今日は元祖サブ人格、
「恵」の話。
まずは彼女の雰囲気を感じてもらいたい。
以下は彼女の書いた日記と、
オリジナル人格とのやりとりからの一部だ。
“別人格”それが私の存在だと理解した時、
その与えられた記憶の重さと恐怖感は、元の人格を恨むには充分な量だった。
-恵さんへ-
はじめまして、私の名前は妙恵です。
周りの皆から聞いて、恵さんの存在を知りました。
恵さんは、どうして出てきたのですか?
何がしたいんですか?
よかったら教えて下さい。
-はじめまして-
恵よ、私は 妙恵 貴方が嫌いよ
私に嫌な物を全部押し付けて、幸せそうに笑う貴方を憎んでる。
私は貴方の、醜くて汚らしい物の塊
恐ろしくおぞましい貴方自身
と、まあ“いかにも”という感じだ。
しかし、
意外に思われるかもしれないが、
僕が最初に愛情を感じたのは彼女だ。
“代用品”として生をうけ、
肉体、記憶、家族、友人、家、服、
全てが借り物である彼女の苦しみや憎しみは当然のものだと思った。
もちろん100%彼女の気持ちが理解出来た訳では無いが、
彼女の周囲の多くの人のように、
“何か得体の知れないもの”
と感じることも無かった。
初めは純粋に興味があって接していたのだが、
やれ「体重が気になる」だの、
「SEXが好き」だの、
「坂口○二が好み」だの話す彼女をとても“人間らしい”と感じた。
また、彼女もそんな僕を好きになった。
つづく(笑)