刑事コロンボ 策謀の結末(ピーター・フォーク,1968年NBC)は-
 о“策謀の結末 "The Conspirators"”
 о“ジョー・デヴリン - 演:クライヴ・レヴィル”
 о“人物:アイルランド出身”
 о“詩人としての底抜けの享楽性という面を持つ人物”
 о“犯行:デヴリンは少年時代にIRAのテロリストだった過去を公表しているが、現在は平和路線に転身して紛争の救済活動にあたっていた”
 о“実は、裏では現在も過激派のための資金集めや武器供与といった支援活動を行っている。IRAのために銃器密輸を行おうとするが、仲買人のポーリーが購入資金を持ち逃げしようとしている事を察知して「処刑」した”
 -という、
 о理念のある殺人者
 -として立った。
★刑事コロンボ(ピーター・フォーク,1968年NBC)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
刑事コロンボ
原案:リチャード・レヴィンソン
ウィリアム・リンク
出演者:ピーター・フォーク
国・地域:アメリカ合衆国
言語:英語
話数:69(各話リスト)
各話の長さ:73分(30本)
98分(39本)
製作
製作総指揮:フィリップ・ザルツマン
撮影体制:シングル・カメラ
放送
放送チャンネル:NBC(1968年 - 1978年)
ABC(1989年 - 2003年)
映像形式:フィルム
音声形式:モノラル
ステレオ
放送期間:1968年2月20日 - 2003年1月30日
「Columbo」は、アメリカで制作・放映されたサスペンス・テレビ映画である。全69話
邦題はアメリカで1968年から1978年まで放映された45本を「刑事コロンボ(けいじ-)」、1989年から2003年まで放映された24本を「新刑事コロンボ(しんけいじ-)」。
民放テレビでは2時間枠の放送となる。
概要
1962年にウィリアム・リンクとリチャード・レビンソンが制作したテレビミステリー・シリーズで、1968年から1978年まで45本がNBC(1971年から「NBCミステリー・ムービー」"NBC Mystery Movie"という番組枠 )で放送され(日本語版タイトル『刑事コロンボ』)、その後1989年から2003年まで24本がABCで放送された(日本語版タイトル『新刑事コロンボ』)
制作はユニヴァーサル映画。主演のピーター・フォークにとっては、初めての本格的な刑事ドラマとなった。原作・原案はリンクとレビンソン。テレビにコロンボが初登場したのは、1960年に『The Chevy Mystery Show』内で放送されたエピソード "Enough Rope" でアメリカの俳優バート・フリードがコロンボを演じた。その後1962年にこのエピソードをもとに脚色したトーマス・ミッチェル主演の舞台劇『殺人処方箋』をサンフランシスコを皮切りに全米、及びカナダで25週間ツアー公演し、1968年に再度テレビ版にアレンジした単発作品をパイロット版とした
独特のテンポで進むストーリーで、知的で社会的地位も高い犯人が完全犯罪を目論むも、一見愚鈍で無害そうなコロンボにアリバイを突き崩され、自ら破滅の道を転落する必罰的展開ながら、コロンボと犯人との駆引き、静かにそして確実に追い詰められて行く犯人の内面の葛藤・焦りといった感情描写や、コロンボのユーモラスな台詞回しなど、そのいずれもが味わいのある1話完結の人間ドラマとなっている
シリーズ各タイトル・出演者・スタッフ一覧
ゲストスターは犯人を演じるのが原則であるが、「初夜に消えた花嫁」など、例外もある。
旧シリーズ(アメリカで放送された年:1968年と1971年から1978年まで)
放送回 :初回放送日 :タイトル :ゲストスターの役柄 :ゲストスター :ゲストスター声優 :共演
ジョー・デヴリン :クライヴ・レヴィル :NHK版:
作品の特徴
最初に完全犯罪を企む犯人の周到な犯行を視聴者に見せた後、一見して隙のない犯人が見落としたほんの僅かな手がかりを元にコロンボが犯行を突き止める物語となっている。ミステリー小説では倒叙物と呼ばれる形式だが、視聴者はあらかじめ犯人とその犯行を知っているので、視聴者は「犯人と視聴者は一体何を見落としていたのか」「コロンボがどうやって尻尾をつかんで犯人を追い詰めるか」「犯人側の心境に重ねる緊張や焦り」などの心理的駆引きが展開されていく。犯人が結末にわかる(シーズン5「さらば提督」)、犯人は明らかにされているがトリックは結末までわからない(シーズン1「パイルD-3の壁」/シーズン7「美食の報酬」)など例外作品も放映されている。逆を言えば、冒頭で犯人が殺人を起こしており、そこまで見れば終わりだが、トリックを見破る過程や動機を知るためにはラストまで見たくなる人間の「知りたい」という欲求をくすぐっている
倒叙物の手法を取り入れることにより、大物俳優を犯人役に、毎回起用することができることとなった。さらに視聴者を主人公コロンボのキャラクター性や行動、犯人との駆け引きに集中させることができる。テレビドラマでは、ともすると視聴率重視のために短い時間で様々な要素が盛り込まれがちだが、本シリーズでは暴力や性的描写が(旧シリーズでは)なく、ドラマは犯人とコロンボの心理戦を中心に進められる
犯人は医者や弁護士、作家、会社重役、スターなど地位や名声のある知識人、有名人であることが多く、犯行動機も権力欲や遺産目的によるものが多い。そのため、犯人はコロンボに追い詰められていても高飛びするわけにはいかず、己の崩壊を待つだけの焦りが描かれる。知能犯である彼らの犯行はいずれも緻密かつ周到で、コロンボから追及されても鮮やかにかわしていく。これら特権階級(エスタブリッシュメント)の世界をうかがわせること、そしてそれらの人々が作り上げた完全犯罪を覆していくことにこの作品の魅力があるといえよう原案者のリンクとレビンソンは、コロンボの庶民的で凡庸なキャラクターの対比を鮮明にするため犯人を特権階級に設定したと語っている
主人公であるコロンボ
コロンボの肩書
コロンボは、アメリカ合衆国カリフォルニア州のロサンゼルス市警察殺人課に所属する警察官であり、階級は「Lieutenant(ルテナント)」である
ロサンゼルス市警察も含め一般的なアメリカ合衆国の警察においては、「sergeant」→「lieutenant」→「captain」といった階級制度が採用されている。これを日本語に訳す場合、一般的には sergeant を「巡査部長」、lieutenant を「警部補」、captain を「警部」とすることが多い。これに従うならば、"Lieutenant Columbo"は「コロンボ警部補」となる
ただし、アメリカの実際の制度では captain は分署長や本部の課長などを務めることが多い。lieutenant はそれに次ぐ階級として、署長(もしくは実動部隊の長)の「副官・代行」であるとともに、場合によっては署長職を務めることもあり、実際の各階級の役職、役割、人員の構成比率などで較べた場合、日本の警察での警視に相当する役割をも担っている。また、その下の階級の sergeant でも警察署の係や課、警察署全体の当直(ウォッチ)シフトなどを監督・指揮する役職の階級となっている
コロンボの名前
シリーズを通して劇中でコロンボのファーストネームが登場したことは一度もない。
第5話「ホリスター将軍のコレクション」と第35話「闘牛士の栄光」で、コロンボの警察バッジケースがクローズアップされる場面があり、それには「Frank Columbo」と記されている。2009年1月に再放送した際のNHKデジタル衛星ハイビジョン番組公式サイトトップでは、身分証に"Lt. Frank Columbo A096824"(警部補 フランク・コロンボ、A96824号。Lt.は"lieutenant"=警部補の略称)なる表記がある
コロンボのキャラクター
よれよれのレインコート、安葉巻、櫛の通っていないボサボサの髪の毛と斜視による藪睨み、やや前屈した姿勢(猫背)が特徴で、一見すると冴えない風貌で庶民臭い凡庸な人物となっている
口癖は"Just one more thing."(邦訳「あと1つだけ」)。その他、頻繁に妻の話を口にする(邦訳「うちのカミさんがね……」など)。
強運の持ち主でゴルフではホールインワンを決め(第4話「指輪の爪あと」)、ダーツでは3投目に中央のブルに命中させている(第45話「策謀の結末」)。それだけに留まらず自身の経験から犯罪捜査においても運が必要だと学生たちに講義している(第56話「殺人講義」の「新人刑事へのアドバイス」への回答として)。
義眼であると主張している(第66話「殺意の斬れ味」)。
いつもよれよれの背広服とレインコートを着ているため、慈善団体の関係者からホームレスと間違われたことがある(第27話「逆転の構図」)。レインコートには裏地がなく、防寒着としては役立たない(コロンボ本人も寒がっている描写が何度かある)。
火のついていない安葉巻を携帯しているが、ライターやマッチは大抵誰かに借りている。葉巻はシガーカッターで切ったものより噛みちぎったものの方が好み(第66話「殺意の斬れ味」)
メモ魔で何でもメモしておくが、ボールペンや鉛筆は自分では出さずに常に誰かから借りている。相手から借りることができなかった場合のみ、自分が携帯しているものを取り出す。周辺の人や犯人からペン類を借りて、そのまま忘れて持ち帰りそうになってしまうことも多い
好物はチリコンカン(チリ)とコーヒー。メニューにチリがない場合でも注文するほどである(第22話「第三の終章」)。コーヒーは熱いのが好みで、ぬるくなると文句を言う。一時ブラックコーヒーを飲んでいたのはダイエットのためで、第41話「死者のメッセージ」では砂糖を3杯入れてもらっている(第69話「虚飾のオープニングナイト」では2杯)
料理を手際よく作り、被害者の妻を元気づけるために「料理はまったくダメ」といいながらオムレツを調理したり(第3話「構想の死角」)、仔牛料理を犯人である料理研究家に振舞った際にはその腕前と才能を高く評価されている(第42話「美食の報酬」)。料理に関する知識も豊富。家ではもっぱら妻に代わって台所で料理を担当しているらしい
その他の趣味はリメリック(五行戯詩)、西部劇、クラシック音楽(イタリアオペラ、シュトラウスのワルツなど)、ゴルフ、ボウリング、フットボールのテレビ観戦。絵画にも精通しているようで(演ずるフォークも絵画には精通している)、飾ってある絵画の価値を一目見ただけで把握したこともある(本人はあくまで「不学」「無学」「勉強不足」と謙遜している)。またビリヤードを得意とする
キャラクターのモデルはフョードル・ドストエフスキーの『罪と罰』に出てくる、見た目が冴えないが推論や心理テクニックを駆使して犯人を追い詰めていく有能なポルフィーリ・ペトローヴィチ予審判事
知能指数の高く、世界で2%しか入れない「シグマ協会」(モデルはメンサ)のメンバーである犯人を誘導尋問で自白させ、その手法と目の付け所を評価した犯人はコロンボの知能指数をテストしたが、正答したので「あなたは警察に置いておくには惜しい」と賛辞を贈られている(第40話「殺しの序曲」)
コロンボのコート
よれよれの背広服とレインコートのスタイルはフォークが作り上げたものであり、レインコート・背広服とも彼の私物である。乾燥しており降雨が少ないロサンゼルスではレインコートはほとんど普及しておらず、砂よけのダスターコートが一般的である。しかし、フォークは「コロンボに強烈な個性と独特なキャラクターをもたせたかった。そこで、(雨の少ない)カリフォルニアでレインコートを着せることにした」(『隔週刊 刑事コロンボDVDコレクション』デアゴスティーニ・ジャパン刊)という。同じコートを7年間使用している
コロンボの愛車
ピーター・フォーク扮する主人公・コロンボ警部の私有車として、くたびれたフランス製小型乗用車のプジョー・403カブリオレ(米国輸出車)がしばしば登場し、彼のライフスタイルを物語る小道具となった。ピーター・フォークが自伝で語る起用の経緯によれば、シリーズのとあるエピソードの撮影に先立ち、自らがコロンボの自家用車のチョイスを任されたが、ガレージ一杯の劇用車のどれを見ても気に入らなかった中、ガレージの隅で色褪せているうえに1輪がパンクしているプジョー・403カブリオレに遭遇、直感的に選んだものであったという。
このモデルが生産されたのは1950年代後期で、テレビシリーズ放映開始時点でも10年以上経過した旧式モデルであった。塗装もところどころまだらになっており、プジョーはドラマの中でしばしば不調を起こし、あまりに散々な見てくれに登場人物たちからはスクラップ扱いされる体たらくであったが、コロンボはさして意に介する様子もなく、時には名無しの愛犬を助手席に載せ、自らの足として愛用し続けた
その他の主要人物など
パートナー
コロンボは通常相棒を持たず、単独で捜査にあたる。しかし本物の刑事はパートナーと組んで捜査にあたることもあり、エピソードによっては協力して捜査にあたる相棒が登場する。第11話「悪の温室」では、警察大学(入学前は殺人課に1年在籍)を出たてのフレデリック・ウィルソン刑事(ボブ・ディシー)が登場。愛称はフレディ。警察大学で科学捜査を学び新しい捜査技術に明るい。丹念に事件の裏付けをたどって真相に行き着くコロンボとは対照的であり「あの人とは捜査の仕方が違う」とコロンボに批判的な態度をとっていた。第36話「魔術師の幻想」に再登場。コロンボに対する認識が11話の頃と変わっており、「また警部とご一緒できて光栄です」と慕うようになっている
プジョー・403
愛車である1959年式のプジョー・403カブリオレのプレートナンバーは044 APD、「4」はLの字に縦棒一本入れるイメージであり下4桁を見ると「LAPD」となる。これはコロンボの所属するロサンゼルス市警の略称(Los Angeles Police Department)と一致する
旧シリーズ最終エピソードである第45話「策謀の結末」の時点でも完全には直っておらず、ボディ後部に歪みが残っている事が確認できる
タイトル :著者 :訳者 :発売日 :ISBNコード
策謀の結末 & 美食の報酬/The Conspirators & Murder Under Glass ::1993年12月25日 :
カテゴリ:
アメリカ合衆国のテレビドラマ
アメリカ合衆国の刑事ドラマ
AXNミステリー
NBC
NHKの刑事ドラマ
金曜ロードSHOW!
ユニバーサル・ピクチャーズの作品
ロサンゼルスを舞台としたテレビドラマ

 -刑事コロンボ 策謀の結末(ピーター・フォーク,1968年NBC)は、
 о“原案:リチャード・レヴィンソン”
 о“出演者:ピーター・フォーク”
 о“放送チャンネル:NBC(1968年 - 1978年)”
 о“「Columbo」は、アメリカで制作・放映されたサスペンス・テレビ映画である。全69話”
 о“邦題はアメリカで1968年から1978年まで放映された45本を「刑事コロンボ”
 о“1962年にウィリアム・リンクとリチャード・レビンソンが制作したテレビミステリー・シリーズで、1968年から1978年まで45本がNBC(1971年から「NBCミステリー・ムービー」"NBC Mystery Movie"という番組枠 )で放送され(日本語版タイトル『刑事コロンボ』)、その後1989年から2003年まで24本がABCで放送された(日本語版タイトル『新刑事コロンボ』)”
 о“主演のピーター・フォークにとっては、初めての本格的な刑事ドラマ”
 о“テレビにコロンボが初登場したのは、1960年に『The Chevy Mystery Show』内で放送されたエピソード "Enough Rope" でアメリカの俳優バート・フリードがコロンボを演じた”
 о“1962年にこのエピソードをもとに脚色したトーマス・ミッチェル主演の舞台劇『殺人処方箋』をサンフランシスコを皮切りに全米、及びカナダで25週間ツアー公演し、1968年に再度テレビ版にアレンジした単発作品をパイロット版とした”
 о“知的で社会的地位も高い犯人が完全犯罪を目論むも、一見愚鈍で無害そうなコロンボにアリバイを突き崩され、自ら破滅の道を転落する必罰的展開ながら、コロンボと犯人との駆引き、静かにそして確実に追い詰められて行く犯人の内面の葛藤・焦りといった感情描写や、コロンボのユーモラスな台詞回しなど、そのいずれもが味わいのある1話完結の人間ドラマとなっている”
 о“ジョー・デヴリン :クライヴ・レヴィル :NHK版:”
 о“最初に完全犯罪を企む犯人の周到な犯行を視聴者に見せた後、一見して隙のない犯人が見落としたほんの僅かな手がかりを元にコロンボが犯行を突き止める物語となっている。ミステリー小説では倒叙物と呼ばれる形式だが、視聴者はあらかじめ犯人とその犯行を知っているので、視聴者は「犯人と視聴者は一体何を見落としていたのか」「コロンボがどうやって尻尾をつかんで犯人を追い詰めるか」「犯人側の心境に重ねる緊張や焦り」などの心理的駆引きが展開されていく”
 о“逆を言えば、冒頭で犯人が殺人を起こしており、そこまで見れば終わりだが、トリックを見破る過程や動機を知るためにはラストまで見たくなる人間の「知りたい」という欲求をくすぐっている”
 о“倒叙物の手法を取り入れることにより、大物俳優を犯人役に、毎回起用することができることとなった。さらに視聴者を主人公コロンボのキャラクター性や行動、犯人との駆け引きに集中させることができる。テレビドラマでは、ともすると視聴率重視のために短い時間で様々な要素が盛り込まれがちだが、本シリーズでは暴力や性的描写が(旧シリーズでは)なく、ドラマは犯人とコロンボの心理戦を中心に進められる”
 о“犯人は医者や弁護士、作家、会社重役、スターなど地位や名声のある知識人、有名人であることが多く、犯行動機も権力欲や遺産目的によるものが多い。そのため、犯人はコロンボに追い詰められていても高飛びするわけにはいかず、己の崩壊を待つだけの焦りが描かれる。知能犯である彼らの犯行はいずれも緻密かつ周到で、コロンボから追及されても鮮やかにかわしていく。これら特権階級(エスタブリッシュメント)の世界をうかがわせること、そしてそれらの人々が作り上げた完全犯罪を覆していくことにこの作品の魅力があるといえよう”
 о“原案者のリンクとレビンソンは、コロンボの庶民的で凡庸なキャラクターの対比を鮮明にするため犯人を特権階級に設定したと語っている”
 о“コロンボは、アメリカ合衆国カリフォルニア州のロサンゼルス市警察殺人課に所属する警察官であり、階級は「Lieutenant(ルテナント)」である”
 о“ロサンゼルス市警察も含め一般的なアメリカ合衆国の警察においては、「sergeant」→「lieutenant」→「captain」といった階級制度が採用されている。これを日本語に訳す場合、一般的には sergeant を「巡査部長」、lieutenant を「警部補」、captain を「警部」とすることが多い。これに従うならば、"Lieutenant Columbo"は「コロンボ警部補」となる”
 о“アメリカの実際の制度では captain は分署長や本部の課長などを務めることが多い。lieutenant はそれに次ぐ階級として、署長(もしくは実動部隊の長)の「副官・代行」であるとともに、場合によっては署長職を務めることもあり、実際の各階級の役職、役割、人員の構成比率などで較べた場合、日本の警察での警視に相当する役割をも担っている。また、その下の階級の sergeant でも警察署の係や課、警察署全体の当直(ウォッチ)シフトなどを監督・指揮する役職の階級となっている”
 о“コロンボの警察バッジケースがクローズアップされる場面があり、それには「Frank Columbo」と記されている”
 о“身分証に"Lt. Frank Columbo A096824"(警部補 フランク・コロンボ、A96824号。Lt.は"lieutenant"=警部補の略称)なる表記がある”
 о“よれよれのレインコート、安葉巻、櫛の通っていないボサボサの髪の毛と斜視による藪睨み、やや前屈した姿勢(猫背)が特徴で、一見すると冴えない風貌で庶民臭い凡庸な人物となっている”
 о“口癖は"Just one more thing."(邦訳「あと1つだけ」)”
 о“ダーツでは3投目に中央のブルに命中させている(第45話「策謀の結末」)”
 о“いつもよれよれの背広服とレインコートを着ているため、慈善団体の関係者からホームレスと間違われたことがある(第27話「逆転の構図」)”
 о“火のついていない安葉巻を携帯しているが、ライターやマッチは大抵誰かに借りている。葉巻はシガーカッターで切ったものより噛みちぎったものの方が好み(第66話「殺意の斬れ味」)”
 о“メモ魔で何でもメモしておくが、ボールペンや鉛筆は自分では出さずに常に誰かから借りている。相手から借りることができなかった場合のみ、自分が携帯しているものを取り出す。周辺の人や犯人からペン類を借りて、そのまま忘れて持ち帰りそうになってしまうことも多い”
 о“好物はチリコンカン(チリ)とコーヒー。メニューにチリがない場合でも注文するほどである(第22話「第三の終章」)。コーヒーは熱いのが好みで、ぬるくなると文句を言う。一時ブラックコーヒーを飲んでいたのはダイエットのためで、第41話「死者のメッセージ」では砂糖を3杯入れてもらっている(第69話「虚飾のオープニングナイト」では2杯)”
 о“家ではもっぱら妻に代わって台所で料理を担当しているらしい”
 о“その他の趣味はリメリック(五行戯詩)、西部劇、クラシック音楽(イタリアオペラ、シュトラウスのワルツなど)、ゴルフ、ボウリング、フットボールのテレビ観戦。絵画にも精通しているようで(演ずるフォークも絵画には精通している)、飾ってある絵画の価値を一目見ただけで把握したこともある(本人はあくまで「不学」「無学」「勉強不足」と謙遜している)。またビリヤードを得意とする”
 о“キャラクターのモデルはフョードル・ドストエフスキーの『罪と罰』に出てくる、見た目が冴えないが推論や心理テクニックを駆使して犯人を追い詰めていく有能なポルフィーリ・ペトローヴィチ予審判事”
 о“知能指数の高く、世界で2%しか入れない「シグマ協会」(モデルはメンサ)のメンバーである犯人を誘導尋問で自白させ、その手法と目の付け所を評価した犯人はコロンボの知能指数をテストしたが、正答したので「あなたは警察に置いておくには惜しい」と賛辞を贈られている(第40話「殺しの序曲」)”
 о“よれよれの背広服とレインコートのスタイルはフォークが作り上げたものであり、レインコート・背広服とも彼の私物である。乾燥しており降雨が少ないロサンゼルスではレインコートはほとんど普及しておらず、砂よけのダスターコートが一般的である。しかし、フォークは「コロンボに強烈な個性と独特なキャラクターをもたせたかった。そこで、(雨の少ない)カリフォルニアでレインコートを着せることにした」(『隔週刊 刑事コロンボDVDコレクション』デアゴスティーニ・ジャパン刊)という。同じコートを7年間使用している”
 о“ピーター・フォーク扮する主人公・コロンボ警部の私有車として、くたびれたフランス製小型乗用車のプジョー・403カブリオレ(米国輸出車)がしばしば登場し、彼のライフスタイルを物語る小道具となった”
 о“ガレージの隅で色褪せているうえに1輪がパンクしているプジョー・403カブリオレに遭遇、直感的に選んだ”
 о“生産されたのは1950年代後期で、テレビシリーズ放映開始時点でも10年以上経過した旧式モデルであった。塗装もところどころまだらになっており、プジョーはドラマの中でしばしば不調を起こし、あまりに散々な見てくれに登場人物たちからはスクラップ扱いされる体たらくであったが、コロンボはさして意に介する様子もなく、時には名無しの愛犬を助手席に載せ、自らの足として愛用し続けた”
 о“第11話「悪の温室」では、警察大学(入学前は殺人課に1年在籍)を出たてのフレデリック・ウィルソン刑事(ボブ・ディシー)が登場。愛称はフレディ。警察大学で科学捜査を学び新しい捜査技術に明るい。丹念に事件の裏付けをたどって真相に行き着くコロンボとは対照的であり「あの人とは捜査の仕方が違う」とコロンボに批判的な態度をとっていた。第36話「魔術師の幻想」に再登場。コロンボに対する認識が11話の頃と変わっており、「また警部とご一緒できて光栄です」と慕うようになっている”
 о“愛車である1959年式のプジョー・403カブリオレのプレートナンバーは044 APD、「4」はLの字に縦棒一本入れるイメージであり下4桁を見ると「LAPD」となる。これはコロンボの所属するロサンゼルス市警の略称(Los Angeles Police Department)と一致する”
 о“旧シリーズ最終エピソードである第45話「策謀の結末」の時点でも完全には直っておらず、ボディ後部に歪みが残っている事が確認できる”
 о“策謀の結末 & 美食の報酬/The Conspirators & Murder Under Glass :河原畑寧 :1993年12月25日 :”
 -の、
 о策謀の結末
 -が、わたしの推奨する、
 оコロンボシリーズ至上の大傑作
 -であると思う。
★刑事コロンボの犯人(TVM)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
刑事コロンボの犯人(けいじコロンボのはんにん)テレビドラマ『刑事コロンボ』のシリーズ中、主人公コロンボと対決した犯人。なお、それに準じるゲスト登場人物についても併せて触れる。
意識の下の映像 "Double Exposure"
職業:心理学者、意識調査研究所所長
人物:心理学の権威で博士号も持つ。宣伝・広告の心理学について多数の著書を持ち、わずか三年間で宣伝の進路を変えたと高い評価を受けている。意識調査研究所を主宰しており、企業からさまざまな販売促進戦略の立案を請け負っている。しかし、その裏では研究所を拡大させるため、妻帯者の男性顧客をキャンペンガールに誘惑させて、その弱みにつけこんで恐喝を重ねていた。
。自信に満ちあふれ、会話も行動もスタイリッシュで、コロンボとは丁々発止の勝負を繰り広げた。極めて冷静で論理的な人間であると自負していて、撃たれた被害者がまだ崩れ落ちない間に被害者の横を平然とすり抜けて行くほどだった。所長室に多数の銃を飾るほどの銃器の愛好家でもあり、被害者の心臓を一発で誤りなく打ち抜くほど銃の腕前はプロ級である。
被害者:ノリス産業社長ヴィクター・ノリス(演:ロバート・ミドルトン)、映写技師ロジャー・ホワイト(演:チャック・マッキャン)
犯行:脅迫対象だったノリス社長が逆に告発すると反撃に出たため、販売促進用の映画の試写中にサブリミナル効果のトリックを使いロビーにおびき出し銃殺した。さらにトリックに気づいて脅迫してきた自社の映写技師であるホワイトも射殺した。
備考:また犯人と同じくロバート・カルプは実際に銃器収集家として有名だった。
策謀の結末 "The Conspirators"
ジョー・デヴリン - 演:クライヴ・レヴィル
人物:アイルランド出身、アメリカ在住の著名な詩人。信念のために手段を選ばない非情さと、詩人としての底抜けの享楽性という二面性を持つ人物
被害者:銃器の仲買人、ヴィンセント・ポーリー(演:アルバート・ポールセン)
犯行:デヴリンは少年時代にIRAのテロリストだった過去を公表しているが、現在は平和路線に転身して紛争の救済活動にあたっていた。しかし実は、裏では現在も過激派のための資金集めや武器供与といった支援活動を行っている。IRAのために銃器密輸を行おうとするが、仲買人のポーリーが購入資金を持ち逃げしようとしている事を察知して「処刑」した本作では犯人が殺人を認めた後に、どのようにして武器を国外に運び出すかというもう一つの犯罪が解決されている
備考:デヴリンの同志の一人、ケイト・オコンネル役で、「二つの顔」に出演したジャネット・ノーランが出演
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テレビドラマの登場人物の一覧

 -刑事コロンボ 策謀の結末(ピーター・フォーク,1968年NBC)は、
 о“意識の下の映像 "Double Exposure"”
 о“職業:心理学者、意識調査研究所所長”
 о“犯行:脅迫対象だったノリス社長が逆に告発すると反撃に出たため、販売促進用の映画の試写中にサブリミナル効果のトリックを使いロビーにおびき出し銃殺した”
 о“策謀の結末 "The Conspirators"”
 о“ジョー・デヴリン - 演:クライヴ・レヴィル”
 о“人物:アイルランド出身”
 о“信念のために手段を選ばない非情さと、詩人としての底抜けの享楽性という二面性を持つ人物”
 о“犯行:デヴリンは少年時代にIRAのテロリストだった過去を公表しているが、現在は平和路線に転身して紛争の救済活動にあたっていた”
 о“実は、裏では現在も過激派のための資金集めや武器供与といった支援活動を行っている。IRAのために銃器密輸を行おうとするが、仲買人のポーリーが購入資金を持ち逃げしようとしている事を察知して「処刑」した”
 о“本作では犯人が殺人を認めた後に、どのようにして武器を国外に運び出すかというもう一つの犯罪が解決されている”
 о“備考:デヴリンの同志の一人、ケイト・オコンネル役で、「二つの顔」に出演したジャネット・ノーランが出演”
 -と、
 о大傑作刑事コロンボ至上の作品
 -だと思う。(つづく)<記2021年2月7日>〈26,688Byte〉