚できないでいた。土曜の午後、銀行に会社の金4万ドルを収めに行ったマリオンは、この金があればサムと結婚できるという考えに負けて隣町へ車で逃げた。夜になって雨が降って来たので郊外の旧街道にあるモーテルに宿を求めたマリオンは、モーテルを経営するノーマン・ベイツ(アンソニー・パーキンス)に食事を誘われた。ノーマンは母親と2人でモーテルに接続している古めかしい邸宅に住んでいて、頭が良く神経質で母親の影響を強くうけていた。ノーマンが1号室にマリオンを訪れた時、彼女は浴槽の中で血まみれになって死んでいた。ノーマンは殺人狂の母親の仕業と見て4万ドルともどもに裏の沼に沈めた。会社では、月曜になって銀行に4万ドルが入ってないのを知り私立探偵アポガスト(マーティン・バスサム)にマリオンの足取りを洗わせていた。マリオンの妹ライラ(ヴェラ・マイルズ)は姉がサムの家に行ったと思いサムを尋ねてきた。そこへ探偵のミルトンもやってきた。2人ともサムの家にマリオンがやってきていないことを知った。アポガストはファーベル町とサムの家の間にモーテルがあることを知り、それを調べに出た。そこでマリオンが確かにモーテルに寄ったということを知った。これから母親と会うという電話がアポガストからサムにかけられてきた。そしてアポガストは消息を絶った。アポガストの連絡を待つサムとライラの2人は町のシェリフ・チェンバース(ジョン・マッキンタイア)を訪れ意外なことを聞かされた。ノーマンの母親は10年前に死んでこの世にはいないこと。だが、マリオンが見た母親、アポガストが電話で伝えた母親は――2人はモーテルに馳けつけた。サムがノーマンをフロントに引き寄せておく作戦に、ライラはモーテルから屋敷へと忍び込んだ。そうして地下室で見たものは女の服を着たミイラであり、後ろから襲いかかった老婆は――。 作品データ 原題 :Psycho 製作年 :1960年 製作国 :アメリカ 配給 :パラマウント 上映時間 :109分 スタッフ 監督 :アルフレッド・ヒッチコック 脚本 :ジョゼフ・ステファノ 原作 :ロバート・ブロック 撮影 :ジョン・L・ラッセル 音楽 :バーナード・ハーマン タイトルバック :ソウル・バス 助監督 :ヒルトン・A・グリーン 美術 :Joseph Hurley、 ロバート・クラットワージー、 George Milo、 ソウル・バス 編集 :ジョージ・トマシーニ キャスト Norman_Bates :アンソニー・パーキンス Lila_Crane :ヴェラ・マイルズ Sam_Loomis :ジョン・ギャビン Milton_Arbogast :マーティン・バルサム Sheriff_Chabers :ジョン・マッキンタイア Dr._Richmond :サイモン・オークランド Marion_Crane :ジャネット・リー  -『サイコ』は、  о“サムとライラの2人は町のシェリフ・チェンバース(ジョン・マッキンタイア)を訪れ意外なことを聞かされた。ノーマンの母親は10年前に死んでこの世にはいないこと。だが、マリオンが見た母親、アポガストが電話で伝えた母親は――2人はモーテルに馳けつけた”  -という。(つづく)<記2021年8月22日>〈15,494Byte〉