「腎友会の役員ですが・・・」だってさ(嘲笑)。誰にでも嫌われ者らしい「やりたがり」のそのババァは云った。まるで、かつて小中学校の風紀委員を買って出た「やりたがり」のようだった。「廊下は走ってはいけません」「なぜって、規則だから・・・」その程度の貧しい知識と安っぽい順法精神からの聞きかじりの言葉だったのだろう。
「腎友会の役員ですが・・・」これで今まで誰をも水戸黄門の印籠のように従わせてきたのだろう。ただの私的な苦情団体に過ぎないまがまがしいものなのに、誇りいっぱいで・・・下品に遅い時刻の飯を書き込みながら声をかけてきたのだ。「ペースメーカーを試用していらっしゃる方もおられますので」「携帯の電源を切ってください」「それとも外でやってください」だってさ(嘲笑)。この寒空の下で「外でやれ」と(苦笑)。
無視しておいたら、食い終わったらしく立ち上がって、また云ってきた。わたしは不満そうにだが低調に「承りました」とだけ答えたが、そのババァの安っぽい正義感を利用した「自分の気に入らないめざわりなやつ(つまり、わたし)」への言いがかりということはわかっていたから、「そんなことを云ったらペースメーカーを付けた人は外を歩けないぞ」といってやった。さあババァの顔色が変わった。「だれがそれを決めたのだ?(どこに、そんなことが明文化されている?)(ババァ)おまえの恣意的ないやがらせに過ぎないのだろう?」と続けていったら、正義の味方(ババァ自身内部の心象風景のこと)へ抗弁するなんて、なんてやつだと言わんばかりに「名前は?」と訊く。
「そういえば、あんたの名前を聞いてなかったな」と返したら「もういい!」とおこって、たぶん病院側へ「腎友会の役員」として圧力をかけにいったのだろう(苦笑)。

つづく