今回は、「スコッチウィスキー」の

フレーバーホイールを取り上げてみよう。




Coffee Technologist 吉田一哉



フレーバーホイールとは、

酒類、食品、香料などの分野で

官能評価する専門家らが、





味、香りの品質を客観的に評価ができるよう

感じられる各要素を標準化した用語にして

わかりやすく円状にまとめたものです。






なされる表現とその感覚の紐付けを目指したもので、

評価するものらの共通認識が得られる

優れたツールです。






このスコッチウィスキーのフレーバーホイールは、

スコットランド、エジンバラ市内にあった

ペントランド・スコッチ・ウイスキー研究所で




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1. ウイスキーの香味に関して、

  思いつく全ての表現用語をリストアップする。


2. 重複している用語は整理する。


3. 用語は、出来るだけその用語で

 表される特性をもっている標準サンプル、

 あるいは化学物質を引用して正確に定義する。


4. 香味の全体的な印象を表す抽象的表現、

 例えば、“円熟した、荒い、硬い"なども定義しておく。


5. これらの用語を、香味のグループに分類する。


6. ホイール(円グラフ)に纏める。


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こんな手順でつくられたもので






ペントランド・フレーバー・ホイール、と呼ばれているものです。






今後、他の飲料や食品の

フレーバーホイールをみていくことにします。






そして、そのなかで、

味と香りの成り立ち、その根源を探っていきます。